命の恩人(臍ヘルニア嵌頓)
大変お待たせしました。
ロラン診療所へ運び込まれたマーズィンは、処置台の上に寝かされている。彼は冷や汗を流して真っ青になっていた。取り巻きの男たちは不安そうに見つめている。
「すまん! 今帰ったぞ!」
事態を伝えられたハッサンが、遅れて診療所に帰って来た。これで役者は揃った。リューはハッサンに患者の病状を説明する。
「『臍ヘルニア』……臍の脱腸の嵌頓だよ。発症は半刻前くらい。俺も何とか還納しようと試みたんだが、どうしても戻らないんだ」
「なるほど……」
臍ヘルニアはこの世界でもよく知られた病気だ。ハッサンは状況を瞬時に理解する。
「この患者の身元は?」
「マーズィン・ドゥハーラー=シャハラニー、ラマーファの豪商の息子です」
カナンが答える。
「シャハラニー家と言ったら……確か、『砂糖』や『塩』の売買で有名な豪商だな」
ハッサンはその家の名に聞き覚えがあった。シャハラニー家はサトウキビから作られる砂糖、また沿岸部の塩田で作られる塩を扱う豪商であり、その経済力はこの国有数の都市であるラマーファでも、上位に君臨するものであった。
「マーズィンさん……先ほども申し上げた通り、この臍の中に腸が詰まっている状況です」
手術メンバーが揃ったところで、リューは改めて説明を始める。
「今まではご自身で戻して対処していた様ですが、今回に限ってはどうしても戻りません。このままでは嵌った腸が壊死して命に関わります。こうなると、腹を切って嵌った腸管を直接押し戻さなければなりません」
マーズィンは痛みに苛まれながらも、うんうん頷きながら聴いている。
「分かった、分かったから……早くやってくれ!」
彼はいつもの傲慢さは鳴りを潜めていた。
「では準備に取り掛かります、……父さん、シャナさん、……カナン」
「おう!」
「任せて!」
ハッサンとシャナは道具と麻酔の準備に取り掛かる。2人が動き出した直後、リューはマーズィンの耳元に口を寄せ、低い声でつぶやいた。
「これが終わって貴方を助けられたなら、もう、カナンには近づくな」
「……!」
それは手術の対価として示した交換条件だった。カナンはハッとした顔をする。マーズィンは完全に弱っているのか、迷うことなく頷いた。
手術台の隣にテーブルを設置して清潔な白布を被せると、術衣を着たカナンはその上に煮沸とアルコールで消毒した手術器具を並べていく。彼女の心の中では、目の前に横たわる患者に対して、複雑な思いが渦巻いていた。
この男は手術が終わった後、本当に心を改めるだろうか……今までの悪行の数々を知るカナンは、にわかに信じられなかった。
「……カナン」
そんな心中を察したのか、リューは彼女に話しかける。
「難しいかも知れないけれど、今は余計なことは考えないで。それにもし、この男が約束を反故にしたとしても、俺がカナンを守るから」
リューの言葉は、カナンの心に渦巻く心配や不安を一気に和らげた。彼女は小さく息を吐いて、頭の中から余計な雑音を振り払う。
そして手術の準備が整った後、リューは1本のゴム管を手に取ると、患者の枕元に立ってマーズィンの顔を見下ろした。
「手術の前に……嘔吐による窒息・誤嚥を防ぐため、胃の内容物を除去します。そのためにこのゴム管……『胃管』を鼻から挿入します」
リューは潤滑剤として菜種油をゴム管の表面に塗り、それを患者の右の鼻の穴に入れる。マーズィンは突然の異物感に驚き、頭をビクつかせた。リューは慎重にゴム管を進めていく。
「管が喉元まで来たら、飲み込んでください!」
マーズィンは言われた通り、喉元まで来た管の先端を唾と一緒に飲み込んだ。すると抵抗感が消え、ゴム管はスルスルと進んでいく。
