第32話:旅行者ギルドへようこそ / Welcome to the Travelers’ Guild
石段の陽光が少し眩しかった。
扉は半開きで、中から微かな黄色い光が漏れ、革や紙、鉄、そして薄い汗の匂いが混じっていた。
私たちは扉を押して中に入った。
広間は外から見たよりもずっと広々としていた。高い木の梁が天井を横切り、石壁は年月に磨かれて光っていた。左側の長いテーブルには旅人たちが散らばって座り、剣を磨いている者、地図を囲んで小声で議論している者がいた。右側には空のバースツールが並び、カウンター奥の酒樽や盃は布で覆われたままで、昼間はまだ営業していないことが明らかだった。広間は騒がしいが、耳障りなほどではなかった。壁際には獣人の二人が寄りかかっていた——一人は肌がわずかに灰色で耳が尖り、もう一人は厚い毛皮のマントを肩にかけ、仲間と大笑いしていた。
最も目を引くのは正面の受付カウンターだった。
短髪の女性がカウンターの向こうに立っていた。黒い髪が頰に沿ってすっきりと整えられ、体に合ったメイドのミニスカート姿——白いエプロン、黒いスカート、膝丈のストッキング、袖は肘までたくし上げている。私たちが近づくのを見ると、すぐに目を輝かせ、朝の陽光に負けないほど明るい笑顔を浮かべた。
「旅行者ギルドへようこそ!」声は澄んでいて勢いがある。「私はニーナ、ここの受付です。お二人は初めてですか?」
アンナさんが頷いた。「ええ。登録したいの」
ニーナは手を叩くと、カウンターの下から薄い用紙二枚と羽根ペンを手際よく取り出した。
「まずは身分証を見せてくださいね」
私たちはあの二枚の厚い羊皮紙を差し出した。
ニーナはそれを受け取り、右下の黒い魔法の紋様に指先を軽く押し当て、紙を光にかざして確認した。数秒後、書類を返しながら眉をわずかに上げた。
「王都から来た旅人?」彼女の瞳はさらに輝きを増した。「わあ、私、実はまだ王都に行ったことがないの! あそこは実際どんなところなの? 空にそびえる尖塔が至る所に立ち並び、道は黄金で舗装されていて、魔法のランプが勝手に動き回ったりするのかな?」
私とアンナさんは、一瞬、言葉を失った。
はは、実に良い質問だね
王都って、一体どんな場所なんだろう
私たち自身も行ったことがないのだから。
沈黙はほんの半息だった。アンナさんが顔をわずかに向け、私にごく短い視線を投げた——そこには少しのいたずら心と、「あなたがやって」という明確な意味が込められていた。
私は静かに息を吸い、表情を本気そのものに整え、教科書を読むような落ち着いた口調で言った。
「……尖塔は確かにたくさんあります。でも黄金の道というのは嘘で、実際は白い石畳です。魔法の灯は夜になると勝手に灯り、色は青みがかっています。街は人が多く、空気には香辛料と古い本の匂いがよく漂っています。勝手に歩きまわる灯については……」私は少し間を置き、同じ真顔で付け加えた。「それは噂です。勝手に動くのは巡回している魔法の鎧の方です」
ニーナの目がどんどん大きくなり、ついにはカウンターを叩いてしまった。「かっこいい! 絶対いつか行かなきゃ!」
用紙を受け取り、「セレナ」と書き始めたとき、耳先が少し熱くなった。
なぜか、あの完全なでっち上げが異常にすらすらと出てきた。自分が……どんどんアンナさんに似てきている気がした。
近くから低い笑い声が聞こえた。
「おい、ニーナの今日の格好、マジで反則だろ」長テーブルの方から掠れた男の声が漂ってきた。露骨に下卑た調子だ。「スカートがあと少し短ければ、夜はそのままベッドに誘えそうだ?」
別の男が調子を合わせ、声はさらに粗くなった。「夢見るなよ。お前の金じゃ靴先に触ることすらできねえ。でもあそこに来た新しい二人……あの金茶色の髪の女、本当に美人だな」
何本もの視線が遠慮なくこちらを舐め回し、安酒の匂いを運んできた。ニーナは顔を上げず、カウンターの木製の物差しを空中で軽く叩き、乾いた音を鳴らした。
「もう一回余計なこと言ったら、依頼資格を三日停止するから」口調は軽やかだが、笑みは一切ない。「このギルドには耳がある。それに規則もある」
「ちっ、ニーナさんけちだなあ」一人が引き伸ばした声で文句を言ったが、本当に怒っている様子はなく、むしろ古い知り合い同士のからかいのようだった。他の数人も笑いに加わり、すぐに視線を外して自分のことに戻った。
ニーナは再び明るい笑顔を浮かべ、銅製の小さな徽章を二枚カウンターに押し出した。それぞれにシンプルな翼の模様が刻まれている。
「これが初級旅行者の徽章です。今日からお二人は正式に登録されたメンバーです」彼女は指を立て、規則を素早くもはっきりと説明した。「簡単ですよ——依頼を受ける前にまず任務板で内容を確認し、こちらで登録してください。完了したら指定の証拠や品物を持ってきて報酬を受け取ってください。街中での無闇な武力行使は禁止。ギルドの依頼を勝手に転売するのも禁止です。依頼は一人でこなしてもいいし、他の旅行者とパーティを組んでも構いません。今のところ等級制限はありません。何でも受けられます。ただし……」
彼女は微笑みを少し抑え、真剣な口調で付け加えた。「もし自分の実力を過大評価して、例えば初心者が無謀にも凶悪な魔物の討伐任務を引き受けてしまうと、命の危険にさらされる恐れがありますよ。任務中に負傷したり、最悪の場合死亡したりしても、ギルドは一切の責任を負いませんから。」
彼女はロビーの左側にある、床から梁まで届く巨大な木板を指さした。
任務掲示板。
私たちはそちらへと向かった。
壁一面が大小さまざまな羊皮紙や厚紙でびっしりと覆われていた。端がすでに丸まっているものもあれば、まだ新しい墨跡が残るものもある。太く黒い文字で様々な内容が書かれていた——街外れの森にいる魔物の討伐、農地を荒らす野獣の駆除、商隊の護衛、異常な魔力の調査、荷物運びの手伝い、行方不明の子供の捜索、柵の修理、薬草の採取……討伐系の紙は明らかに高い位置に大きく貼られ、住民の手伝い依頼は低い位置に固まっている傾向があった。
すでに数人の旅人が板の前に立っており、紙を取る者、仲間と小声で相談する者もいた。
アンナさんは傍らに寄りかかり、依頼を気ままに眺めながら、怠惰な口調で言った。「まずは簡単なやつからにしよう。今の私たちは手ぶらなんだから」
私はうなずきながら、視線を紙の間をゆっくりとさまよわせた。
討伐、護衛、採集、捜索……そのほとんどは、ありふれた内容だった。
私の視線は、少し低い位置に貼られ、紙がやや古びた一枚の依頼書に留まった。
私の指がその紙の端にそっと触れた。
(第32話 終)




