表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奈落の空  作者: ぴこ
跳梁跋扈編
81/179

81話 単独行(2)

もうルシルのほうが主人公してる気がする。

結果的に言えばあのタイミングで飛び出したのは

失敗だった。


獣は確かに見当たらなかったはずだが…

私の注意力不足としか言えない。


鳥がいた。

鶏を一回り大きくしたような…あれは鳩か?

それが十数羽下を飛んでいたのだ。


何羽かが私に気づき向かってくる。

戻るか?

いや、体制が悪い。

なんとか向かいの建物に入らねば。

今の私の位置は少し沈んでビルの3階付近。

向かいのビルは4階建。

裏通りで助かった。

距離は…10メートルないくらいか?

ビルから飛び出した勢いですでに3メートルは進んでいる。

後7メートル。


下から鳩?が向かってくる。

必死で給湯室にあったトレイを扇ぐが進みは遅い。

足元まで鳩が迫った。

当たれ!

私は膝を曲げると鳩に向かって両足を蹴り出した。


鳩の体に蹴りは直撃。

体と浮きは瞬間の上昇下降を行うと、一気に横に滑った。

これなら!

向かいの三階が見えたがすぐ後ろには鳩が二羽せまっている。

その爪も嘴も見るからに凶悪な変化を遂げている。

よし!

私は浮きから手を離した。

鳩達の攻撃はビニールのガロンで出来た浮きを簡単に引き裂き水を上へと撒き散らす。


私はとゆうと加速した浮きから後ろ向きに放り出されビルの4階の窓を突き破った。


手足をガラスが切るがかまってられない。

空きテナントとおぼしきフロアを転がり奥へ。

扉は鍵がかかっていたが内側から開けることができた。


ついてる!

私はそのまま廊下に飛び出し扉を閉めた。

ドン、ドドン。

何羽かの鳩が扉にぶち当たる音がする。


それを無視してそのまま上階へ階段をかけ上る。


3、2、1…たぶん地上階とおぼしき場所に出ると今度は入り口に犬やら猿がたむろしていた。

猪とかまでいるんですけど…


何ですか!こいつら!どこから湧いたんですか?


私は二階に駆け戻る。

獣の気配が上階から迫る。

ドアを開けようにも鍵がかかっている!

万事休すか!


嫌、まだだ。


このビルは古い作りのようで小さな荷物ようのエレベータがあった。

もうこれしかない。

エレベータの扉は簡単に開いた。

箱じたいはさらに下の階でとまっているようで

シャフトはぽっかりと上に延びていた。


私は迷わず中に入りドアを閉める。


中のレールに手をかけ上に登る。

下でエレベータのドアに体当たりする音が聞こえた。

見ると大きく凹んでいる。

所詮獣で助かった。

あれだけドアが歪めばしばらくは開かないだう。


私はひたすらエレベーターシャフトを登り

ドン突きにいきつく。

側の扉を開くと賭け事で使われるような台や、

スロットマシンが床に所せましとぶちまけられていた。

なんだこの空間は?

みればカウンターや店のあちこちに死体が転がっている。

まずい。ここにも何かいるのか?


私はエレベータの扉を閉じ、

近くのスロット台を二台ほどその前に移動させた。


とりあえずこれで追ってはこないだろ。


緊張は保ちつつ店の中を進む。

奥にさらに扉があり開きっぱなしになっていた。


入るとそこはVIPルームのような場所だったのだろう。

残っている死体がいい服を着ている。

さらに接待役とおぼしき女性達の骸も散見された。

一体何がこの蹂躙を行ったのだろう?

血の乾きかたから昨日今日ではないのだろうが…


奥へさらに進むともう1つ扉がある。

扉は内側から破壊され大きく壊れていた。


中を見た。

恐らくオーナールーム。

そこには死体はないがひどく暴れた後が見られる。

何かがここにいたのだ。


見れば書棚が不自然に斜めにかしいでいた。


まさかそんな漫画みたいなものが…あった。


隠し扉だ

中には上へ伸びる坂。

本来は地下に伸びる階段だたのだろうけど、

今は急な坂。


私はオーナールームに転がっていたゴルフのパターを拾い上げると上へ登り始めた。



ルシルの苦難はまだ続きます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