ふたつのマウザーグレイル
カテリーナの声はあくまで柔らかい。けれど、眼鏡の奥に棲む光は、値札を付ける前の冷たさだった。グラスの縁に指先を添えたまま、首をわずかに傾げる。
「まずは、あんたが持っている剣を見せておくれ。ユベルの形見なんだろう?」
部屋に充満する古紙とインクの匂いが、不意に冷たく鼻腔をついた。わたしは無言で頷き、腰の剣へ手を伸ばす。
「はい」
短い返事をするあいだ、口の中が軋むように乾いていた。覚悟と緊張が同時にせり上がり、柄を包んだ掌にはじわりと汗がにじむ。革巻きの繊維が指の腹へ無遠慮に食い込み、冷え切った金属の温度が皮膚の下へ染みていく。
白きマウザーグレイルの柄を確かめるように握り、鞘から滑らせる。
シャラリ。
衣擦れにも似た吐息のような金属音が、重苦しい部屋の空気を裂いた。その音はさほど大きくないはずなのに、鼓膜の裏で幾重にも反響し、みぞおちの底をじわじわと震わせる。
現れた刀身は、刃を持たない純白の姿。魔道ランプの灯火を吸い込み、内側から発光するかのような幽玄な輝きを放つ。
「こいつか……」
カテリーナは、指一本触れようとはしなかった。デスクに預けていた肘を起こし、背筋をゆっくりと伸ばす。白い刀身を網膜に焼き付けるように凝視している。表情筋は能面のように動かない。
ランプの芯が、かすかに揺れた。紙の塔の影がずれ、すぐ元の形に戻る。
「……なるほどね」
低く零れた声に混じる、警戒の澱。彼女は粘つくような視線を剣からわたしへと移し、唇を引き結び、短く瞬きをした。
「この剣に関して、あたしからあんたに伝えなきゃならないことがある」
背筋を、氷柱で撫でられたような悪寒が走る。無意識に柄を握り直すと、剣の重みが骨の髄まで沈んでくるようだった。
「なんでしょうか……?」
落ちてくる沈黙。積み上げられた紙束の隙間を縫う冷気が、足首へじっとりと絡みつく。カテリーナは眼鏡の位置を直し、開かずの扉に手を掛ける前のように呼吸を置いて、静かに語り出した。
「今から三ヶ月ほど前の話さ」
言葉を区切っただけで、空気の密度が変わる。
「王宮から全国民に向けてある御布令が出された。内容はこうだ――『王家に所蔵される伝説の聖剣を公開し、その適格者を選定する儀式を行う』とね」
言葉の一つひとつが、鋭利な棘となって耳の奥に突き刺さる。
「聖剣……ですか?」
自分でも驚くほど、頼りない声だった。
心臓が早鐘を打ち、血液が逆流するようなざわめきが全身を駆け巡る。首筋が締め上げられ、息の通り道が針の穴ほどに細くなった。
「そうさ。王家には古くから『精霊の守護』を象徴する剣があってね。有名な伝説に出てくるメービスとヴォルフが手にした、『唯一無二。この世に一振りしか存在しない』と伝えられている」
息を呑む音さえ、上顎に張り付いて出ない。伝説。唯一無二。その壮大な物語の奔流へ、わたしの持っている一本が唐突に引きずり込まれたような浮遊感。足元の石床が遠のく錯覚を覚え、爪先に力を込めて踏みとどまる。
「期間限定で公開されるっていうんで、あたしも興味があったから一目見ようと王宮の庭園に出向いてみたのさ」
カテリーナはグラスの縁を指先でなぞりながら、視線を宙に漂わせた。記憶を手繰るような、どこか遠い目つきだった。
「それで、どんな剣だったんですか?」
問う声の震えを止められない。嫌な予感が、腹の底でじわじわと重くなっていく。
「色も、形も……大きさも。あんたが今持っているその剣と、瓜二つだったよ」
言い切られた瞬間、肺がきゅっと縮む。
