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198. 黄金の麦海、そして昼餉のひととき

 こうして、彼はまた数十本の藁縄を取り出し、結び方を教え始めた。


 藁縄の結び方は一見単純だが、実際には少なからぬコツがいる。


 麦の穂を束ねるとき、結び目が緩すぎればほどけてしまい、きつすぎれば麦の茎を潰してしまうのだ。


 エノは実用的な結び方を二通り披露してくれた。


 一つは素早く解ける「自在結び」で、仮留めに用いる。


 もう一つは引けば引くほど強く締まる「固結び」で、運搬中の固定に用いるのだった。


 級友たちはとても真剣に学んでいた。ユーナもこれらのことを習うのは初めてだったが、それでも彼女がこれにとても興味を抱いているのが感じ取れた。


 彼女はそこに座ったまま、ピンクの長い髪を肩のあたりに垂らし、指先で器用に藁縄を繰りながら、口のなかで小さく手順を確認するように呟き続けていた。


 ときおり間違えれば、すぐに解いてやり直す。


 決して弱音を吐かない。


 私は彼女の横顔を見つめながら、胸の奥がほんの少し揺さぶられるのを感じた。


 この娘は、何を学ぶときでも、本当に真剣なのだ。


 私たちの学びへの熱意は、当然ながら作業の進度を早めた。


 おかげで、私たちはたった一時間で学習を終えることができたのだった。


 エノは私たちの手慣れた結び方を見て、顔に浮かんだ笑みをさらにいっそう輝かせた。


「思ったよりずっと早い! こいつは今日はもっと仕事ができそうだな!」


 彼がそう言うときの口調は軽やかで、仕事が増えたことを苦にしている様子は、みじんもなかった。


 このあとは、当然ながら実習の時間だった。


 私たちはエノの前で列を作り、一人ずつ自分の鎌を受け取っていった。


 手に取った鎌はずしりと重く、刃はさほど鋭くはないが、麦の茎を刈り取るには十分だった。


 私は試しに二度、三度と振って手応えを掴んだ。


 クローディア農場で手伝っていた頃と、そう変わらない感触だった。


 それから全員に一つずつ麦藁帽が配られ、私たちはそのまま、一面の黄金色の麦の海のなかへと足を踏み込んだ。


「海」と表現しても、決して大げさではなかった。


 目の前に広がる麦畑は見渡す限り続き、実った麦が秋風のなかで幾重もの金色の波を打ち、さらさらという音が、まるで大地のささやきのようだった。


 頭上にはあたたかな陽の光が降り注ぎ、空気には麦の熟した甘い匂いと土の香りが満ちていた。


 私は麦藁帽をしっかりと被り、腰を折り、鎌を振るった。


 農場で手伝った経験があったから、農作業にはすっかり手慣れていた。


 腰を落とし、刃を送り、刈り取り、束ねる——そのどれもが淀みなく、少しの無駄もなかった。


 一時間も経たないうちに、私は一面の麦畑をきれいに片づけ、背後には、整然と畦に積まれた麦の穂が、まるで閲兵を待つ兵士たちのように並んだ。


 チャーリーもそうだった。


 しょっちゅう農村で暮らしていた子は、やはり麦の刈り方に自分なりの理解がある。


 彼女は別の畝にしゃがみ込み、鎌を恐ろしい速さで振るいながら、口のなかで知らない節の鼻歌を口ずさんでいた。彼女は私よりも数分早く終わらせてさえいた。


 ただ、こっそり魔力で強化していたんじゃないかという疑いは拭えなかったが。


「おーい! クローディア! 私のほうが早かったよ!」


 チャーリーが私に手を振りながら、得意げに笑った。


「……あんたのそれ、綺麗に刈ったのはいいけどさ」


 私は彼女の背後を見やった。


 麦の刈り株はたしかに揃っていたが、束ね方は……


 うん、まるで猫にじゃらされた毛糸玉のようだった。


「細かいことはいいの! 細かいことは!」


 ユーナとニーナは、とても真剣に学んだとはいえ、何しろ初めてのことだったから、今のところまだ半分も刈り終えていなかった。


 ユーナの額からはもう細かな汗の粒が滲み出していたが、彼女は唇を噛み締め、鎌を振るう手を止めようとはしなかった。


 ニーナはもっと静かだ。


 黙々と目の前の麦を刈り、速度はゆっくりだが、その動きは慎重で、一振り一振りが確かだった。


 もっとも、この速度なら、決して遅くはなかった。


 何しろ彼女たちは、魔力で手足を強化している。


 力も持久力も、普通の人間の数倍はあった。


 もし魔力の補助がなければ、この二人の娘が日が暮れるまで刈り続けても、おそらく終わらなかっただろう。


 ニーナとチャーリーが地下迷宮から出てきて以来、彼女たちは私が教えた方法で絶えず魔力を鍛え続けてきた。


 今の彼女たちの魔力はすでに、七級魔導士——同年代の者たちはまだ見習いの域にあるというのに、すでに二段階もの隔たりがあった。


 この進歩の速度は、ハーランド帝国全土を見渡しても極めて稀だった。


 もちろん、私が教えた方法そのものが、学院の基礎課程よりはるかに効率的だったのだが。


 私の魔法の知識は前世のエネルギー伝導と効率最適化の理解に由来している。


 理論体系はまったく異なるが、「最小の魔力で最大のことを成す」という核の理屈は、両者に通底していた。


