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スキルAIがチートすぎて俺、使われてる気がするんだが?  作者: 暁の裏


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第30話 「海を越えた先に待つもの」

 わたし――リリィ・セレスティアは、杖を高く掲げた。


 洞窟の巨大な空間に、浄化の光が満ちていく。魔力障壁の中に侵入してくる操られた男たち。彼らの目は虚ろで、武器を握る手は震えている。でも、確実に

 わたしたちに向かってくる。


「《サンクチュアリ・フィールド》!」


 わたしの杖から放たれた光が、空間全体を包み込んだ。


 半径50メートルの浄化領域が展開される。これは、わたしが持つ最も広範囲な浄化魔法。邪悪なものすべてを浄化し、正気を取り戻させる力。


 操られた男たちの動きが止まる。


「うっ……」


「ここは……?」


「俺は……何を……」


 次々と、男たちが膝をつく。虚ろだった目に、意識が戻ってくる。武器を手から落とし、頭を抱える者もいた。


「はぁ……はぁ……」


 わたしは息を整える。《サンクチュアリ・フィールド》は強力だけど、魔力の消費も激しい。でも、誰も傷つけずに済んだ。


「リリィちゃん、よくやったわ」


 シルヴィアお姉ちゃんが肩を支えてくれる。


「ありがとう……でも、まだバリアが……」


 わたしたちを閉じ込める魔力障壁は、まだ健在だった。男たちは正気を取り戻したけど、わたしたちは外に出られない。


「ふふふ……なかなかやるではないか」


 商人が拍手をする。その声には、まだ余裕が感じられる。


「だが、無駄だ。この障壁は私の最高傑作。簡単には破れまい」


「そうかしら?」


 シルヴィアお姉ちゃんが一歩前に出る。


 彼女の体から、強大な魔力が溢れ出す。白い髪が風もないのに揺れ、蒼い瞳が光を放つ。


「わたくしは聖龍シルヴィア。この程度の障壁、破るのは容易いことよ」


 商人の表情が変わる。初めて、焦りの色が浮かんだ。


「せ、聖龍だと……!?」


「《聖龍の咆哮》!」


 シルヴィアお姉ちゃんが叫ぶ。


 空間全体が震動する。聖なる力が波動となって広がり、魔力障壁に激突した。


 バリバリバリバリッ!


 まるでガラスが砕けるような音が響き、障壁に無数の亀裂が走る。


「な、なんだと……!」


 商人が驚愕の表情を浮かべる。


「これで終わりよ」


 シルヴィアお姉ちゃんが拳を振るう。


 その拳には、聖なる光が纏われている。拳が障壁に触れた瞬間――。


 ガシャーン!