「ええっ!?」
驚愕が唇からこぼれ落ち、力の抜けた手のせいで剣先が揺れた。
《《はあ!? なによそれ、ちょっと待ってよ! わたし以外に『わたし』がいるってこと!?》》
脳内で茉凛が素っ頓狂な声をあげる。その悲鳴に近い響きが、わたしの混乱に拍車をかけた。
「警備が厳重なもんで遠目から見ただけだが、とてもまともじゃない。真っ白だなんてのがまずありえないし、構造上のつなぎ目が一切ないときた。どんな材質で出来てるんだか、どうやって作られたんだか……」
カテリーナは言葉を切り、グラスを持ち上げて琥珀色の液体を一口含んだ。喉が小さく動く。それから、まっすぐにわたしを見据える。
「そして、テラスにお出ましになられた王様はこう宣言した。『これぞ王女メービスと騎士ヴォルフが賜った伝説の聖剣、精霊の加護を受けしマウザーグレイルである』とね」
その言葉は、断頭台の刃のように頭上から降り注いだ。さっきまで確かだった世界の輪郭が、ぐらりと歪む。
「ちょ、ちょっと待ってください! この剣の名前はマウザーグレイル。父さまも母さまもそう呼んでいたんです! 間違いありません!」
柄を握る手に、血が通わなくなるほど力を込める。爪が掌に食い込み、小さな痛みが意識の軸をかろうじて繋ぎとめた。わたしの中にある絶対的な真実と、王家の聖剣が同じ名前、同じ形をしているという矛盾。混乱が渦を巻き、思考のノイズが耳の付け根の薄い膜をこつこつ叩く。
カテリーナは眉ひとつ動かさず、ただ射抜くような眼差しを向けていた。グラスを静かにデスクへ置き、両手を組んで顎を載せる。
「信じられない気持ちは分かる。けど、これが公表された事実だ。あんたの剣と王家の聖剣は、どうやら『同じもの』らしいね」
《《冗談じゃないよ! わたしはわたしだけだし、ミツルの相棒はこのわたしだけでしょ!?》》
茉凛の叫びには、怒りと恐怖が滲んでいる。そんな馬鹿な、と歯の裏で叫ぶ声がする。
「どうしてそんなことが……」
掠れた声と共に、柄を支える掌へ剣の重さがずしりと沈み込む。白銀の刀身がランプの光を弾き、不安を訴えるように微かに明滅した気がした。
沈黙を破ったのは、ヴィルの低い声だった。椅子の背にもたれていた体を起こし、膝に肘を置いて前傾する。
「だが、仮にその聖剣が本物だというなら、この剣がミツルの手にあるのはおかしくはないか? この世に一振りしか存在しないと言われているのだろう?」
カテリーナが重々しく頷く。眼鏡の奥で目が細くなり、思案するように唇の端を噛んだ。
「ヴィルの言う通りだ。どうして伝説の聖剣が二つもあるのか。おかしな話さ。あるいは、どちらかが本物で、どちらかが偽物だという可能性もある……」
――偽物……。
その冷ややかな二文字が、切っ先のように突きつけられる。まるでこの剣が自らの真実を語り始める刻を待っているかのように、部屋の空気は一滴の音さえ立てずに息を詰めた。
「そんなの、あっちが偽物に決まっている」
腹で爆ぜた感情が、そのまま声になった。張り詰めた糸のような自分の声が、静寂の水面に波紋を広げていく。唇の内側を強く噛んだ。言い切った言葉は、もう引き返せない境界線を一本引いてしまったのだ。
カテリーナは微動だにせず、ただ裁判官のような瞳でこちらを見据えている。組んだ指先が、かすかに力を込めて白くなった。
「……その根拠は?」
心臓が一瞬、拍動を忘れた。彼女の瞳に温度はない。ただ、純粋な事実だけを求めている。
「根拠……」
舌の根で小さく反芻する。みぞおちのあたりが不快に波立った。
