第31話:マジでオワタ / It's So Over
陽光が藤蔓を透かして降り注いでいた。リリーは花壇のそばにしゃがみ、指先を土で汚しながら、少し傾いた薔薇を丁寧に剪定していた。横顔は静かで、口元がわずかに上がり、花に語りかけているようだった。土の匂いと薔薇の淡い香りが混じり、風が優しく吹き抜けて、花びらを数枚彼女の裾に散らせた。少し離れたところでは教会の小さな扉が半開きになっており、マーガレットが聖像の前に跪き、両手を組んで、私が何度も聞いたことのある祈りの言葉を低く唱えていた。窓の外の風が彼女の裾を揺らし、光が銀白色の髪を優しく揺らしていた。聖像の影が伏し目がちな眉と目に落ち、格別に穏やかに見えた。
私は二人に近づいた。
「リリー……」
彼女は顔を上げず、ただ花びらの塵を優しく払い、いつものように丁寧な動作を続けた。
「マーガレット……」
祈りは途切れなかった。彼女の声は低く柔らかく、誰かに静かに語りかけているようだったが、どうしても私の耳には届かなかった。
私は二人の間に立ち、尋ねた。
「今は……元気ですか?」
応答はなかった。
リリーは剪定を続け、マーガレットは祈りを続けた。二人の動作は自然で穏やかで、私が通りすがりの影であるかのように見えた。もう少し近づきたい、リリーが顔を上げて昔のように笑って私の名前を呼んでくれるのを聞きたい、マーガレットが時折顔を上げたときの目の優しさをもう一度見たい。けれど、どれだけ声をかけても、二人には届かなかった。指先は空気を突き抜け、何の温もりにも触れられなかった。胸の奥が急に締めつけられ、何かがゆっくりと引き抜かれていくようだった。画面の端が白くなり始め、色が光に少しずつ飲み込まれ、音も遠ざかり、残ったのはますます明るくなる白だけだった。
その白い光が潮のように引いていった。
天井の木目がゆっくりと鮮明になってきた。陽光が窓の隙間から斜めに差し込み、空気中の細かな塵を照らし、浮かぶ金粉のようだった。マットレスは少し硬かったが、体をしっかりと支えてくれていた。布団の感触、枕に残る淡い石鹸の匂い、窓の外からぼんやりと聞こえる荷車の車輪の音と遠くの鶏の鳴き声が、夢から少しずつ剥がれていった。
私は本物のベッドの上に横たわっていた。
この感覚は、もうどれくらい味わっていなかっただろう。野の石や木の根、薄いマント、あの夜々は一気に遠くなる。マットレスにしっかりと支えられる感覚に、もう少し目を閉じていたいと思ったほどだった。
傍らから規則正しい呼吸が聞こえた。
私は顔を向けた。
アンナさんは仰向けに近い姿勢で深く眠っていた。片方の腕を大きく横へ伸ばし、手のひらを上に向けたまま、まるで何かを掴もうとして力を抜いたような形で開いていた。唇はわずかに開き、口元から細い糸のような唾液がゆっくりと顎の方へ伝っていた。布団は胸の下あたりまでしかかかっておらず、豊かな胸の曲線が朝の光にほとんど晒されている。わずかに動くたびに布がずれ、谷間の影が深く落ち、柔らかな膨らみの輪郭が露わになりかけていた。肌は陽光を浴びてきめ細かく輝き、鎖骨から胸元へ続くラインが無防備に伸び、呼吸のたびに緩やかに上下している。完全に裸で眠っている彼女は、普段の冷静さも警戒心もすべて脱ぎ捨てたように、ただ静かで、あまりにも色気を帯びていた。
私は数秒間、その姿を見つめた。視線が胸元に吸い寄せられ、耳先が熱くなる。口元が自然と緩むと、手を伸ばして布団の端を掴み、一気に下へ引き剥がした。
「……アンナさん、もう朝ですよ」
彼女は曖昧に応え、声にはまだ眠気が残っていた。「ん……もう少し」
「もう朝です」
「じゃあ、もう少しこのまま」彼女は顔を枕に埋め、声をくぐもらせた。「このベッド、気持ちよすぎる……急かさないで」
私は起き上がり、服を着て、窓辺に歩いてカーテンを開けた。陽光が一気に流れ込み、暖かく明るく、部屋全体を薄い金色に染めた。外には石畳の道と低い木造の家々が見え、遠くに城壁の影があった。空気にはすでにパンを焼く匂いと薪の匂いが混じり、早朝特有の爽やかさが漂っていた。
背後から布の擦れる音と起きる気配がした。アンナさんはゆっくりと上体を起こし、髪は少し乱れ、目は半開きだった。長くあくびをし、手近な服を掴んで身にまとい、動作は怠惰で、口調には少し不満が混じっていた。
「……おはよう。どうしてそんなに早く起きてるの?」
