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終わりなき塵  作者: Nick Occam


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第六話 歩みの最中の目覚め

あの夜のあと、マルクスは何度か眠らないでいようとした。


それはもう決意ではなかった。

ただの情けない先延ばしだった。

自分の肉体が、自分の理解より先に動き始めるあの場所へ、また落ちたくなかったからだ。


だが、不眠にも限界はある。

三日目には疲労があまりにも重くのしかかり、恐怖でさえ彼を立たせてはおけなかった。


どうやって眠ったのか、彼は覚えていない。


覚えていたのは、服も脱がずに座っていたことと、仮面がすぐそばにあったことだけだった。

手を伸ばせば触れられるほど近くに。

眠っているあいだでさえ、一動作以上離しておく気になれなかったかのように。


そのあとで思考は裂け、形を失い、代わりに短く、粘ついた、もつれた切れ端ばかりが残った。


夢ですらなかった。


むしろ、疲労に噛み砕かれて判別できなくなった何かだった。


子どもたちの視線。


緊張で白くなる小さな手。


叫びにならず、喉の奥で固まる恐怖。


誰かの遅すぎた救い。


自分自身の遅れ。


仮面。


冷たさ。


また子どもたち。


また、あまりにも小さな誰かが、自分の上に引き受けようとしている чужая беда。


マルクスはそれについて行きたくなかった。

介入しても何ひとつ本当には軽くならない、あの場所へもう一度入っていく気になれなかった。


だが、これまでの抵抗にしがみつくことも、だんだん難しくなっていた。


ある瞬間、それはほとんど気づかれないほど静かに起こった。


同意ではない。


信じたわけでもない。


屈したわけでもない。


ただ、内側のどこかが小さく、疲れきって折れたのだ。

もう入ってきてしまったものと、出ていくつもりのないものに対して、無駄な言い争いを続ける力を使い果たしたように。


それで十分だった。


マルクスが目を開けたとき、自分がもう家にいないことをすぐには理解できなかった。


最初に来たのは冷たさだった。

恐怖とともに立ち上がるあの内側の冷気ではなく、服と皮膚に染みつく普通の冬の冷たさ。


続いて、喉をひっかく空気。

靴の裏で鳴る雪の軋み。

脚、肩、右腕に沈む重さ。


彼は歩いていた。


しかも、もうしばらく歩いていた。


意識がそれに追いつくには時間がかかった。

さらに一瞬遅れて、もう一つのことが分かった。


仮面がすでに顔にある。


右手の指はまだその縁を押さえていた。

先に目覚めた体が、その仕草を最後まで手放しきれていなかったかのように。


そのことを考えた瞬間、背筋に嫌な震えが走った。

だが、すぐには止まれなかった。


歩幅はもう組み上がっていた。

普段より短く、正確で、硬い。


肩は衝突に備えたように落ち着いていた。


大きな手は嫌な重さを帯びていた。


背は一本の鈍い、耐久力のある線に引き伸ばされていた。

何も起きていないのに、もうすぐ起きると体だけが知っている、あの直前の形だった。


マルクスは無理に顔を上げた。


視界はすぐには言うことをきかなかった。

灰色の雪面。

街灯の黄いろい輪。

暗いバス停の縁。

前屈みの人影。


世界はばらばらの断片としてしか見えなかった。

数秒してようやく、それらが一つの場面に繋がった。


少年だった。


痩せていた。

小さいというより、その体が支えている重さに対してあまりにも細かった。


片手で老人の肘を支え、もう片方の手でそのコートの袖をつかんでいた。

離せばこの場で崩れ落ちると分かっているような握り方だった。


老人はほとんど足に力が入っていなかった。

体は横へ傾きつづけ、呼吸は重く、空いた手ではくたびれた鞄を胸に抱えていた。


その前に、二人。


そこにあったのは、誰も逆らえないと分かっている人間だけが持つ、あのいやらしい日常の軽さだった。


「どこ行くんだよ、じじい」


一人が怠そうに、ほとんど笑いながら言った。


肩を軽く押しただけだった。

だがそれで老人は大きく揺れ、少年の手から外れかけた。


「失せろって言ったろ。地下室みたいな臭いがするんだよ」


もう一人が続けた。


少年は何も言わなかった。


ただ、老人の袖をさらに強くつかみ、体を横から寄せた。

次の突き飛ばしを自分で受けようとするように。


格好よくも勇敢でもない。

ただ、無理だと分かっていても離れられない子どもだけがする立ち方だった。


それを見た瞬間、マルクスの内側で何かが閉じた。


彼はまだ何も決めていない。


決める前だった。