父と母、そしてこの剣との絆。わたしにとってそれは疑いようのない「絶対」だ。けれど、それを他人に証明する術を、わたしは持たない。
柄を包む掌の温度だけが、崩れそうな心を辛うじて支えてくれていた。
「まず、この剣の特殊性についてご説明します……」
わたしは唇を湿らせ、言葉を選ぶ。口の中に乾いた紙の味が残っている。
「これは剣の形をしていますが、見ての通り実際には何も斬れません。刃を持たず、一般的な分類で定めるところの『魔導兵装』に類するものとお考え下さい」
カテリーナが眼鏡の奥で目を細めた。指先で眼鏡の弦を軽く押さえ、わずかに身を乗り出す。
「剣型ってのがまず珍しいね。確かに指向性魔術には適した形状だし、大きさの分だけ、攻撃に特化した圧縮魔法陣だって大量に詰め込める。けど、斬れない剣なんてデメリットしかない」
「仰る通りです。重さや重心――取り回しに難がある。所詮魔術師は剣士ではないのですから、杖の方が理に適っています」
「さすが、ヴィルから剣を習っているだけのことはある」
ヴィルが無言のまま、グラスの縁を親指でなぞった。視線は琥珀色の液面に落としたまま、けれど耳だけはこちらに向けているのが、その横顔の傾きでわかる。
「……形状については、そうです。ですが、この剣が本当に異質なのは――」
一度言葉を切り、わたしは剣を握る手に意識を寄せる。鼓動と、刀身の芯で眠る熱が重なる感覚を確かめた。
「――『人格』が宿っているということです。魂のような意思のある存在が、この白銀の刀身の中にいるんです」
カテリーナの瞳がわずかに見開かれ、驚きの色が走る。眼鏡の奥で睫毛がかすかに震えた。
「……魂だって?」
わたしは静かに頷いた。
「はい。父が魔獣に殺されたあの日、わたしはこの剣と繋がりました。絶望の中で救いを求めたわたしに、この剣が応えてくれたんです。それ以来、わたしはある特別な力を使えるようになりました」
脳裏をよぎる、あの日の光景。
焼き付いた痛みと恐怖が、鮮度を保ったまま蘇る。鉄錆と血の匂い。けれど、その底なしの暗闇で差し伸べられた「声」の温かさもまた、痛いほどに鮮やかだった。
「かつて母も、この剣と対話していました。確かなことは、母もわたしも同じように、この剣の意思と繋がることができた。すなわちそれは――『適格者』であったということです。黒髪と薄い翡翠色の瞳……リーディスで忌み嫌われたこの身体的特徴こそが、剣と繋がるための鍵なのではないか――わたしはそう考えています」
理屈が先に出てしまう。息が詰まり、言葉だけが走っていくのがわかった。
カテリーナは腕を組み直し、宝石を鑑定するような鋭い視線で、わたしを黙って見つめていた。眼鏡のレンズに映るランプの灯りが、彼女の瞳の奥を読ませまいとするように揺れている。
長い、永遠にも似た沈黙のあと、彼女はふぅと肺の空気を吐き出す。
「……ふむ。そうか」
ぼそりと零れた声が、紙の塔に柔らかく吸い込まれた。
「確かに、あんたの話には筋が通っている。でも、それだけじゃまだ足りないね。王家の剣とあんたの剣、どちらが『本物』なのか。区別するだけの客観的な証拠にはならないよ」
容赦のない指摘に、唇の裏がひりついた。それでも、ここから退くわけにはいかない。背筋を伸ばし直し、視線を逸らさずに受け止める。
「それでも……わたしは、この剣が本物だと信じています。そうでなかったら……」
言葉を飲み込む。そうでなかったら、わたしのこれまでの全てが嘘になってしまう。