 障壁が完全に砕け散った。光の破片が空中に舞い、やがて消えていく。


「ば、馬鹿な……私の最高傑作が……」


 商人が後ずさる。


「逃がさないわ!」


 エリーゼお姉ちゃんが駆け出す。


 彼女の剣が炎を纏い、一閃する。商人の足元の地面が爆発し、商人が転倒する。


「くっ……!」


 商人が立ち上がろうとするが、エリーゼお姉ちゃんはすでに彼の背後に回り込んでいた。


「動くな」


 剣の刃が、商人の首筋に当てられる。


「……っ」


 商人は動けない。エリーゼお姉ちゃんの剣技は、皇女でありながら帝国最強の剣士と言われるほど。逃げることは不可能だった。


「シルヴィア、リリィ。子供たちを助けて」


 エリーゼお姉ちゃんが言う。


「はい!」


 わたしとシルヴィアお姉ちゃんは、石柱に縛られている子供たちのもとへ駆け寄った。


 鎖は頑丈そうだけど、シルヴィアお姉ちゃんの力なら簡単に外せる。


「大丈夫よ。もう安全だから」


 シルヴィアお姉ちゃんが優しく声をかけながら、鎖を素手で引きちぎる。


「う、うう……」


 マリアが猿轡を外され、泣き出す。他の子供たちも、次々と泣き声を上げた。


「怖かった……怖かったよ……」


「お母さん……お母さん……」


 わたしは子供たちを抱きしめる。


「もう大丈夫。わたしたちが助けに来たから」


 子供たちの震えが、少しずつ収まっていく。


 その時、正気を取り戻した男たちが近づいてきた。


「あの……すみません。俺たち……」


 一人の中年男性が、申し訳なさそうに頭を下げる。


「気にしないでください。あなたたちも操られていただけです」


 シルヴィアお姉ちゃんが微笑む。


「それよりも、子供たちを村に連れて帰ってあげてください。家族が心配しているはずです」


「は、はい! ありがとうございます!」


 男たちが深々と頭を下げる。


「マリアちゃん、行こうか」


 わたしがマリアの手を取る。


「で、でも……あのお姉さんは?」


 マリアがエリーゼお姉ちゃんを見る。


「大丈夫。エリーゼお姉ちゃんは強いから。それに、あの悪い人から話を聞かないといけないの」


「……わかった」


 マリアが頷く。


「シルヴィア、子供たちを頼むわ」


 エリーゼお姉ちゃんが言う。


「わかりました。リリィちゃんも一緒に来て」


「え? でも……」


「大丈夫よ。エリーゼなら一人でも何とかできるわ。それに、子供たちにはあなたの癒しが必要よ」


 シルヴィアお姉ちゃんが優しく言う。


「……わかりました」


 わたしは子供たちと一緒に、洞窟を出ることにした。正気を取り戻した男たちも、わたしたちについてくる。


 振り返ると、エリーゼお姉ちゃんが商人を睨みつけていた。


 その目は、普段の優しいエリーゼお姉ちゃんとは違う。皇女として、帝国を守る者としての、厳しい目だった。


 わたしたちは洞窟を後にした。


 外に出ると、太陽の光が眩しかった。子供たちは泣きながら、光を浴びている。


「お日様だ……お日様が見れた……」


 トーマスが涙を流す。


「もう大丈夫よ。みんな、村に帰ろう」


 シルヴィアお姉ちゃんが子供たちの頭を撫でる。


 わたしたちは村へと向かった。男たちも、子供たちを背負ったり、手を引いたりして、優しく導いている。


 村に着くと、待っていた家族たちが駆け寄ってきた。


「マリア! マリアァ!」


 あの少年が泣きながら姉に抱きつく。


「ごめんね……心配かけて……」


 マリアも泣きながら弟を抱きしめる。


 他の子供たちも、家族との再会を果たしていた。涙と笑顔が溢れる光景。


「ありがとうございます……本当に、ありがとうございます……」


 老婆が深々と頭を下げる。他の村人たちも、次々と感謝の言葉を述べてくる。


「いえ、当然のことをしただけです」


 わたしが微笑むと、村人たちはさらに涙を流した。


 その後、わたしは子供たちと男たちの健康チェックをした。《ヒーリング・キュア》で傷を癒し、呪病の影響が残っていないか確認する。


 幸い、薬の影響はわたしの浄化によって完全に消えていた。もう心配はない。


「シルヴィアお姉ちゃん、エリーゼお姉ちゃんは大丈夫かな……」


「大丈夫よ。エリーゼは強いから」


 シルヴィアお姉ちゃんが言う。


「でも……心配だよ」


「わかるわ。でも、わたしたちは子供たちを守るのが先。エリーゼはそれをわかって、一人で残ったの」


「……うん」


 わたしは頷く。


 エリーゼお姉ちゃんを信じよう。彼女なら、きっと大丈夫。



 一方、洞窟の中では――。



 エリーゼが商人を石柱に縛りつけていた。鎖で手足を固定し、動けないようにする。


「さて……話してもらおうか」


 エリーゼが剣を商人の首筋に当てる。


「何を……話せと……」


 商人が苦しそうに言う。


「呪病のこと。なぜ広めた。誰の命令で動いている。すべて話せ」


「……ふん。話したところで、お前たちには何もできん」


「それはこちらが判断する。さあ、話せ」


 エリーゼが剣を少し押し当てる。刃が皮膚に食い込み、血が一筋流れる。


「ぐっ……」


「次は深く切る。話さないなら、お前の命はここで終わりだ」


 エリーゼの声は冷たい。その目には、一片の迷いもない。


「わ、わかった……話す……話すから……」


 商人が降参する。


「賢明な判断だ」


 エリーゼが剣を少し引く。