トラウベを鳩尾に当てながらガラス製の注射器で管の中に空気を注入する。すると胃の中に空気が注入されたことを示すゴボッという音が聞こえて来た。
「気管支への誤挿入なし。ワルートさんに作って貰った足踏み式吸引機を接続して……」
リューはチューブの先にガラス瓶を繋ぎ、さらにその先に足踏みペダルを繋ぐ。ペダルが戻る時の陰圧で胃の中のものが吸引され、ガラス瓶に溜まるという仕組みになっている。
リューは胃の中が空っぽになるまで、ペダルを踏み続けた。瓶の中には祭りで口にした馳走が溶けたものがどんどん溜まる。そして何も引けなくなったことを確認してから、リューはゴム手袋を装着した。
続けて、シャナが麻酔を始める。針金で形どった半円形の布マスクを口元に被せ、深呼吸を促しながら小瓶のエーテルをポタポタと垂らしていく。次第に患者の目は虚になっていた。
「……大丈夫だよ」
シャナは優しく笑いながら、麻酔が完了したことを伝える。リューは微笑み返すと、すでにアルコール消毒を終えた術野に視線を向けた。
「では……手術を開始します! 患者はマーズィン・ドゥハーラー=シャハラニー、臍ヘルニア嵌頓に対して緊急手術を行う! ……メス!」
「はい!」
カナンは力強くメスを手渡す。リューはその切っ先を、赤く膨らむ臍の皮膚へと突き立てた。
頭から足へ縦方向に皮膚を切開し、皮下脂肪を分けていくと、腹直筋の隙間から飛び出した腹膜が現れる。それをペアン鉗子でそっとつかみ、メッツェンバウム剪刀で慎重に切り込みを入れる。
「……よし、腹膜と腸管の癒着はない様だ。腸もまだ壊死には至っていない様に見える」
腹膜の中からは嵌まり込んだ小腸が現れた。それを傷つけないように縦方向へ腹膜の切開を進めて、小腸と腹直筋の層の間を指先でなぞると、ヘルニアの孔の輪郭が明らかになる。
リューは小腸の壁沿いにクーパー剪刀を滑らせ、腹直筋の層を切開することでヘルニアの孔を意図的に広げた。すると、圧迫から解除された小腸がストンと腹腔内へ戻った。
「嵌頓解除、……あとは、さっきの小腸が壊死していないか、傷ついていないかを改めて確認する」
リューはヘルニアの孔から腹腔内へ指を入れると、ヘルニアの孔に嵌っていた小腸を再び引っ張り出した。一定時間括られていたことで、その部分だけ赤く浮腫んでいるが、壊死を疑う程の色調の変化はなく、無事な小腸と同様に蠕動もある。
「……壊死なしと判断。腹水もない様です。腸切除は行わずこのまま閉創へ移ります」
リューはカナンから綿糸を通した湾曲針を受け取ると、それを腹直筋と腹膜の層に一括で通す。何針か同じように綿糸を通した後、頭側から順番に糸を結びんでいき、ヘルニアの孔を閉じて行く。
「これでヘルニアの修復は完了、あとは臍を形成して手術終了です」
マーズィンの臍は生まれついての臍ヘルニアのため、不必要に皮膚が伸び切っていた。リューはメスで伸び切った皮膚を切除し、それを自然な臍の形になるように形成して縫合する。
「……良し、手術終了です。みんな、お疲れ様でした……!」
全ての縫合が終わった後、マーズィンの腹には窪んだ臍が出来上がっていた。
リューはため息をつきながらゴム手袋を外し、布マスクを脱いだ。手術台の上には麻酔が効いてスヤスヤと眠るマーズィンの姿があった。
手術室の外へ出ると、取り巻きたちが呼びつけたマーズィンの両親がいた。
「息子が突然倒れたと聞いたぞ! 息子は大丈夫なんだろうな!?」
マーズィンの父親である恰幅の良い中年男は、リューたちの姿を見るや否やいきなり詰め寄ってきた。彼の隣には同じく恰幅の良い中年女性の姿がある。
リューは落ち着き払った声で、状況を説明する。
