22話 不安
「ん~いい天気♪」
コハルちゃんはご機嫌だ。
「お兄ちゃん♪見て見て♪太陽が下にあるよ!すごくない?♪」
「あっうんそうだね。」
出発してみて俺は、段々と不安が増してきていた。
幼女と二人旅のテンションなんてすぐに冷めてしまった。
俺は全然外の様子なんて知らない。
なのにこんな幼い子を連れて移動なんて大丈夫なのか?
そもそもこの体制戦えなくない?
極力、外敵との戦いは避けなければ。
この子はきっと戦えない。
そして俺も戦えない。
あれ?不味くない?
勢いで出てきちゃったけど…
来た道を戻ろう。
すぐ戻ろう!
そしてあの家で二人で末長く暮らそう。
「お兄ちゃん?」
「あっうん。どうしたのコハルちゃん?」
「お母さんとお父さん、ホントに大丈夫かな?」
彼女は不安そうに俺を見つめている。
何を考えていたんだ俺は。
この娘はずっと不安だったんだ。
はしゃいで見せていても根っ子の所は不安でいっぱいだったはずだ。
弱気になってどうするんだ?!
俺がこの娘を守らないとだろ!
「大丈夫!絶対見つけよう!」
「うん♪」
安請合いかもしれない。
でも今は…
そうこうする内に住宅街を抜け先程の商店街が見えてきた。
う~んあそこはネズミがなぁ…
「あっこの辺知ってる!」
「ほんと?」
「ここを曲がってズット行くと学校があるの。」
「学校か…なんか使えるものあるかもな…
もうそろそろ日も沈むしな…コハルちゃん、
学校て近いんだよね?」
「うん15分くらいかな。」
「今日は学校に泊まろうか?」
「お泊まり?テイユー行かないの?」
「もうじき暗くなるしね。危ない動物とかいるからさ。」
「そうなんだ…わかった!行こう学校!」
俺たちは商店街に入らず学校方面に舵をきった。
だんだん地面が近づいている。
もとが上り坂なのだ。
地面にまでの距離は3メートルくらいになっている。
これはそろそろ不味いかな。
「コハルちゃんまだ学校まである?」
「うん、まだだよ。」
何か重りを乗せればもう少は高さを下げられるけど、そんな都合のいいものは…
あっ!
それに気づいたのは二人同時だった。
ホームセンター!
俺たちは顔を見合わせた。
あれはいい!
あそこならなんでもある。
もしかしたらボートも。
「コハルちゃん!」
「うん、あそこにしよう!お菓子もあるよ!」
そうだ食料もゲット出来る。
俺たちははホームセンターに舵をきった。
「車、全然いないね。」
コハルちゃんに指摘されて始めて気づいた。
そーいえば車見かけないな。
ビルの駐車場でひっくり返ってるのは見た気がする。
そうか全部落ちたんだ空に。
俺たちはガランとした駐車場を突っ切り
ホームセンターの入り口にたどり着いた。
少し小高い場所にあるおかげで
浮輪を入り口の屋根のちょっと上についた。
ここまでで一番楽に建物にアプローチ出来た。
コンクリートの恒にコハルちゃんをおろし、
俺も下り立った。
さて、ショッピングだ!
この体制のままはけしからんので
ショッピングです。