「呪病は……実験だった……」


「実験?」


「そうだ……人間を操る薬の……実験だ……」


 商人が苦しそうに言葉を絞り出す。


「なぜ、そんなことを?」


「金のためだ……いや、違う……最初は金のためだった……だが……」


「だが?」


「途中から……依頼主が変わった……」


 エリーゼの目が鋭くなる。


「依頼主? 誰だ」


「……魔族だ」


「魔族だと……!?」


 エリーゼが驚愕の表情を浮かべる。


 魔族――それは、千年前の大戦で人間と戦い、敗れ去ったとされる種族。今では伝説の中にしか存在しないはずの存在。


「嘘だろう……魔族はとっくに滅んだはずだ……」


「いいや……生きている……それも……古の存在が……」


「古の存在……?」


「そうだ……千年前の大戦を生き延びた……強大な魔族が……」


 商人の声が震える。恐怖で、体が震えている。


「その魔族が……お前に呪病を広めるよう命じたのか?」


「ああ……最初は人間を操る薬の研究だった……だが、あの方は言った……『もっと大規模に広めろ』と……」


「大規模に……何のために?」


「わからない……教えてくれなかった……ただ、『人間の魂を集めろ』と……」


「人間の魂……」


 エリーゼが眉をひそめる。


「操られた人間は……魔族に魂を吸われていた……少しずつ……気づかれないように……」


「なんてことを……」


「だから……操られた人間は……虚ろな目をしている……魂が薄れているからだ……」


 商人が続ける。


「そして……集めた魂は……あの方の復活のために使われる……」


「復活……?」


「そうだ……あの方は……まだ完全には復活していない……封印が解けかけているだけだ……完全に復活するには……大量の人間の魂が必要なのだ……」


 エリーゼの背筋に冷たいものが走る。


 もし、強大な魔族が完全に復活したら……。


 千年前の大戦の再来となるかもしれない。


「その魔族は……今、どこにいる?」


「わからない……接触してくるのは……使い魔だけだ……本体がどこにいるのかは……教えてくれなかった……」


「使い魔……それはどこで会える?」


「決まった場所はない……向こうから来る……こちらから会いに行くことはできない……」


 エリーゼは考え込む。


 これは……予想以上に深刻な事態だ。


 呪病は単なる病気ではなく、魔族が人間の魂を集めるための手段。そして、その目的は古の魔族の復活。


 これは……私一人では手に負えない。


「最後に聞く。お前以外に、魔族と取引している者はいるのか?」


「わからない……俺は一人で動いていた……だが……あの方の力は強大だ……他にも協力者がいるかもしれない……」


「……そうか」


 エリーゼは剣を鞘に収める。


「お前は帝国の法で裁かれることになる。覚悟しろ」


「……ああ」


 商人は諦めたように頷いた。


 エリーゼは商人を担ぎ上げ、洞窟を出た。


 外では、リリィとシルヴィアが待っていた。子供たちは村人に預けたようだ。


「エリーゼお姉ちゃん!」


 リリィが駆け寄ってくる。


「大丈夫よ。無事よ」


 エリーゼが微笑む。


「よかった……」


「それで、何か聞き出せたの?」


 シルヴィアが尋ねる。


 エリーゼは深刻な表情で頷いた。


「ええ……でも、予想以上に深刻だわ」


 エリーゼは商人から聞いた話をすべて話した。


 魔族のこと。人間の魂を集めていること。古の存在が復活しようとしていること。


「そんな……」


 リリィが青ざめる。


「魔族が……本当に生きていたなんて……」


 シルヴィアも驚きを隠せない。


「これは……私たちだけでは手に負えないわ」


 エリーゼが言う。


「王都に戻って、悠真と合流しましょう。そして、アルフレッド国王にも報告しないと」


「でも……この商人は?」


 リリィが商人を見る。


「私が帝都に連れて行くわ。父上――皇帝陛下に報告して、厳重に尋問してもらう」


「わかったわ。それじゃあ、まず村に戻りましょう」


 シルヴィアが言う。


 三人は村に戻った。


 村人たちは、商人を見て恐怖の表情を浮かべたが、エリーゼが「もう大丈夫です」と告げると、安堵の表情に変わった。


「本当に……ありがとうございました……」


 村長が深々と頭を下げる。


「いえ。これからも気をつけてください。もし、また怪しい者が現れたら、すぐに町の衛兵に知らせてください」


「はい……必ず……」


 エリーゼたちは村人たちに別れを告げ、村を後にした。


 シルヴィアが聖龍の姿に変身し、エリーゼとリリィ、そして商人を背に乗せる。


「それじゃあ、まず帝都に寄るわ」


 エリーゼが言う。


「商人を父上に預けてから、王都に向かいましょう」


「わかりました」


 シルヴィアが大きく羽ばたく。


 巨大な聖龍が空へと舞い上がり、帝都へと向かった。




 数時間後、三人はベルガリア帝国の首都エルデンバーグに到着した。


 帝都の郊外に降り立ち、シルヴィアが人間の姿に戻る。


「それじゃあ、私は宮殿に行ってくるわ。二人は宿で待っていて」


 エリーゼが言う。


「大丈夫なの? 一緒に行った方が……」


 リリィが心配そうに言う。


「大丈夫よ。父上には私一人で報告する。それに、二人が宮殿に入ると、騒ぎになるわ」


 エリーゼが微笑む。


「わかったわ。気をつけてね」


 シルヴィアが頷く。