「誰かが布団を全部蹴っ飛ばしたからです」
彼女は一瞬呆然とし、すぐに目を細めて私を見て、声に少し笑いを含ませた。「私が?」
「ええ。しかも、とても……開放的に」
アンナさんは二秒ほど固まり、それから全く品のない笑い声を上げ、ボタンを留めながら首を振った。「はは、見られちゃったか。まあ、野宿で適当に済ませたのは初めてじゃないし、慣れればいいさ」
私は外套を着て、思わず笑った。「野ではせめてマントがありましたから」
「マントより布団の方がずっと気持ちいい」彼女はまたあくびをし、伸びをして、骨が小さく鳴った。「さあ、降りてこの町を見てみよう。お腹空いた」
私たちは簡単に身支度を整え、階下に降り、部屋の鍵をカウンターに返してから宿を出た。
この小さな町の名はオークフォード。規模は、以前孤児院があった町とほとんど変わらなかった。道は広くなく、両側には二階建てや三階建ての木石の建物が並び、屋根のほとんどが暗い瓦で覆われていた。朝の人通りがすでに始まっており、野菜を満載した小さな荷車を押す者、車輪が石畳の上で規則正しい音を立てている。入り口に洗いたてのシーツを掛ける者、布が風に優しく揺れている。黄色い犬を追いかけて走る子供たち、笑い声が澄んでいた。空気にはパン、馬糞、鍛冶屋の煙、そして遠くの川が運ぶ湿った匂いが混じっていた。
孤児院があった町と比べると、ここの雰囲気は確かに少し軽やかだった。長年肩にのしかかっていたような沈んだ重圧はなく、人々の話す声は比較的大きく、時折店から談笑の声が聞こえ、道を歩く足取りさえも軽く感じられた。
私たちは本通りをゆっくりと歩いた。アンナさんは傍らを歩きながらあくびをし、時折指の関節で目を擦り、まだ完全には目が覚めていない様子だったが、足を速める気配もなかった。私は周囲の看板や店を気ままに眺めた——鍛冶屋の入り口に掛けられた新打ちの短剣、パン屋の窓台に並ぶ焼きたての丸いパン、雑貨屋の入り口に積まれた穀物や薬草の袋。
雑貨屋の入り口まで来たとき、彼女はようやくあくびを終え、口調にはまだ少し怠惰さが残っていた。「まず乾いた糧食と傷薬を買おう。手ぶらでうろつくわけにもいかないし」
私は頷き、腰の金袋に手を伸ばした。
指が触れた重みに、動作が止まった。
開けてみると——中には銅貨が数枚と、孤独な銀貨が一枚あるだけだった。昨夜の宿泊費で、残っていたわずかな蓄えがほとんど空になっていた。黒市の依頼では偽造の身分証を得ただけで、金銭の報酬は一切なかった。道中の出費で、金袋はずっと前から薄くなっていた。
アンナさんもそれを見た。金袋を見て、それから私を見て、軽く肩をすくめ、口調はむしろ穏やかで、自嘲の笑みさえ含んでいた。
「……まあいいさ。少なくともベッドで眠れた」
私は思わず声を出して笑った。「それが慰め?」
「現実だよ」彼女は通りの向こうに視線を移し、口元に少しやりきれない弧を描いた。「しかも、とても高い現実だ。身分は手に入ったけど、金がなくなった」
私たちは雑貨屋には入らなかった。懐が空で、補給は買えない。先の道も急にぼやけた。二人は朝の光の中を並んで歩き、しばらくどちらへ行けばいいか分からなかった。陽光が石畳を白く晒し、周囲の人々が行き交う——焼きたてのパンを提げた者、馬を引く者、歩きながら今日の相場を話し合う者。すべてが日常的で賑やかに見え、しかし今の私たちの空の懐とは対照的だった。
二つの角を曲がると、周囲の建物より少し高い石造りの建物が眼前に現れた。扉の上に暗い木の看板が掛かり、はっきりとした文字でこう書かれていた——
旅行者ギルド
入り口には簡素な荷車が数台停まっており、人々が出入りし、壁に寄りかかって装備を整える者、階段にしゃがんで剣の刃を調べる者もいた。中からはぼんやりと会話の声と紙をめくる音が聞こえ、革と金属の匂いが混じっていた。
私たちは足を止めた。
財布はすっぽり空っぽだ。補給品は買えない。このまま先へ進むなら、この選択肢しか残されていないようだ。
アンナさんは木の看板を見て、それから私を見て、口元を軽く引き、口調は平坦でありながら自嘲の軽さを帯びていた。
「どうやら……マジでオワタ\(^o^)/(It's so over)」
私は空っぽの財布を握りしめていた
ギルドの石段に陽光が降り注ぎ、扉は半開きになっており、中からかすかな黄色い光が漏れていた。
私たちは扉の前に立った。
(第31話 終)