 畦のうえに立つエノは、こちらの収穫の速度が他の班と比べて格段に速いことを見て、思わず驚きの表情を浮かべた。


 彼は私たちのこの畑の前まで歩み寄り、しゃがみ込んでじっくりと観察した。


 刈り取りの切り口はとても整っていて、裂け目や毛羽立ちはなかった。


 畑のうえに散った麦の粒もごく少なく、刈るときの刃の角度と力加減がしっかり制御されている証拠だった。


 麦の束ね方も実に手際よく、四角く整っていて、まるでいつも農作業をしているかのようだった。


「いやあ、フィオナ先生。この子たち、本当にすごいですね!」


 彼は驚いた様子で、麦を刈る私たちの背中を見つめながら言った。


 その口調は、どうにも信じがたさでいっぱいだった。


 フィオナ先生は麦を刈る私たちを眺めながら、満足げな微笑みを浮かべた。


「何しろ彼女たちは、私の最も誇るべき生徒たちですから」


 その口調には、偽りのない誇りが滲んでいた。


 フィオナ先生はよく分かっていた。


 今や教室での授業はとっくにこの四人の水準を満たしておらず、彼女は何ヶ月も前から、私たち四人にだけ特別補習のような形で教え続けているのだった。


 自分の教え子が絶えず成長し、他人から評価されるのを見て、フィオナ先生の胸のなかには、誇らしさが込み上げてきたのだった。


 もっとも、彼女がそう言ったちょうどそのとき、チャーリーが麦の束をぐにゃりと歪んだ形に縛り上げて、フィオナ先生の笑顔がコンマ数秒だけ固まったのは、まあ、ご愛嬌というものだった。


「最も誇るべき生徒たち」というのは、どうやら少しばかり割り引く必要があるらしい。


 労働のなかでは時間はあっという間に過ぎ去り、日はもう中天の真上にかかっていた。


 灼けるような陽射しが真っ直ぐに襟足を照りつけ、麦藁帽で遮っていてもなお、あの蒸し暑さだけはどうにもならなかった。


 汗が背筋を伝って落ち、服が肌に張り付いてねばつき、なんとも気持ちが悪い。


 私は腰を伸ばし、袖で額の汗を拭い、容赦のないあの烈日を、ちらりと空に仰ぎ見た。


 そろそろ昼食の時間だった。


 と、そのときだった。一つの大きな人影と一つの小さな人影が、そう遠くない畦のうえに、ゆっくりと姿を現した。


 彼女たちは一頭の牛を連れ、その牛が油布で覆われた荷車を引きずり、車輪が畦の上に二筋の浅い跡を残している。


「エノ! エノ!」


「お父さーん! お父さーん!」


 聞こえたのは、少し大人びてはいるが、温かさに満ちた優しい女性の声と、まだあどけないが同じく優しさに満ちた少女の声だった。


 高い声と低い声が、交互に同じ一人の男を呼んだ。


 私たちはその声に注意を奪われ、次々に痛む腰を伸ばして、遠くから歩いてくる二つの人影を見上げた。


 そのうち大きいほうの人影は、茶色の長い髪を三つ編みにし、その編み房を身体の横に垂らした婦人だった。


 その足取りは落ち着いていてゆったりとしており、牛の手綱を握る手には無数のタコが浮いていた。


 エノの手と同じように、長年の働きが刻み込まれた痕跡だった。


 彼女の顔にはいくつかのそばかすがあったが、それでもなお、微笑むたびに放たれる、あの全身を包み込むような心地よさだけは、どうやっても隠せなかった。


 それは土と炊煙のなかにたっぷりと浸された温かさで、前世の祖母が鉄の大鍋を提げて台所から姿を現したときの姿に、あまりにもよく似ていた。


 もう一人の少女は、見たところ八つか九つほどだろうか。


 茶色の長い髪を後ろに流し、満面に輝く笑顔で、エノのいるほうへ向かって小さな手を精一杯に振っていた。


 彼女は歩くとき、ほとんどぴょんぴょんと跳ねるようで、まるで楽しげな小さな兎のようだった。


 後ろの年老いた牛は、彼女に引かれて右へ左へと揺れ、さぞかし困り果てているようだった。


「クリスティル! リリィ!」


 エノはその二人の姿を認めるや否や、ひどく嬉しそうに声を掛け、三歩の距離を二歩で詰めるような勢いで駆け寄ると、夫人の手から牛車の綱を受け取った。


「おまえたち、どうしてここに?」


「この子たちに、お昼を届けに来たんじゃないか」


 クリスティルは細めた目でエノを見つめ、指でもう高々と空に昇った太陽を指差した。


「何しろ、もうお昼どきだものね」


「おっと、見てのとおりだ。この大事なことをすっかり忘れてた!」


 エノはパチンと自分の額を叩き、照れ臭そうな笑みを見せてから、慌てて周りへ向かって大声を張り上げた。


「みんな、休憩時間だ! さあ、昼飯にしよう! ああ、それと——鎌は必ず持って、俺のところで昼飯を受け取ってくれよ!」


 鎌はやはり鋭利な道具だ。


 もし刃物の怖さを知らない学生たちが、そこらに放り投げたりしたら、危なっかしくて仕方がない。


 そこでエノは、鎌を食料との交換券として使うことを思いついた。


 そうすれば配った鎌をひとまず集められる。


 午後、また農作業を続けるときに、改めて下ろせばいい。


 ほどなく、フィオナ先生と、クリスティルと呼ばれるあの婦人の采配のもと、みんなは温かな具だくさんのスープと、焼きたての小さなパンを二つずつ、それぞれに受け取った。

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