 エリーゼは商人を引きずりながら、宮殿へと向かった。




 宮殿の謁見の間では、皇帝が玉座に座っていた。


「エリーゼか。戻っていたのか」


 皇帝が娘を見て微笑む。


「はい、父上。報告があります」


 エリーゼが膝をつく。


「ほう。どうした?」


「呪病の件ですが……」


 エリーゼは商人から聞いた話をすべて報告した。


 魔族のこと。人間の魂を集めていること。古の存在が復活しようとしていること。


 皇帝の表情が徐々に険しくなっていく。


「……魔族が、生きていたとは……」


 皇帝が玉座から立ち上がる。


「これは……帝国だけの問題ではない。各国に通達を出す必要がある」


「はい。私もそう思います」


「エリーゼ、お前はルストニア王国に向かえ。アルフレッド国王にこの件を伝えろ」


「承知しました」


「それと……この商人は我が帝国で厳重に尋問する。魔族についての情報をできる限り引き出す」


「お願いします、父上」


 エリーゼが深々と頭を下げる。


「気をつけて行け。魔族が動いているとなれば、各地で何が起こるかわからん」


「はい」


 エリーゼは謁見の間を後にした。




 宿に戻ると、リリィとシルヴィアが待っていた。


「お帰りなさい、エリーゼお姉ちゃん」


 リリィが微笑む。


「ただいま。それじゃあ、王都に向かいましょう」


「もう行くの?」


「ええ。一刻も早く、悠真たちに伝えないと」


 エリーゼが真剣な表情で言う。


「わかったわ。それじゃあ、すぐに出発しましょう」


 シルヴィアが頷く。


 三人は宿を出て、再び空へと飛び立った。


 シルヴィアの聖龍形態で、一気にルストニア王国の王都へと向かう。


 夕日が空を赤く染める中、三人は西へと飛んでいった。



 数日後――。



 ここからは、俺――一ノ瀬悠真の視点で語ろう。


 リリィたちと別れてから、俺たちは王都で準備を整えていた。


 東の海に浮かぶ孤島への調査。依頼主は王国の調査団だが、詳細はまだ聞かされていない。


「それで、どんな島なんだ?」


 俺が尋ねると、王国の役人が地図を広げた。


「詳しいことはわかっていません。ただ、最近になって突然現れた島なのです」


「突然……現れた?」


 リナリアが眉をひそめる。


「はい。三ヶ月前まで、その海域には何もありませんでした。しかし、ある日突然、島が出現したのです」


「それは……魔法か何かか?」


 エリアが尋ねる。


「わかりません。ですが、その島からは強大な魔力が感じられるとのことです」


 役人が続ける。


「それで、調査隊を派遣したのですが……」


「帰ってこなかった、とか?」


 俺が尋ねると、役人は頷いた。


「はい。三度派遣しましたが、いずれも戻ってきませんでした」


「……なるほど。それで俺たちに依頼が来たわけか」


「はい。あなた方なら、きっと島の謎を解明できると、陛下も期待されております」


 役人が深々と頭を下げる。


「わかった」


 俺が答えると、リナリアとエリアも頷いた。


「旦那様、危険な依頼のようですね」


 アイが囁く。


「ああ。でも、放っておくわけにもいかないだろう」


「その通りです。それに、旦那様の力なら問題ないでしょう」


「そう信じたいけどな」


 俺は苦笑した。




 翌日、俺たちは王都の港へと向かった。


 王国が用意した船が、そこで待っている。


 大型の帆船で、乗組員は二十人ほど。船長は経験豊富そうな初老の男性だった。


「よろしく頼む」


 俺が挨拶すると、船長は力強く握手を返してきた。


「こちらこそ。あんたらが例の冒険者か」


「ああ。一ノ瀬悠真だ」


「俺はロバート。この船の船長だ」


 ロバート船長は、日焼けした顔に深い皺が刻まれている。長年、海を渡ってきた男の顔だ。


「リナリアと申します」


「エリア・ファルメインです」


 二人も挨拶する。


「よろしく頼むぜ。それじゃあ、出港するか」


 ロバート船長が乗組員に指示を出す。


「錨を上げろ! 帆を張れ!」


 乗組員たちが素早く動き、船がゆっくりと港を離れていく。


 俺たちは甲板に立ち、王都が遠ざかっていくのを眺めていた。


「いよいよね……」


 リナリアが呟く。


「ああ。何が待っているかわからないけど、気を引き締めていこう」


「はい」


 エリアも頷く。


 船は港を離れ、大海原へと出ていった。




 出港して半日が過ぎた頃。


 空は青く晴れ渡り、風も穏やかだ。波は緩やかに船を揺らし、心地よいリズムを刻んでいる。


 俺は甲板で海を眺めていた。リナリアとエリアも隣にいる。


「綺麗ですね……」


 エリアが海を見つめて言う。


「ああ。こんなに広い海を見るのは初めてだ」


 俺も同意する。


 この世界に来てから、森や町、王都は見てきたけど、海を渡るのは初めてだった。


 地平線まで続く青い海。遠くで跳ねる魚の群れ。空を舞うカモメたち。


 すべてが新鮮で、胸が高鳴る。


「旦那様、前方に魔力反応を検知しました」


 魔力の反応を感じたアイが報告する。


「魔力反応?」


「はい。海中から、複数の生命体が接近しています」


「魔物か……」


 俺は身構える。


「リナリア、エリア。魔物が来るぞ」


「わかりました」


 二人も剣と杖を構える。


 しばらくすると、海面が波立ち始めた。


 そして――。


 ザバァッ!


