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奈落の空  作者: ぴこ
月と猫編
51/179

51話 インセクツ

階段をいくら登っても終わらない…

ちょっと休みたいな

「ロボ…ちょっと休むぞ」

「休むの早くないか?」

15階くらいはあがったぞ!

そのまま階段にへたりこんだ。

俺がペットボトルの水を飲んでいると

「あれだ!あれをだすのだ!」

俺の頭をてしてし叩いてくる。

ロボ…まぁいいや

俺はリュックから食いかけのサラミを出しナイフで切り分ける。

ロボは頭から飛び下りるとサラミに食らいついた。

「よく考えたらお前俺に乗ってるんだから疲れてないだろ…」

「早く回復せねばならんのだ!」

そーいやガス欠なのに一回無理させたからな。

「あいつらどこまで上がったんだろ?」

「それは…ユウマより…彼女らの…方が…体力…あるだろう…から…」

「いいよ!食い終わってからで!」

バタン!

ん?下の方でドアが閉まる音がしたな。

あいつらか?

バタン!

上でも音がしたな…

これダメなやつだ…

「登るぞ!ロボ!」

再びロボをつまみ上げると階段を上り始めた。

「下はいいのか?」

「2分の1なら進む方向の方がいいだろ?」

「2分の1なぁ」

俺は一段飛ばして階段をかけ上がった。

そして登るのをやめた。

階段の隙間から見えたのだ。

2フロアくらい先。明らかに人間のものではない足を。鉄の階段にうまく噛まないのか擦れるような滑るような音がする。

向こうもこちらを見ようと顔を出した。

六個ある複眼がこちらを見たような気がした。

シシシシシシシシギシギシシシシギシシシシシシシシ

声とも擦過音ともつかない音が木霊した!

俺はかけ降り始めた。今はフロアとフロアの間

逃げ場がない!

両サイドから火花を散らしながら奴はかけ降りてくる。

ヤバイヤバイヤバイヤバイ!

何階かわからないがドアをあけ中に入る。

カギあった!サムターンを回す。

重い防火扉を引きあけ居住エリアに入った!

右、左?左?

そこには赤いヌラリとした艶の人がいた。

昆虫系の甲殻的な肌が破れた服のあちこちから見える。

これはわかりやすい!

右側の一番奥の扉が半開き…近くのドアに飛びこみたいがカギがかかってたらアウトだ

俺はダッシュで奥の扉にむかう。

Gだ。間違いなくGだ。○ラフォーマーだ。

一番遭遇したらあかんやつだ!扉までが長い!

スゲー遅いぞ俺!

ドアにたどり着き引っ掛かっていた帽子かけを立てる。

後で防火扉が引っ掻かれる音がした。

アレも来たの?マジで?

急いでドアを閉め鍵をかける。


帽子かけを槍のように持ち後ろに下がる。

シシシシシシシシギギシシシシシシシシギギギギシシシシシシシシ

廊下にアレの声が聞こえる。Gと二匹がかりでこられたらもうどうにもならない。


ドンドン


ドアを叩く音がした。

「キミ、ここを開けてくれないかな?」

??

あそこには化け物二匹だけのはず。

「そこは私の部屋なんだが」

何言ってるんだ?

「蜘蛛の彼なら反対側の部屋を探しているはずだ。」

とりあえず逃げなくては。

俺は部屋の奥へ向かった。

そこには整えられた調度があった。

部屋は逆様なのだが

ソファはちゃんと置かれガラステーブルがセットされている。

隣の部屋をみれば片付けられベッドメーキングまでされていた。

ガチャリ。

鍵の開く音がして扉が開く。

そこにはG人間がたっていた。


「怖がらなくていい。」


いや、怖いですよ。


「僕は田辺コージ。気持ちはまだ人間だから。」


見た目にはわからないが優しくGは微笑んだ気がした。

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