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奈落の空  作者: ぴこ
旅立ち編
15/179

15話 昼御飯。(まぁたぶんありつけません。)

他の建物にも入ってみましょう。

改定完了。


たどり着いたビルはただのアパートみたいなのでボートを一階にコンビニが入ってる、はす向かいのビルにつけることにした。


しかしビルにボートのを寄せるにあたって

難関があった。


電線ってこんなに邪魔なんだな。


うちの近所は電線が埋没式だったのでボートを進めるのに困難は無かったみたいだけど、


この辺りはまだそうではない。


場所によっては電線を潜れる場所もあれば

上を通れる場所もあるみたいだけど、

この辺は水面の高さ(もう水面て表現に違和感無い)

が電線の下20センチくらい。

舟で越えるのはちょっと難しい。


どうしよう?


「窓際によせましょう。」


ルシルが指差す。


「そうだな。あれくらいの距離なら乗り移れそうだし。」


ボートを電線ギリギリによせる。


「あなた紐か何か持ってません?

ボートを繋いでおかないと。」


紐?あっそれならバックにビニ紐あったな。


「紐あるよ。」


俺はバックからビニ紐を出して見せる。


「あら、あなたが役にたつなんて!

死ぬんですか?」

「死なねーよ!役立たずで悪ぅございましたね。」

「あらごめんなさい。別に悪意は無かったんですよ。」


いや、悪意しかないだろ。


まともに相手するのも疲れたので、

ボートの端の取っ手にビニ紐を結び向かいのビルのバルコニーの手摺りをかわしつつ足場に飛び移った。


手摺りに紐の端をくくりつける。

蝶々結びで大丈夫かな?

もう一ヶ所結んでみるか?


これで流されていかないだろ。


「ほら」


ボートにいる彼女に手を差し出す。


「ありがとう。」


彼女が俺の手をとりそれを掴み返すとこちらに引っ張る。


軽い。


フワッとした動きで彼女はバルコニーに飛び移った。


俺達が移動するとボートはゆっくり50センチくらい浮かび上がった。


あれ?


「別に水面に浮いていたとしても人が退けば浮かぶでしょ?」

「いや、そうだけど。そもそもなんでボートが宙に浮いてるんだ?」


そう別にそこに水があるわけでもないのだから、このボートは宙に浮いてる状態なわけだ。


「それに関しては何となくの仮説はあるのだけど…貴方頭良くないですよね?」

「ん…否定できないけど…」

「とりあえず中にはいりましょう。ド低能」

「はいはい行きましょうお嬢様!」


いつかやり返す!


俺は窓に手をかけた。

鍵かかってる。

そりゃそうか。


「ちょっと退いてくれます?」


俺が身体をそらすと彼女は躊躇なくラクロススティックの柄で窓の継ぎ目辺りを突いた。


バリン!


躊躇ねぇな。

窃盗犯かなんかか?


あっさりガラスが割れ、彼女はさらにスティックでグリグリ掻き回し、回りのガラスを割って広げる。


広がった割れ目に手をさし込みロックを外し窓を開いた。


「さあ、入りますよ。」

「ちょっとは躊躇しようよ。明らかに不法侵入なんだし。」

「…命がかかってるときに何言ってるんですか?」


むう…正論なんだけど…


彼女はズンズン部屋の中に入っていく。

後に続いて中に入ると中は独り暮らし向けのワンルームマンションの一室だった。


当然のように家具はひっくり返って滅茶苦茶な有様だった。


念のためにベットをひっくり返してみたけど人の姿は無かった。


ユニットバスにも人の姿は無い。


無人でよかった。

いたら俺達ただの無法者だ。


「目ぼしい物はありませんね。行きましょう」


彼女は台所に落ちていた未開封の缶コーヒーを開けて飲み干すと

空き缶を投げ捨てた。


ガチの無法者だった。


彼女は躊躇なく玄関へ向かう。


「足元気をつけろよ、割れものとかあるかもだし。」


彼女は半身振り返ると


「問題ありません。」


と、スカートを膝上まで捲し上げた。


俺は今まで足元をちゃんと見てなかったから気づかなかったけど、

彼女は膝まである編み上げの軍用ブーツを履いていた。

お嬢様ルックに軍用ブーツ?

どんなコーディネートだよ!


だが捲し上げたスカートとブーツの隙間に見える白い肌がなんとも…

俺の視線を遮るように捲し上げられたスカートが下に落ちて肌を隠した。


おお…刺すような殺気を感じる…これが殺気。

ほんとにあるんだな。


「…さぁ行きますよ。」


彼女は興味なさげげに部屋から出ていった。

俺もそれを追いかける。


廊下に出ようとして突然止まったルシルにぶっかった。


「何やって…」


ルシルが唇の前に指を立てる。

俺達は回りを見回す。


酷い鉄の腐ったような臭い。

足元まで広がる血の溜まり。




廊下には無惨な姿で殺された住人達の死体が散乱していたのだった。

だんだん敵や世界が見えていく作りになってますか?

遅いですかね?

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