 巨大な触手が海面から飛び出した。


「クラーケン……!」


 ロバート船長が叫ぶ。


 海面から次々と触手が現れ、船を取り囲む。その数、八本。それぞれの触手は太さが人間の胴体ほどもあり、吸盤には鋭い牙のようなものが並んでいる。


「総員、戦闘準備!」


 船長が指示を出すが、乗組員たちは恐怖で震えている。


「船長、俺たちに任せてくれ」


 俺が前に出る。


「で、でも……」


「大丈夫だ。こういうのは慣れてる」


 俺は《身体能力強化》を発動する。


 体中に力が漲る。筋肉が膨張し、視界が鮮明になる。


「いくぞ!」


 俺は甲板を蹴り、飛び上がる。


 迫り来る触手に拳を叩き込む。


 ドゴォッ!


 鈍い音とともに、触手が吹き飛ぶ。


「すげぇ……」


 乗組員たちが唖然とする。


 だが、触手はまだ七本残っている。


「リナリア!」


「はい!」


 リナリアが剣を抜き、跳躍する。


 宮廷剣術の技が炸裂し、触手が二本、切り裂かれる。


「エリア!」


「わかってます! 《ウィンドカッター》!」


 エリアが杖を振るうと、風の刃が触手を切り刻む。


 三本、四本と触手が切断されていく。


「くっ……まだ来るぞ!」


 海中から、さらに触手が現れる。


 どうやら、クラーケンはまだ本体を海中に隠しているようだ。


「旦那様、お任せください」


 次の瞬間、アイの手に凄まじい魔力が収束されていくのを感じた。


「アイ、それはやりすぎじゃ?」


「伏せてください、旦那様♪」


 そう言うと、アイが微笑む。


 手に集められた魔力がビーム状にクラーケンの胴体を穿つ。


「ギャアアアアア!」


 クラーケンの断末魔が響く。


 触手が力を失い、海中に沈んでいく。


 海面が静まり返る。


「……終わったのか?」


 ロバート船長が恐る恐る尋ねる。


「ああ。もう大丈夫だ」


 俺が答えると、乗組員たちは歓声を上げた。


「すげぇ!」


「一瞬で倒しちまった!」


「あのお嬢さんが……あんな強力な魔法を……」


 乗組員たちが唖然としている。


「旦那様、いかがでしたか?」


 アイが得意げに微笑む。


「すごいな、アイ、それだけの威力の魔法をいとも簡単に、だがやりすぎだ」


「少し張り切りすぎてしまったようです。てへっ♪」


「はぁ、頼もしいよ」


 俺はあきれながらアイの頭を撫でると、アイは嬉しそうに目を細めた。


「アイさん、ありがとうございます」


 リナリアが微笑む。


「いえ、これくらい当然のことです」


 アイが胸を張る。


「それにしても……クラーケンがこんな海域にいるなんて……」


 エリアが不安そうに言う。


「ああ。これから先、もっと強い魔物が出てくるかもしれない」


 俺が答えると、ロバート船長が頷いた。


「その通りだ。この海域は魔物が多いと聞いていたが……まさか、こんなに早く遭遇するとは……」


「船長、気を引き締めて航海を続けよう」


「ああ。あんたらがいれば、何とかなりそうだ」


 船長が力強く頷く。


 船は再び、東へと進み始めた。




 それから数日間、俺たちは何度も魔物に遭遇した。


 二日目には、巨大なサメのような魔物『メガロドン』の群れに襲われた。


 体長十メートルを超える巨体。鋭い牙が並ぶ巨大な口。


「《時空間シールド》クロノス・シールド!」


 どうやらアイは俺のスキルも使えるようだ。


 アイが展開した盾が、メガロドンの攻撃を防ぐ。


「今だ! 《ファイアボルト》!」


 エリアの炎の弾が、メガロドンの急所に命中する。


「《聖光斬》ディヴァイン・スラッシュ!」


 リナリアの剣が光を纏い、メガロドンを一刀両断する。


 俺も《魔法付与》で拳に炎を纏わせ、メガロドンを殴り飛ばす。


 三十分ほどの戦闘で、群れを撃退した。




 三日目には、空から巨大な鳥型の魔物『ストームイーグル』が襲ってきた。


 翼長二十メートルはある巨大な鷲。羽ばたくたびに、強風が吹き荒れる。


「《ウィンドシールド》!」


 エリアが風の盾を展開し、強風を防ぐ。


「アイ、頼む!」


「お任せください! 《聖光の矢》ディヴァイン・アロー!」


 アイが放った光の矢が、ストームイーグルを貫く。


「ギャアアア!」


 ストームイーグルが海中に墜落する。




 四日目には、海中から巨大なウミヘビ『リヴァイアサン』が現れた。


 体長五十メートルはある、まるで伝説の生き物のような姿。


「こいつは……ヤバいな……」


 俺が呟くと、リナリアも緊張した表情で頷く。


「ええ……これまでで最強の相手ですね……」


「でも、やるしかない」


 エリアが杖を構える。


「旦那様、わたしが少し本気を出しますね♪」


