興味と胃痛
7.理由
それはそうとて、なぜこの地に来たのか、なぜ胃が荒れているのか。
聞いてほしい。
それは5日前故郷が消えた日にさかのぼる。
小型が消え跡地には侵略した奴らと元仲間の死体が転がっていた。
侵略した奴らは洞窟で物を作り生活していた。
つまり純粋な戦闘能力、経験は皆無。
それが関係地で油断を誘い多大な犠牲を払いやっとこさ奪い取ったのだ。
消滅した今残ったのは「侵略者」の肩書のみ。
どこにも警戒され奪い取ることは難しく、ランクが大きく下がるこれからの過酷な生活に耐えられなかったのだろう。
奇声を上げ、自らの皮膚に爪をめり込ませ剥ぎ、ためらう仲間の喉を嚙み千切り、舌をかみ切る。
ものの20分弱で全員息絶えていた。
さらにだ。
過酷な環境で辛うじて生きていた者たちが一斉に「肉だ、肉だ」と押し寄せ、生死関係なく喰い散らしていく。
その悲惨な光景を見て胸がなり、目が離せなくなった俺と危機感を覚え引き離したい2人。
その攻防が2日続いた。ーーそれが胃痛の原因だ。
8.見慣れない食材
睡眠を貪りどこの誰かわからん子供達に起こされたのは日を跨いだ早朝だった。
「どういうことですか………………2人とも?」
3人では持て余すほど広い宿は走り回る子供達が占領していた。
子供達の保護者代表らしき奥さんが黄色い果物を剥いているし。
「ち、ちっ、ち、ちがう!私じゃない!ただ装備いじってただけだ!」
アルヒトは自分が元凶ではないと弁明を始めるが成り行きを語ろうとはしない。
「あ゙?」
少し圧をかけながら事情を問い詰めると、原因はミレイユだと偶然通りかかった子供からタレコミが入る。
当の容疑者2人は視線を下に向け黙ったままなので、風を軽く作り圧を強めると見かねた奥さん
が間に入り、事情を話してくれる。
つまり、暇になったミレイユが散歩に行こうとドアを開けると好奇心に負けた子供が侵入し、たまたま
アルヒトの装備の点検と修理を見てしまい、帰ってもらった。
が…………数分後何人にも増えた子供達が押し寄せて訪ねて来たから保護者の奥さんに来てもらい、
遊び場兼鍛治師教室として開放したと言うことらしい。
(今更帰ってもらうのは酷だろうし大人しくは無理だよなー。)
「仕方ないですね。昼ごはんの時間までですよ。」
俺の許可が出るや否や静まり返っていた空気に明るさが灯る。
もう一度寝直そうと反対方向に体を向けると好奇心の塊が突進して来てざっと20人弱に前後左右
包囲される。
「にいちゃん、にいちゃん、にいちゃ………………。」
キラキラと光る目をした子供達を突き放すのも、ここで才能の限界と区分けを教えるのは俺の役割
ではない。
仕方がないが奥さんに改造の許可を取り、土と風の才能で遊具を作る。
2階の奥の部屋から今いる大広間までを滑ることができる滑り台。
風でバネを作り土の簡易な乗り物をつけたシーソーもどき。
自分たちの力で遠心力を生み出し回る鳥籠もどき。(安全のため周りに空気クッション設置済み)
ブランコに観覧車もどきに休憩所まで!
達成感を胸にねれると思ってたんです。
狙い通り1人を残して居なくなりました。
残った燃えるような赤髪が特徴的な少年が常に右隣を占領し喋りかけてくる。
(何を話したか覚えてないけど可哀想にね。君には空間を支配することはできないよ)




