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異なる2人

庇護地から出るとそこには水っ気のない、乾いて割れている地面が広がり、ぽつぽつと見える人間はやせ細り

ぼろぼろの布をまとって吹き荒れる砂嵐から辛うじて身を守っていた。

『グチャ』

 初めて見る世界に目を輝かせている束の間、奪われた元故郷が消滅した。

 大型の2つ目が落ちた瞬間だった。


 2.塔の上の英雄と執事と我らが「姫様」

 ある塔の上で変わらない風景を見ながらある白く長い髪をなびかせ大きな瞳は海の底を映しているような

 美しい女が黄昏ている。

 平穏を保てている唯一の大型庇護地(ウェクト)を守っている英雄ーーそのリーダーだ。

「シキ。ここにいたんですね。」

「あらアゼロアさん姫様は起きられましたか?」

 アゼロアさん。彼はこの城の主人である姫様の執事である。

 身に纏う妖艶さから女子の間では「高嶺の毒花」と呼ばれ、目の保養にされている。

 物腰が柔らかで誰にでも隔てなく接することから男子の間でも人気が高く、アイドルのように

 推されている。

「ええ、起きられたと報告が入りましたのでともに向かおうかと探してたのです。では参りましょうか。」

 推し方の違いによりアゼロアさんが着ている黒の燕尾服の羊と竜の金刺繍になぞらえ羊組と竜組の

 2つがある。

 さらに刺繍の羊と竜には大量の目玉が描かれているためファンマークは総括して目玉マークである。

「ところで今回は何をお渡しに?」

「えぇ、今回は星空を描いたブランケットを………………最後になるとよいのですが。」

「眉間にしわが寄っています。もうそろそろつきますよ。」

『コンコンコン』

 「姫様入ります。」

 (フフッ…………常に余裕そうなアゼロアさんも手が震えてますね。

 やはりこの瞬間とは喜び、安堵、期待で一杯になりますよね。)

「どうぞ、、、久しぶりね!」



 ーーあーこの大切な瞬間にお客が来ましたか。

「こんにちは。おや月は隠れてしまいましたね。」

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