呼応するように、刀身が励ますような淡い光を滲ませた。カテリーナは身を乗り出し、その揺れをじっと見つめながら言う。
「信じることは大事さ」
柔らかな言い回しの奥に潜む、研ぎ澄まされた真剣さ。眼鏡の奥の目が、一瞬だけ細くなった。
「けどね、信じるだけでは周りを納得させることなどできはしない。あんたが言う『人格』とやらが本当にこの剣に宿っているなら、その存在を示せるのかい?」
証拠――。
息が小さく鳴り、静かな焦燥が背中を這い上がっていく。
「……現実的には、難しいと言わざるをえません。その声は繋がる資格を持つ者だけが聞くことができる。でも……」
――わたしにとって彼女こそが、何より大切な――片翼なのだと示したい。
言葉の端がわずかに揺れる。呼吸を整えようとしても、緊張が指先の汗にまで伝わってしまう。わたしは縋るように剣を引き寄せた。柄を通して伝わる微かな振動が、鼓動と重なるように返ってくる。
「どうか信じて下さい。この剣の中にいる存在――茉凛という女の子は、肉体は無くてもちゃんと生きているんです。一緒に戦ってくれるだけでなく、挫けそうになるわたしを支えてくれているんです。彼女がいなかったら、わたしなんか……」
言葉が途中で折れた。父を失った夜の匂いが、まだ指先に残っている気がする。知らない町を越えていくたび、戻る場所だけが薄く遠のいた。名を呼んでくれる声がなかったら、きっとどこかで膝は折れていた。
ひとりの足音しか返らない夜にも、声だけはすぐ隣で息をしていた。凍える指を握り直すたび、その温度がわたしを起こしていった。
口の中に残るのは「生きてきた」甘さではなく、「生き残った」苦さだった。声にしたら軽くなってしまうのが怖くて、わたしは冷えへ逃げてしまった。
わたしは指に力を込めて剣を抱きしめた。冷たい刀身が体温を吸い取り、その冷えがかえって意識の輪郭を研ぎ澄ませていく。
「『わたしたち』が繋がることでしか引き出せないその力を、少しだけお見せします。それを見てから判断してください……」
声が思ったより細くなった。けれど、剣の重みが震える指先を辛うじて留めてくれる。わたしはまぶたを閉じ、内なる声に呼びかけた。
「茉凛、いいかしら?」
みぞおちが強張り、かろうじて絞り出した響き。けれど、その名を呼ぶだけで、体の芯にすっと一本の線が通るようだった。
《《なんかうれしい……いまの言葉》》
明るく跳ねるはずの語尾が、一度だけ掠れた。
「ごめん、つい……」
《《……わかってる。じゃあ、一丁やろうか!》》
「うん、お願い」
《《あ、でも控えめにね。〈場裏〉を見せるくらいならいいけど、現象の具現化はダメだよ。ここで本気を出したら、この『本の城壁』が崩れて圧死コース確実だから》》
「もちろんよ。集める精霊子の量は最小限にするから」
二人の視線の重さが、肩甲骨のあたりで小さく刺さる。わたしは剣を両手で包み込み、掌の汗が革へ染みる感触を確かめた。
世界の雑音を切り離し、剣と己の魂だけに意識のピントを合わせる。
「いくよ……」
囁くように呟けば、茉凛の声が優しく返ってきた。
《《いいよ、美鶴。焦らず、ゆっくりね》》
その頼もしさと温かさが、腹の底に沁みていく。わたしは剣へと意識を沈め、体の深いところで精霊子を呼んだ。
「我が器に集え、精霊子よ……」
世界そのものが、ごく短いあいだ息を呑んだように静まり返る。
空気がかすかに震え、肌に触れる大気の質が変わった。剣を中心に透明な揺らぎが生まれ、足元の感覚が一瞬だけ曖昧になる。
