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異例 後
1ヶ月後、俺が再び教卓に立つことはなかった。
保護者って怖いな・・・・
子どもは何も悪くない・・・・
全ては、そう、「保護者」・・・・
日本の教師も弱くなったものだ。
保護者の前で一体何ができるというのか。
あの母親がクラス、学年全体の保護者を駆り立て、俺の学歴や噂話を端からかき集めてきたらしい。
きっとあの母親は、自分の子どもを守るために、それをしているわけではない。
きっと自分は子供のためにこれだけ動けるのだと、誇示し母親面するための手段として俺を使った。
そうだ、別にあの母親に限ったことではないだろう。
別にあの母親が特別なわけではないのだ。
教師はその中に教育の芯をもっていない、または、もっていたとしてもそれを伝える術を知らない。
だから保護者に負ける。
子を愛す能力に児童を敬う能力が負けるのだ。
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仕事開始から1ヵ月弱。
俺は小学校教師をやめた。