 アイが前に出る。体から強大な魔力が溢れ出す。


「《能力模倣》ミメーシス!」


 アイがリヴァイアサンの能力をコピーする。


「《水流操作》アクア・コントロール!」


 アイが手を振るうと、海水が巨大な渦を巻き、リヴァイアサンを拘束する。


「今です! みなさん、攻撃を!」


『《ファイナルフレア》!』


 エリアが最強の炎魔法を放つ。


「はぁ」


 リナリアが剣を振りリヴァイアサンの体を切り裂く。


「《魔力解放》!《次元斬》」


 俺は全力の一撃を叩き込む。


 三人の攻撃が同時にリヴァイアサンに命中する。


「ギャオオオオオ!」


 リヴァイアサンが苦しみの声を上げ、海中に沈んでいく。


「はぁ……はぁ……」


 俺たちは息を整える。


 乗組員たちは、もう完全に言葉を失っていた。


「あ、あんたら……化け物か……」


 ロバート船長が呆然と呟く。


「いや、ただの冒険者だよ」


 俺が苦笑すると、船長は力なく笑った。


「ただの冒険者が……伝説級の魔物を倒すかよ……」




 そして、五日目――。


 ついに、島が見えてきた。


「見えたぞ! あれが目的の島だ!」


 ロバート船長が叫ぶ。


 俺たちは甲板に集まり、島を眺める。


 遠くに見える島影。だが、その島からは……。


「強大な魔力を感じる……」


 エリアが呟く。


「ああ……今までで一番強い……」


 リナリアも同意する。


「旦那様、あの島には何かいます。それも……とんでもなく強力な存在が」


 アイが警告する。


「わかった。慎重に行こう」


 俺が答える。


 船はゆっくりと島に近づいていく。


 島は巨大だった。山がいくつもそびえ、森が広がっている。海岸線は岩だらけで、上陸は困難そうだ。


「あそこに、入り江がある」


 ロバート船長が指差す。


 確かに、島の東側に小さな入り江が見える。そこなら、船を停泊できそうだ。


「そこに向かおう」


 俺が言うと、船長は頷いた。


 船は入り江へと進んでいく。


 近づくにつれ、島の詳細が見えてくる。


 巨大な木々が生い茂り、蔦が絡まっている。古代遺跡のような石造りの建物も見える。


「この島……ただの無人島じゃないな……」


 俺が呟く。


「ええ……まるで、古代文明の遺跡のようですね……」


 エリアが同意する。


 船は入り江に到着し、錨を下ろした。


「よし、上陸するぞ」


 俺が言うと、リナリアとエリアも頷く。


「船長、ここで待っていてくれ」


「わかった。気をつけてな」


 ロバート船長が手を振る。


 俺たちは小舟に乗り換え、島の海岸へと向かった。


 小舟が砂浜に着く。俺たちは降り立ち、島の土を踏みしめる。


「ついに……着いたな……」


 俺が呟く。


「ええ……でも、これからが本番です」


 リナリアが剣の柄に手をかける。


「気を引き締めていきましょう」


 エリアが杖を構える。


「旦那様、この島には強力な結界が張られています」


 アイが警告する。


「結界?」


「はい。島全体を覆うような、巨大な結界です。侵入者を拒むための……」


「誰が張ったんだ?」


「わかりません。ですが……とても古い魔法です。千年以上前の……」


「千年前……」


 俺は眉をひそめる。




 もしかして、この島は……。


「まあ今考えても仕方ないな、行こう。答えは、島の奥にある」


 俺が前に進むと、リナリアとエリアもついてくる。


 三人と一匹は、島の奥へと足を踏み入れた。


 鬱蒼とした森が、俺たちを迎える。木々の隙間から差し込む光が、地面に模様を描いている。


 鳥の鳴き声、虫の羽音、遠くで聞こえる水の流れる音。


 だが、どこか不自然な静けさがある。


「……気をつけろ。何かいる」


 俺が警告すると、次の瞬間――。


 ガサッ!


 茂みが揺れ、影が飛び出してきた。


「来た!」


 俺は身構える。


 だが、飛び出してきたのは……。


「ゴブリン……?」


 小柄な緑色の生き物。粗末な武器を持ち、ギギギと笑っている。


 だが、普通のゴブリンとは何かが違う。


 その目は赤く光り、体からは黒い瘴気が漏れ出ている。


「これは……魔族の気配……」


 エリアが驚く。


「まさか……ゴブリンが魔族化している……?」


 リナリアも驚愕する。


「旦那様、このゴブリンは魔族に侵食されています。非常に危険です」


 アイが警告する。


「わかった。一気に倒す!」


 俺は《身体能力強化》と《魔力解放》を同時に発動する。


 体中に力が漲る。視界が鮮明になり、周囲の動きがスローモーションに見える。


「うおおおっ!」


 俺は地面を蹴り、ゴブリンに肉薄する。


 拳を振るう。


 ドゴォッ!