「……はい、出べそに腸が詰まって危機的な状況でしたが、大丈夫です。今夜一晩はこの診療所で過ごして頂き、明日の腹部の所見を見て、重湯から食事を始めます」
リューは術後の方針について説明する。すると夫婦は彼を押しのけて、手術台の上に眠る息子の元へ近づいた。マーズィンはエーテル麻酔から覚めておらず、まだ眠っている。
「マーズィン! どうした、マーズィン!」
「落ち着いてください、麻酔で眠っているだけです」
父親は必死の形相で息子に呼びかけるが、シャナが冷静な声で切り返す。父親は反射的に、息子の頭側に立つメガネの女性を睨みつけた。
その後、夫妻は“もしものことがあったら、タダじゃすまないぞ”と捨て台詞を残し、従者を引き連れて街へ帰って行った。
「……さてと」
リューは処置台の上に眠る患者を一瞥すると、続け様に窓の外へ視線を向けた。日はすっかり落ち、外は真っ暗になっていた。
「送別会、すっぽかしてしまったね……」
今夜は診療所の患者たちが、診療所を閉めるハッサンとリューの送別会を開いてくれる予定になっていた。そして彼らは、何も言わずにその予定をすっぽかしてしまった。おそらくはみんな待ちくたびれて帰ってしまっているだろう。リューはそれを申し訳なく感じていた。
「リュー……、患者を救うことが医師の本分だ。みんなには明日謝罪に行こう、わかってくれるさ」
ハッサンは義子であるリューの肩に手を置く。思えば皆に振る舞おうと作っていたプリンも、送別会場となっていたバシル氏の屋敷に置いてきたままになっていた。
(……せめて、プリンだけでもみんな食べてくれてるといいな)
リューが窓辺から離れようとすると、突然診療所の扉が勢いよく開いた。
「邪魔するよ!」
ロラン診療所に雪崩れ込んできたのは、反物屋の親父やバシルをはじめとする送別会の参加者たちだった。彼らは手に持った籠や皿を高く掲げている。
「皆……! どうしてここへ?」
ハッサンが驚いて声を上げる。彼らが呆然としていると、さらにラクダの引く荷車が現れ、診療所の前に停まった。車上には葡萄酒や果物、焼きたての羊肉が積まれている。ワルートまで御者として同行していた。
「どうしても何も……、今日は先生たちの送別会じゃないか! 主役が居なくてどうするんだ!」
御者の椅子から降りたワルートは、葡萄酒を持ってハッサンの前に立つ。
「手術をするって聞いた……、だからきっと先生たちはその患者のためにもう街には戻って来られないと思ってな。じゃあ、ここを会場にしてしまえと、みんなで話したのさ」
一同は手分けして料理を運び込み始めた。その中にはリューが作ったプリンを入れた木箱もある。その様子を呆然と眺めるリューの目に、1滴の涙がきらりと光った。
「おいおい、泣かないでくれよ」
「いや……、ごめんなさい。嬉しくて……!」
リューは袖で目元を拭った。ここに集まったのは、かつてこのロラン診療所で治療を受けた患者たちだ。普通の平民・農民だけでなく、豪農や豪商まで貧富の差を問わず、ハッサンとリューへの感謝の気持ちを伝えるために集まってくれたのだ。
リューは彼らの温かさに心を震わされる。そして女性陣のテキパキとした働きぶりで、いつの間にか宴会の席が整えられた。元々部屋の中にあるテーブルだけでは足りず、男性陣がもう1台大きなテーブルを運び込んでいた。
全員に金属製のグラスが配られる。参加者たちはボトルを回して、それぞれのグラスに葡萄酒を注いだ。
「さぁ、宴の始まりだ! ハッサン先生とリュージーン先生の新たなる旅立ちを祝って!」
バシルが宴会の音頭を取り仕切る。彼がグラスを掲げると、それに呼応して皆もグラスを天に向かって掲げた。
