表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奈落の空  作者: ぴこ
跳梁跋扈編
85/179

85話 蛇身

さすが、浜村…

なんでもあるわね。

まぁこの何でもってのがネックなんだけど。

私は子供服を物色中。

あっこの色好きかも。

薄い青の長袖シャツを手に取る。

…パンダいらない…


さっきからこればっか。

もう大人の小さいサイズから探すか?


3つ向こうの服の山の前には

虎がいた。

虎…もといジローはジャージのコーナーで唸り声をあげている。


怖いから。あんた今虎なんだからね。

そのジャージ食べれないからね。


柱の横を回りジローの側までゆく。

グルルルルルル

蹴り。

「がっ!何すんだテメェ!」

「何となくニャ」

「テメェの服はあったのか?」

「ちょっと諦めはいってるニャ…」

「着れればいいだろ服なんて?」

「そうゆうあんたも悩んでんじゃない?」

「いや、色はいいのあったんだけどよ…

鷲にするか竜にするか…」


「うわぁハイパーどうでもいいニャ」

「馬鹿かお前!これは俺のアイデンテッテュイ…」

「ハイハイ、アイデンティティーニャ。言えてニャいから。」

「グルルルルルル」

「唸るニャ!怖いニャ!」

「ほら、これでいいニャ」

「はっ!この猫キ○ィちゃんじゃねぇか!これ着て漢を名乗れって!」

「男は中身ニャ」

「グルルルルルル」

「ほらさっさと決めニャさいよ。私もさっさと決めるニャ。」

目についたジャージをジローに投げ渡してやった。

「お前これ!」


虎には虎がらでしょ。

絶滅的なセンスだけど…


私は服を探しに入り口付近の山に向かった。

ひっくり返ってるから山になっちゃってるけど

探すしかない。


え?浜村の駐車場のマンホールからワラワラとネズミが逃げ出してきた。

こちらに襲ってくるかと思ったが

どうも様子が違う。


「ジロー!」


数が減ってきているけど未だにネズミやら

獣達が這い出して来ている。


「どうした?」

ジャージやらサンダルやら抱えてジローがノシノシやってきた。

あっそれにするんだジャージ…


「あれ…」

「なんだありゃ?」


瞬間床が膨れ上がった。

「隠れるわよ。」

「はっ?ふざけんな!なんで俺が!」

「いいから!ほら、しゃがむニャ!」


ジローの膝を裏から蹴り無理矢理しゃがませる。


「テメェ!ふざけんなよ!」

バサッ!バサッ!

どんどん上からその辺の服をかける。

「やめろ!コラっ!やめろって!」

「暴れるニャ!!」

ジローを服の山に埋めてる間も

衝撃音とともに床が膨れていく。


ゴカアッ!

床が弾け瓦礫が落下していく。

すんでで私も服の山に体を隠した。


床に空いた穴からズルリと何かが現れた。

何かとしか言えない。

頭から現れたそれは全身が霞んだ橙色だった。

金属的な硬質に見える頭と肩が見えた。

ドレッドヘアーのような鎖の用な頭部。

巨大な腕は大きな肩から腕の先まで何本もの蛇がからみあったようなデザイン。

上半身が滑り出てきた。

橙色の体の要所要所に紫のラインが入っている。


どうやってぶら下がってるのかと思ったが

すぐ答がわかった。

上半身が滑り出る後ろから蛇のような長い下半身が伸びているのだ。


禍禍しい…

あれは関わってはいけない。

幸いまだ向こうを向いてるし、

こちらに気づいてない。


行け!早く行け!


だが私は忘れていた。

こっちには喧嘩っ早い馬鹿が一匹一匹いたことを。


「いまなら一発でお空とお友だちってなぁああああああ!」

ジローは飛び出し外套を蹴ると

ぶら下がる蛇に跳び蹴りを喰らわせた。


バカアアアああああああぁぁぁぁッ!


ゴイン鉄を蹴るような音がするが蛇は

微動だにしない。

「ちっ!」

ジローは床に両腕の爪を突き刺し、ぶら下がると

体をふってさらにドロップキックをかます。


やはりビクともしない。

ジローはその反動でこちらに飛ばされ

とゆうか二発目はこっちに帰ってくるのがメインか?

玄関のガラスを砕き中に戻ってきた。


ってかバカ戻ってくんな!


ゆっくりと蛇は上半身を向ける。

老婆の様な鬼の様なデザインの面がこちらを見た。

叫ぶでも昂るでもなく奴は蛇の体を伸ばし

こちらに向かって攻めかかってきた!


あぁほんとこのバカ虎殺したい…












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