 ゴブリンが吹き飛び、木に激突する。


 だが、ゴブリンは立ち上がる。黒い瘴気が傷を癒やしていく。


「再生能力……!」


「《ホーリーライト》!」


 突然、後ろから声が聞こえる。


 振り返ると――。


「リリィ!」


 リリィ、シルヴィア、エリーゼが立っていた。


「お兄ちゃん! 無事だったのね!」


 リリィが駆け寄ってくる。


「リリィ! どうして……」


「話は後! 今は魔物を倒すのが先!」


 エリーゼが剣を構える。


 リリィの浄化の光が、ゴブリンを包み込む。


 黒い瘴気が消え去り、ゴブリンは力を失って倒れる。


「はぁ……はぁ……」


 リリィが息を整える。


「ありがとう、リリィ」


 俺が微笑むと、リリィも微笑み返した。


「どういたしまして、お兄ちゃん」


「それで、どうしてここに?」


 俺が尋ねると、エリーゼが答えた。


「それが……大変なことになったのよ」


 エリーゼは、商人から聞いた話をすべて話した。


 魔族のこと。人間の魂を集めていること。古の存在が復活しようとしていること。


「そんな……」


 俺は愕然とする。


「だから、急いで王都に戻ったの。そしたら、あなたたちがこの島に向かったと聞いて……」


「それで追いかけてきたのか」


「ええ。シルヴィアの聖龍形態で、一気に飛んできたわ」


 エリーゼが頷く。


「そうか……」


 俺は考え込む。


 魔族が復活しようとしている。そして、この島には強大な魔力がある。


 もしかして……。


「この島が、魔族の復活の場所なのか……?」


「その可能性が高いです、旦那様」


 アイが答える。


「だったら……止めないと……」


 俺が言うと、みんなが頷いた。


「ええ。ここで、魔族の復活を阻止しましょう」


 リナリアが剣を抜く。


「私たちも協力します」


 シルヴィアが言う。


「みんなで力を合わせれば、きっと何とかなるわ」


 エリーゼが微笑む。


「お兄ちゃん、一緒に頑張ろうね」


 リリィが手を握る。


「ああ。みんな、ありがとう」


 俺は仲間たちを見回す。


 リナリア、エリア、リリィ、シルヴィア、エリーゼ、そしてアイ。


 最高の仲間たちが、ここにいる。


「よし、行くぞ! 島の奥へ!」


 俺が叫ぶと、みんなが「おお!」と応える。


 七人は、島の奥へと進んでいった。


 鬱蒼とした森を抜け、古代遺跡のような石造りの道を進む。


 道の両側には、古代文字が刻まれた石碑が立ち並んでいる。


「この文字……古代魔法文字ですね……」


 エリアが石碑を調べる。


「何て書いてあるんだ?」


 俺が尋ねると、エリアは少し考えてから答えた。


「『封印の地』……『侵入者は死を持って償う』……」


「物騒な文章だな……」


「ええ……でも、それだけ重要な場所だということです」


 エリアが真剣な表情で言う。


 道は徐々に上り坂になっていく。山の中腹へと続いている。


 やがて、巨大な石造りの門が見えてきた。


 門には、複雑な魔法陣が刻まれている。


「これは……封印の門ですね……」


 エリアが門を調べる。


「開けられるか?」


「やってみます。《解除》!」


 エリアが魔法を唱えると、魔法陣が光る。


 そして……カチャリと音がして、門が開き始める。


 ギギギギギ……


 重い石の門が、ゆっくりと開いていく。


 門の先には、暗い通路が続いている。


「中に入るぞ」


 俺が先頭に立ち、通路へと足を踏み入れる。


 リリィの《ライト》が周囲を照らす。


 石造りの壁、天井には古代の壁画が描かれている。


 それは……千年前の大戦の様子だった。


 人間と魔族が戦う姿。巨大な魔獣が暴れる様子。そして、最後には……。


 一人の勇者が、魔王を封印する姿。


「これは……」


 リナリアが壁画を見つめる。


「千年前の大戦……」


「そして、この島は……魔王が封印された場所……」


 エリーゼが呟く。


「だったら……この島の奥には……」


 俺が言いかけたとき、通路の奥から声が響いた。


「よくぞ、ここまで来た……人間どもよ……」


 その声は、低く、威圧的だった。


 通路の奥から、黒い影が現れる。


 それは……人間のような姿をしているが、明らかに人間ではない。


 黒い鎧を纏い、赤い目が光っている。背中には黒い翼が生えている。


「貴様らが……魔族か……」


 俺が身構える。


「その通り……我が名は……サイアス……魔族四天王の一人……」


 サイアスと名乗った魔族が、ゆっくりと近づいてくる。


「そして……我が主、魔王の復活を邪魔する者は……容赦なく葬る……」


 サイアスが剣を抜く。


 黒い刃が、不吉な光を放つ。


「来るぞ! みんな、気をつけろ!」


 俺が叫ぶ。


 サイアスが地面を蹴り、猛スピードで迫ってくる。


「うおおおっ!」


 俺は拳を振るう。


 ゴォッ!