そして夜空に星が輝き始めた頃、診療所は宴会場と化していた。参加人数に対して手狭な空間だが、酒杯が行き交い、笑い声が響く。患者たちが自慢の料理を披露し合う中、リューの横にはシャナが立っていた。
「……いや〜、またしばらくリューとハッサン先生に会えなくなるのか。寂しいなぁ〜」
シャナは酔いが回っている。彼女はいつも以上に陽気な声でリューに話しかけていた。
「この診療所が、こんなに大勢の人たちに愛されていることを改めて知りました。少し……後ろ髪をひかれる思いです」
患者1人1人に思い出があり、苦心した記憶がある。それはこの診療所で暮らした日々そのものであり、壁掛けの棚の上に並べられた診療録の数だけ、その思い出があった。
「ねぇ、私の診療録もあの中にあるの?」
「え? ……ええ、勿論」
シャナはかつて、虫垂炎に倒れたことがある。その時に、この世界におけるエーテル麻酔の第1号患者となった。
「……私にとってもリューは命の恩人だよ。だから困ったことがあったらいつでも言いなよ。力になるから!」
「……フフ! 心強いです!」
リューは笑う。だがそれは彼の本心であった。この世界では稀代の外科医である養父ハッサンをして、天才と言わしめる薬師が味方にいるのだ。
リューは前世から培った外科的知識はあっても、この世界の生薬の知識には乏しい。ゆえに彼女の存在は非常に頼もしかった。
「……ねぇ、私の診療録、ちょっと見ても良い?」
「……え、は、はい」
シャナはほろ酔いで熱った頬で問いかける。リューは突然のお願いに戸惑いながらも頷いた。現代世界において患者がカルテ開示を求めるということは、すなわち医療訴訟の前章である。シャナが治療に何かケチをつける訳がないと分かっていながらも、リューは心がキュッとなるのを感じた。
シャナはそんなリューの心中など知る由もなく、壁に設置された戸棚から自分の名前が書かれたカルテを手に取った。
それには虫垂炎を発症した時の経過、朧げながらも答えた嗜好歴までが詳細に書かれている。
(腹部、平坦、軟……腸蠕動音正常、右下腹部に限局したフクマクシゲキ症状あり……、ハンチョウツウあり)
リューのカルテには、現代医学で用いる用語がサラリと使われている。その中にはシャナにも理解できない語彙があった。
彼女はカルテをパタンと閉じると、澄んだ目でリューを見つめる。
「酔った勢いで聞いちゃうね? リューってどこから来たの?」
「!!」
シャナは小首をかしげる。冗談めかした態度で繰り出されたその質問は、リューの正体に迫るものだった。
「……国境の村、ヒルクライハーで父に拾われました。その前のことは、勿論何もわかりませんよ」
リューは辛うじて、“この世界”での出生について語る。
17年前、リューは異民族の侵入を受けた村「ヒルクライハー」で生を受け、政府が行なった異民族掃討作戦で焼けた村の瓦礫の中から、ハッサンに拾われた。
それがこの世界における「リュージーン・ヒルクライハー=ロラン」という人物の全てである。リューはその外見から、現地民と異民族の混血児であると思われていた。
「……いや、そうじゃないんだよなぁ〜」
だが、シャナは納得いっていない様だ。
「何っていうかさ……、私が知りたいのは君の……そう! 『知識』の出処だよ!」
「!!」
シャナは酔ってタガが外れているのか、今まで聞いて来なかったことに踏み込んできた。リューは大きく動揺してしまう。
「この未知の医学を……君は何処で学んだんだい!?」
「……そ、それは」
その言葉が出た瞬間、心臓の鼓動がドクンと高鳴るのを感じた。
彼の魂が、異世界の記憶を宿したものであることは、養父であるハッサンしか知らない。