呼びかけに応じて、静かな力が――距離という感覚が薄くなるみたいに、瞬く間にここへ寄ってくる。
「始まったか……」
ヴィルの低い声が、遠い世界のことのように響いた。椅子から腰を浮かせ、剣の柄に手を添えている。警戒と、それ以上の何かが、彼の横顔に張り詰めていた。
やがて、剣の周囲に淡い蒼色の光の粒が漂い始める。蛍の光よりも儚く、星屑よりも繊細な輝き。音もなく生まれ、ふわりと空間に浮かびながら、わたしと剣をやわらかく包み込んでいく。琥珀色の部屋が、一瞬にして深海の底のような静謐な蒼に染め上げられた。
「こいつは……?」
カテリーナが、抑えきれない驚嘆を漏らした。デスクに両手をついて立ち上がり、眼鏡の奥の瞳が大きく見開かれている。疑う余地のない神秘が、手を伸ばせば届く距離で揺れている。
わたしは蒼い小さな燐光をまとった剣を、そっと掲げた。
「これが通称『〈場裏〉』と呼ばれるものです……。この世界に遍く存在する精霊子と呼ばれるものをわたしという器に集め、この剣を媒介にして展開される、特定の事象――すなわち一つの属性だけを操作する閉じられた領域です」
光が紙背に落ち、インクの黒がかすかに青む。粒はふわりと揺れながら、けれど剣の周囲からはみ出しそうで、はみ出さない。
「ただし、今はごく小さな粒状に展開しただけで、いわゆる魔術のような現象を起こすことはしません。これ以上力を引き出すとなると、この部屋全体に影響が及ぶかもしれないので……」
《《そうそう。大ごとになったら、カテリーナに家賃百倍請求されちゃう》》
思わず綻びそうになる頬をこらえ、真剣さを保つ。
カテリーナは光の粒子に触れようと手を伸ばし、しかし寸前で止めた。指先がかすかに震え、爪の先が蒼い光を掠めるところで空中に留まっている。未知への畏れと、知りたいという抗えぬ欲求が、その躊躇いに滲んでいた。
「触れても大丈夫ですよ。これは触感のない光の粒で、肉体は素通りするだけです。ただ、わたしはこれを使って、思い描いた現象を具現化することができるんです」
カテリーナが眉を寄せ、鋭い視線を戻す。手を引き、腕を組み直した。
「これって……魔術と何が違うんだい?」
わたしは息を細く整え、言葉の速度を落とした。
「根本からして異なります。魔石を動力源とするのが通常の魔術だとすれば、わたしの力は器に集めた精霊子が動力源です。そして、それを基にこの剣の中の茉凛と繋がることで、〈場裏〉の内側に疑似精霊体が形成されます」
カテリーナの喉が、言葉を呑み込むように小さく動いた。眼鏡の弦を押さえる指先が、わずかに止まる。
「疑似精霊体……」
呟きは紙の塔へ吸い込まれ、すぐ消えた。けれど視線だけは、蒼の粒の動きを一つも逃さない。
蒼い粒が短く脈を打つ。紙の塔が、その瞬きに合わせて影を薄く揺らした。
「わたしの意志を彼らに渡し、その手を借りる形で現象を具現化させるのです。だからこそ、条件が揃わなければ何も起きませんし、無理をすれば制御は簡単に崩れてしまいます。……今は何も起こさず、領域を見せるだけに留めます」
光の粒子が、埃の舞う書庫を静かに飾り立てる。カテリーナの顔にはまだ迷いが残っている。それでも、眼鏡の奥の視線はまっすぐこちらに向けられていた。唇がわずかに開き、何かを言いかけて、けれど言葉にはならなかった。
ヴィルは剣の柄から手を離し、腕を組んで壁にもたれ直した。その横顔に、さっきまでの警戒とは違う、静かな納得のようなものが滲んでいる。
静寂の中、わたしたちを包む光だけが、真実を語るように揺らめいていた。