 拳と剣がぶつかり合い、火花が散る。


「ほう……なかなかやるではないか……」


 サイアスが笑う。


「だが……これで終わりだ!」


 サイアスが剣を振るう。


 黒い斬撃が、俺に向かってくる。


「《時空間シールド》!」


 俺のスキルが自動発動し、斬撃を防ぐ。


「くっ……」


「《聖龍剣舞・破》!」


 リナリアが背後から斬りかかる。


 光を纏った剣が、ゼノの背中を切り裂く。


「ぐっ……」


 ゼノがよろめく。


「《ファイナルフレア》!」


 エリアが最強の炎魔法を放つ。


「《ホーリー・ノヴァ》!」


 リリィが浄化の爆発を放つ。


「《紅蓮の剣・爆炎斬》!」


 エリーゼが炎の剣技を繰り出す。


「《聖龍の咆哮》!」


 シルヴィアが聖なる咆哮を放つ。


「《聖浄化》ディア・ルーメン!」


 アイが浄化の光を放つ。


 六人の攻撃が同時にサイアスに命中する。


 ドゴォォォォン!


 巨大な爆発が起こり、通路全体が揺れる。


「はぁ……はぁ……」


 俺たちは息を整える。


 煙が晴れると……。


 サイアスは……まだ立っていた。


「ぐっ……なかなか……やるではないか……」


 サイアスは傷だらけだが、まだ倒れていない。


「だが……まだだ……まだ終わらん……」


 サイアスが剣を掲げる。


 黒い魔力が剣に集まり、巨大なエネルギーの塊となる。


「これは……ヤバい……」


 俺が直感する。


「みんな、下がれ!」


「《天使の光弾》」


 アイから凄まじい魔力が溢れ出す魔法を発動する。


 巨大な魔法陣が展開され、そこから無数の光の玉が降り注ぐ。


 光の玉が、サイアスにぶつかる。


「グアアアアアア!」


 サイアスが苦しみの声を上げる。


 そして……。


 ドガァァァァン!


 サイアスの体が爆発し、跡形もなく消え去った。


「魔族四天王の一人を倒したのか……」


 エリーゼが呟く。


「ええ……でも、まだ三人残っています……」


 シルヴィアが言う。


「そして……魔王も……」


 リナリアが通路の奥を見つめる。


「ああ。まだ戦いは終わっていない」


 俺が立ち上がる。


「行こう。魔族を封印し直すんだ」


 俺が前を向くと、みんなが頷いた。


「ええ」


「はい」


「もちろんです」


 通路の奥へと進んでいった。


 そして、ついに――。


 巨大な扉の前に到着した。


 扉には、魔族を封印する魔法陣が刻まれている。


「この先に……魔族が……」


 俺が呟く。


「ええ……とてつもない魔力を感じます……」


 エリアが震える。


「でも……やるしかない……」


 リリィが杖を握りしめる。


「みんな、準備はいいか?」


 俺が尋ねると、みんなが頷いた。


「ああ」


「はい」


「いつでも」


 俺は深呼吸をする。


 そして――。


「扉を開けるぞ」


 俺が扉を押すと、ゆっくりと開いていく。


 扉の先には――。


みなさん、こんにちは。リリィです。


今回は……本当に大変なお話でしたね。


まず、村での戦いでは、エリーゼお姉ちゃんとシルヴィアお姉ちゃんの強さに改めて驚かされました。わたしの浄化魔法も少しは役に立てたかな……と思います。


でも、商人さんから聞いた話は……本当に怖かったです。魔族が本当に存在していて、しかも人間の魂を集めて復活しようとしているなんて……。千年前の大戦のことは、聖女の学院で勉強したことがありま

す。でも、まさか本当にまた戦わなければならない日が来るなんて……。


お兄ちゃんと再会できたときは、本当に嬉しかったです。海を越えてお兄ちゃんたちが向かった島で、またこんな大きな事件に巻き込まれるとは思いませんでしたけど……。


それと、アイちゃんが本当にすごいですね! あんなに強力な魔法を使えるなんて……。お兄ちゃんのスキルまで使えるなんて、一体どうなっているんでしょう?


魔族四天王のサイアスさんとの戦いも、とても怖かったです。でも、みんなで力を合わせて戦えば、きっと大丈夫……そう信じています。


次回は、いよいよ魔王の封印の間に入るみたいですね。どんな戦いが待っているのか……わたしも頑張らなくちゃ。みなさんも、次回を楽しみにしていてください!


それでは、また次回お会いしましょう。


リリィ・セレスティア

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