異例 前
教員生活が始まり、一か月もしないうちに俺は担任としての仕事をできなくなった。
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「うちの子がいじまられているのに、新任の担任は何も行わない」
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誰がいじめられているだと、、、?
だが真実が重要なのではないらしいな。
そんなこと思う俺の横で校長が頭を深々と下げている。
促されるように俺も頭を下げる。
・・・なぜ俺が?
「お言葉ですが、お宅のお子さんはいじめられているわけではなく、あれは担任の私から見て明らかに二人の間の喧嘩であり、双方ともに注意指導を・・・」
なんだろう、机を挟んで向こう側の30歳弱のように見える保護者が顔を真っ赤にして叫んでいる。
・・・は?
既に時計は夜の8時を回っている。明らかに勤務時間外だ。
帰っていいかな、、、、
うーん、ダメか。
結局その日は校長からの指導もなく翌日に改めて行われることになった。
結果から言えば、俺はしばらく担任を外れて2週間の勉強期間を与えられることになった。
異例中の異例だ。
それもこれも、あの母親の父親がうちの理事長と何か関わりがあるとかでそのようになったらしい。
校長にもしっかりと説明した。相手の子の話も聞いてもらった。
校長もいじめがないことに関しては納得してくれたらしい。
「・・・だったらなんでっ!」
校長ではどうしようもないらしい。
現実を受け止め、自室で無駄な時間を重ねている。
学校はどうになっているだろうか。
気にしてもしょうがないか。
そんな気楽な時間を過ごしていた。
一本の電話が引き起こした連鎖はまだ深く長く続いていく・・・




