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奈落の空  作者: ぴこ
旅立ち編
11/179

11話 ボーイミーツ…

ヒロイン登場です。(時間かかった)



俺の視界に入ったのは小さな影だった。


影ってだけなら別におかしくない。

曲がり角から車が出てこようが自転車が出てこようが人が飛び出してこようが普通だ。

なんなら暴れ馬だってかまわない。


少し前までの世界なら。


だが、今は違う。

世界は天地が入れ代わってしまったのだ。


だから道端に動くものなんているはずがない。


ましてやそれは明らかに浮いていた。


大体二階建ての屋根あたり。

地面から10メートルくらいラインをまるで水に浮かぶように何かが浮いている。


「なんだあれ?」


その浮遊物は徐々に輪郭を露にしてきた。


ゴムボート。


ファミリー向けの海やプールで遊んだりするようなゴムボートだった。


その上には人影が見える。


後ろ向きで何かを動かしているから顔は見えないが輪郭的には女性だろう。


こちらが呆然と観察している間にはっきりと見える距離までそれはやって来た。


白い鍔広な帽子をかぶり、白のワンピースなんか着てる。


服にも帽子にも同じ色のリボンがあしらわれていて上下セットって感じの装いだった。


帽子から背中に流れる黒髪も艶やかで整えられている。


そしてそれは今の世界だろうが、前の世界だろうが笑えるくらい浮いている。


俺は自分なりに来るべきアドベンチャーに備えて気合いを入れて外へ出てきたのに…


なんだか馬鹿にされてるような気分になった。


俺のいる場所の真下。

だいたい3メートルくらいくらい下に来て、彼女は手を動かすのを止めた。


うちわで扇いで進んでいたようだ。


扇ぐのをやめてもボートは進むので徐徐に離れていく彼女。


そこでやっと俺からも顔が見えた。


超かわいい。


後ろ姿ですでに俺の期待値は高まっていたのだが、

そこは今まで何度も何度も裏切られてきた経験からガッカリする準備は万端に整えていたのだ。


だが!


だがしかし!


我が期待を300%満たす超絶美少女がそこにいた。


黒髪から想像していた純和とは違ったが

西洋人形の様に整った目鼻立ち。

唇は厚すぎず薄すぎず。

なんとも蠱惑的な印象だった。


ふぁーマツ毛長いなぁ~バッサバサだなおい!


頭ちっさ!

同じ人間じゃ無いみたいだな。

あの唇の艶とかグロスかな?

天然であんななる?

うわぁ…すげ~超チューしたい。


そんなことを思っているうちにゴムボートはどんどん離れて行ってしまう。


え?


「ちょっ!」


どんどん離れていく。


マジでか?

普通声とかかけない?

明らかに困ってる人間がいるのに…


いや、呆気に取られている場合じゃない。


「すいませーん!助けてください!」


精一杯の声で呼びかけた。


ボートはどんどん離れていく。


「ずいばせええええええん!助ずけでぐださあああああああい!助けてええええ!」


よし!頑張った!

喉潰れるわ!

これなら聞こえるだろ…


…ボートはどんどん離れていく。


マジかあのアマ!

スルーするか普通?


あいつの血青いんじゃね?ムーリアンなんじゃね?


「ちっ、ドブスが…」


次の瞬間、ボートはピタリと動きをを止めた。


今度はすごい勢いで戻ってきた。


おっ!気づいてくれたのかドブス!


「おっ!戻ってきてくれたのか?!」


近づいてくるボートにむかって声をかけた。


彼女ボートの中央に立ち、その右手にはラクロスのスティックが握られていた。


「なんだ??」


そのまま流れるような動きで後ろに振りかぶり

振り抜く。


グハッ!


俺の顔面にソフトボールが直撃した。


衝撃と痛みでそのまま倒れそうになるが、

今はそんな衝撃を屋根に与えるわけにはいかない。

フラフラになりながらもバランスを保つ。


「!何すんだこの…」


ビュッ!


俺の耳元をソフトボールが掠めていった。


「アブねぇなっ!イキナリ何すんだよこのア…」


彼女と目が合う。

やめろ!

そんな美人な顔でこっち見んなドキドキするだろ!


女性慣れしていない俺があたふたしているのを他所に、

彼女はスティクを伸ばし俺のいる足場を下からぶっ叩いた。

プラスチックの足場が割れてパラパラと空に落ちていく。


「おい!洒落にならん!何するだあんた?」


俺の足場を叩いた反動でボートは半回転するとその場に停止した。


狙ってやったの?

でも俺が負うリスク高いよね?


そもそもボールはただの攻撃だよね?


彼女はゆったりとボートの縁に座るとこちらを再び見上げた。


「なんだか侮辱された気がしましたの玉、ぶつけさせていただきました。

もし違ったらごめんなさいね。」


「はぁ?」


「よく死にませんでしたね?」

「ははは…打ち所が良かったのかな…」

「何笑ってるんですか気持ち悪い。

…死ねば良かったのに。」


え?何言ってんの?こいつ?


「あっ私、東条ルシルと申します。

今この一瞬だけのお付き合いでしょうが、お見知りおきを。」


これが俺と東条ルシルとのファーストコンタクトとなった。


あぁ…関わり合いたくない…

字数の感覚がまだ掴めないです。

7000字じゃ収まりつきにくいな(´д`|||)

みんな上手いなぁ…

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