「……やっぱりいいや!」
リューを困らせるのは本意ではない。シャナはサッと自らの質問を撤回する。しかし、その横顔は少しだけ寂しそうだった。
「あ! ハッサン先生!」
シャナはパッと表情を明るくすると、ゲストたちと談笑していたハッサンのところで移動していく。その背中を見送ったリューは、葡萄酒が注がれたコップに口を寄せた。
・・・・・
・・・
・
宴は盛り上がり、夜は更けていく。
リューが朝に作っていたプリンは無事にゲストたちへ振る舞われ、大好評だった。
そして参加者たちの酔いが周り、宴もたけなわになってきた頃、ゲストたちは1人、また1人と家路についていく。そして最後に前後不覚になったシャナを、料理を運んで来た荷車に乗せて、診療所にはリューとハッサン、そしてカナンとワルートが残った。
4人は綺麗に片付けられたテーブルを囲み、ゲストたちが残していった葡萄酒を嗜んでいた。
「……じゃあ、そろそろおれたちも帰ろう」
「う、うん……」
後片付けも終わり、ワルートは娘のカナンへ一緒に帰ろうと促した。カナンも頷きながら立ち上がる。だが、その表情は浮かない。送別の宴の終わりは、彼らの別れの時が刻一刻と近づいていることを暗示していた。
「じゃあ見送ろう、遅くまで悪かった。気をつけて行けよ」
ハッサンは椅子から立ち上がり、リューと共に玄関まで向かう。外へ出ると、空は満天の星空に覆われており、月明かりが彼らを照らす。
「じゃあね、リュー……、また」
「う、うん。……また」
カナンとリューはいつになく、ぎこちない別れの挨拶を交わす。思い返せば、リューはカナンの告白に対して、ちゃんとした返事を返せていなかった。
「あ、あの!」
「?」
この時を逃したら、もう言い出せない気がする。リューは突如として大声を出し、カナンとワルートを呼び止めた。2人は同時に振り返る。
「カナンを……一緒に連れて行っても良いですか!? 俺は彼女と一緒に居たい……、いずれ夫婦として一緒になりたいんです!」
「!!」
リューはワルートの前で、彼の娘であるカナンを首都へ連れて行きたいと言い出した。そして続けざまに、彼女を娶りたいと宣言した。
突然の申し出にワルートの目が見開かれた。彼の娘カナンは言葉を失い、唇が微かに震えている。
「ほう……」
沈黙が数秒続いた後、ワルートは空を仰いだ。星明かりが彼の厳つい顔を銀色に照らし出す。やがて彼の表情が緩み、深い皺に沿って微笑みが広がった。
「子はいずれ、親元から巣立つものさ。娘なら尚更、いつかどこかの男のモンになっちまう。そんなもんだとは思っていた」
ワルートはカナンがリューを慕っていることを知っている。故に、近いうちにこうなることは何となく予期していた。
「だが、まさかこんな形で、娘を拐うことを宣言されるとはな……」
「うっ……! すみません」
ワルートはムードも礼儀もなく、宴会の帰り際に“娘を貰う宣言”をしたリューを嗜める。リューは慌てて頭を下げた。
「まぁ、それも若さか。心配するな、俺は君が信頼できる少年であると分かっている」
「お父さん……」
目の前にいる17歳の少年は、この国で最も腕の立つ外科医であり、首都の医学学校でその功績を認められ、助教を勤める男だ。一見するとその若さからは予測できないが、地位も金銭的収入も、すでに申し分ないものを持っている。
「だから、俺からも言わせて欲しい。どうか……娘を頼む!」
「……!!」
反対に、ワルートが深く頭を下げる。ハッサンは一連のやりとりを静観していた。
満天の星空の下、リューとカナンの未来の契りが約束された瞬間だった。
今後は3章分具体的な構想を練っています。