自分に向かって一言も言っていなかった。


それでも、言葉より深いところにある何かは、もうこの場面へ入っていた。


仮面の冷たさが強くなった。


心臓が短く痙攣した。


右手は、最近ますます早く分かるようになってきた、あの嫌な準備の重さを帯びた。


視界がやっと、体の入ってしまった場所に追いついた。


一人がまた前に出て、今度は少年の手を叩いて老人の袖から引きはがそうとした。


少年は歯を食いしばったが、離さなかった。


老人は何か言おうとした。

頼もうとしたのか、場を丸く収めようとしたのか。

長く無力に慣れた人間がするように。


だが、出たのはしゃがれた空気だけだった。


それで十分だった。


マルクスは自分でも最後の一歩を捉えられないほど速く、その場にいた。


少年を叩いた男が振り向きかけたときには、もう重い掌がその手首をつかんでいた。


ひび割れる音もない。

乱暴な引きもない。


ただ、冷たく正確な硬さだけで、男の怠慢は一瞬で吹き飛んだ。


「手を離せ」


マルクスは言った。


声は平坦で、ほとんど静かだった。

だからこそ、怒鳴り声よりもずっと怖かった。


もう一人は一瞬たじろぎ、それからまだ状況を理解しきれないまま嘲るように笑った。


「おまえ、誰だよ……」


言葉は最後まで続かなかった。


マルクスは頭を大きく向けもしなかった。

ただ、ほんの少し体の角度を変えただけで、相手はそこで言葉を失った。


仮面のせいかもしれない。

立ち方のせいかもしれない。

あるいは、彼が通りすがりの男としてではなく、自分の意思より先にここへ来てしまった何かとして立っていたからかもしれない。


最初の男が手首を引き抜こうとした。


無駄だった。


マルクスはその動きを、形になるより前に感じ取っていた。

目でも思考でもなく、最近ますます早く襲ってくる、あの獣じみた認識で。


それが何よりも嫌だった。


その感覚と一緒に、指先の皮膚にはもうかすかな灰色が浮いていた。


弱い。

ほとんど見えない。


だが、彼はもうそれを見間違えなかった。


もう一人の男も、何かを感じたのだろう。

もちろん塵ではない。

だが本当の恐怖より先に現れる、あの「何かがおかしい」という気配を。


「……やめとけよ」


そう呟いて、一歩下がった。


マルクスはすぐには手首を離さなかった。


相手が本当に後ずさり始めたのを確かめてから、ようやく手を放した。


「もう一度近づいたら、自分の足では帰れない」


同じ静かな声でそう言った。


だからこそ、余計に悪かった。


男たちは顔を見合わせた。

もうそこに先ほどの軽さはない。

一人は手首をさすり、もう一人は仮面を見ないようにしていた。

さらに一歩。

もう一歩。


やがて二人は背を向け、足早に去っていった。

最初は早足で、それからほとんど駆けるように。

振り返りながら、自分たちが何を怖がったのかも最後まで分からないまま。


二人の姿が角の向こうに消えると、通りはまた静かになった。


嫌な静けさだった。


マルクスはゆっくり視線を少年へ向けた。


少年はまだ老人を支えていた。


そして今度はマルクスを見ていた。


感謝ではない。

安堵でもない。


さっきと同じ、固まったような恐怖。

その中に今はもう一つ、理解しようとする痛々しい努力が混じっていた。

自分の前にいるものが救いなのか、それとも別の、まだ形の見えない危険なのかを。


老人は目を落とした。

彼も黙ったままだった。


マルクスは、指先から灰色が薄れていくのを感じた。


仮面の冷たさは残っていた。


足元の雪が、体重を少し移しただけで小さく鳴った。

その音、冬の空気、皮膚に残るかすかな塵の気配、自分の腕の緊張――それらが一本の線に属しているように思えた。


だが、その考えはすぐに切り捨てた。


まだ早い。


「帰れ」


マルクスは言った。


前よりもこもった声になっていた。


少年は目を逸らさないまま短くうなずいた。

それからさらにしっかり老人を支え、ゆっくり歩き出した。


マルクスが二人の背を見ていたのは長くなかった。


老人がまだ歩けていること。

少年が手を離していないこと。

通りがもう何も寄せつけていないこと。


それを確認するのに必要なぶんだけ。


それから彼は目を落とした。


もう、眠りですら境界ではない。


肉体は、自分より先に道を見つけ始めている。


その事実から来たのは安堵ではなかった。

満足でもない。


ただ、もう一段深い重さだけだった。


いつか彼は、ただ遅すぎるのではなく、目を開けたときにはすでに内側のすべてが決まっている、その瞬間に追いつくことしかできなくなるかもしれない。

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