↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
The Pale Witch | 蒼白の魔女「第二章連載中」  作者: Roi
第2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/33

第23話:剣術 1 / Swordmanship I

 私たちは海岸線を南に向かって進み、昼は林道や荒野を歩き、夜は隠れた場所で野営した。私は食事の準備を担当し、彼女は警戒と狩猟を担当した。日々は穏やかだが緊張感に満ちていて——魔物や怪しい旅人に遭遇するたび、彼女の平凡な外見の下に隠された底知れぬ強さをよりはっきりと感じ取ることができた。


 そして私は、一度も油断したことはなかった。


 毎日、空の端に最初の赤い光が差しかけ、太陽がまだ半分だけ顔を出したような、燃え上がろうとする火球が海平線に浮かぶ頃、私はそっと起き上がる。アンナさんは死んだように眠っていて、マントに包まり、口を少し開けてよだれを垂らしながら、呼吸は深く均等で、周囲の世界など全く気にかけていない。私は朝の光の中で特に平凡に見える彼女の顔を見て、思わず小さく首を振った。そして昨夜削った木剣を手に、海辺へと一人で向かった。


 今日も例外ではなかった。


 赤い朝焼けが血のように空を染め、海面を金紅色に照らしていた。波が岩礁に打ち寄せ、低くリズミカルな轟音を立てる。崖の上の風は強く、濃い塩気と海藻の香りを運んでくる。私は崖頂の突き出た岩の上に立ち、銀白色の長い髪を風に激しくなびかせ、まるで風に翻る旗のようだった。足下は急峻な断崖で、数十メートル下には白い波が渦巻き、遠くでは海鳥が旋回して鳴いていた。まるで叙事詩のような絵画——広大で壮麗でありながら、危険に満ちた光景。


 私は深く息を吸い、木剣を固く握り、基礎の振り方を繰り返し始めた。


「はっ!」


 木剣が空気を切り裂き、鋭い呼音を立てる。私は下半身を必死に安定させ、足を岩に根を張るように固定した。肩の力を抜き、腰を連動させ、呼吸を動作に合わせる。すぐに汗が額から流れ、海風の湿気と混ざった。一度、また一度と、振り方の速度は速くなっていくが、まだ何かが足りない気がした——相手を本気で圧倒できる「勢い」だ。


 太陽が徐々に昇り、金紅色の光が崖全体を照らし、私の影を極端に長く伸ばした。波の音はますます大きくなり、私の練習に伴奏しているようだった。


「セレナ。」


 背後から聞き慣れた穏やかな声がした。私は振り返り、アンナさんがいつの間にか近くに立っているのを見つけた。彼女はいつものようにぼろぼろの旅装を身にまとい、金褐色の髪は朝の風に乱れていた。その瞳にはまだわずかな眠気が残っていたが、同時に異様に澄み切っていた。


「剣術を学びたいの?」彼女は単刀直入に尋ね、声は海風に乗ってはっきりと響いた。


 私は木剣を握りしめ、迷わず頷いた。


 アンナさんは微笑み、手近の枝を折ってざっと木剣に削った。彼女は崖際に堂々と立ち、両手を自然に下ろした。まるで無防備に見えたが、同時に揺るぎない山岳のようだった。


「いいわ。では来なさい。攻めてきなさい。」


 私は無闇に突っ込まなかった。海風が吹き荒れ、下方で波が渦巻く中、私は慎重に足運びを調整し、一歩一歩彼女に近づいた。木剣を前に構え、彼女の重心と隙を凝視した。赤い朝焼けが彼女の平凡な顔を照らし、ほとんど神聖でありながら極めて普通の色合いを加えていた。


 距離が二歩以内に詰まった瞬間、私は猛然と攻撃した——肩に向かって斜めに木剣を振り下ろした。


 刃が届く寸前、彼女の右足が閃光のように薙ぎ払われ、私の小腿の外側を正確に捉えた。下半身が一瞬で崩れ、私はバランスを失い、硬い岩の地面に勢いよく倒れた。膝と肘に激痛が走り、砂と小石が皮膚を擦りむいた。木剣が手から離れ、崖縁に向かって転がっていった。


 次の瞬間、木剣の先端が私の喉元にぴたりと止められた。


 海風が吹き抜け、私たちの間の空気が凍りついたかのようだった。下方の波濤の轟音がより鮮明に聞こえ、この試練を見守っているようだった。アンナさんは右手で剣を構えたまま平然とした表情で、軽く剣を背後に収め、左手を差し伸べた。


「起きなさい。」


 私はその手を取り、軽々と引き起こされた。掌の温もりは安定していて頼もしかった。


「下半身を安定させなさい。」彼女は私の脚の土を払いながら、淡々としたが力強い口調で言った。「馬歩のように足を大地にしっかり固定するの。そうしないと、どんなに速い剣もただの空振りよ。それに、耐打能力も強くしなさい。本当の戦闘は二度目のチャンスをくれないわ。」


 私は痛む小腿をさすりながら、しっかり記憶した。彼女は続けた。


「それから、殺気を抑えなさい。セレナ、今のあなたは全身から急いた敵意を放っているわ。相手には一目でわかる。」


 私はふと孤児院のあの夜を思い出した。マグリット修女もこう優しく、しかしきっぱりと言っていた——魔力を抑え、内なる敵意を放出しないようにと。あの感覚が、今、剣術の教えと不思議に重なった。


「はい! わかりました。」


 私は思わず尋ねた。「アンナさん、剣術は一体どこで学んだのですか?」


 アンナさんは少し間を置いた後、突然明るく笑い出した。爽やかで響く笑い声だった。


「ハハハ!先生に教わったわけじゃないよ、自分で覚えたんだ!絶え間ない修行と実戦を通じて身につけたんだ!」


 彼女は目を弓なりに曲げて笑っていた。本気で冗談を言っているようには見えなかったが、私は完全に言いくるめられた気がした。


 私は少し唇を尖らせて、心の中で思った:やっぱりアンナさんらしい言葉だ。まあ、いいか。人には誰しも自分の秘密があるものだ。



(第23話 終)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。