第13話:マーガレット!! / Margaret!!
その視線は短くも刃のように鋭く、切迫と決意に満ちていた。私はすぐに理解した。疲労で体がよろけたふりをして左に半歩ずれ、銀白色の長い髪を垂らして視界の半分を隠し、彼女に隙を作った。
ほぼ同時、マーガレット修女が動いた。
虚弱で少しふくよかな体が驚くべき速度で爆発した。乾いた指が夜空に複雑な軌跡を描き、かすれたが極めて明確な詠唱が唇から紡ぎ出される。
彼女の足元に直径二メートル近い深紫黒の魔法陣が突然展開した。複雑なルーンが生き物のように高速回転し、冷たく圧迫的な魔力の波動を放つ。月光が一瞬で遮られ、森全体がより深い闇に包まれた。空気が目に見えない手に締め付けられたかのようだった。
最初のヴェールをかけた従者は反応する間もなく魔法に捕らえられた。地面の影が生き返ったように跳ね上がり、実体化した漆黒の鎖が彼の両足と右腕を容赦なく絡め取り、地面に叩きつけた。彼の体が激しく震え、喉から抑えた呻きが漏れたが、逃れることはできなかった。
奇襲は成功した。
もう一人の従者は即座に警戒し、胸の前で捻れた暗黒のエネルギーを凝縮し始め、不気味な詠唱を低く唱えた。彼の足元にも腐敗した気配を放つ魔法陣が浮かび上がり、周囲の空気を粘つく冷たいものに変えた。
マーガレットは彼に詠唱を完遂させる隙を与えなかった。彼女は声を上げて相手の詠唱のリズムを断ち切り、第二の魔法陣を自らの前に急速に展開した。紫黒と深紅のルーンが重なり合い、目に見えない衝撃波が疾風のように吹き荒れ、相手の呪文を乱し、体を半歩後退させた。
「セレナ!」
マーガレットは息も絶え絶えに私の名を呼び、既に明らかな疲労を帯びていた。
私は迷わず彼女の傍らに寄り、わずかにふくよかで震える腕を片手でしっかりと支えた。そして、集中してこれまで抑え込んできた力を慎重に彼女の魔法陣へと注ぎ込んだ。
その瞬間、二つの魔法陣が共鳴した。
ルーンの回転がさらに激しくなり、深い輝きが森に斑に奇妙な影を落とした。魔力は氷のように冷たい川となって私と彼女の間で流れ、大きく増幅された。
融合した紫黒のエネルギーは巨大な渦となり、静かでありながら猛烈に第二の従者を飲み込んだ。彼が慌てて作った暗黒の障壁は引き裂かれ、胸と腕に焦げた痕と骨まで見える傷を残した。体を激しく痙攣させた後、彼は力なく地面に崩れ落ち、意識を失った。
森は再び死のような静寂に包まれた。木々の梢を渡る微かな風の音と、私たちの荒い息遣いだけが残った。
しかし、勝利の代償はほぼ同時に訪れた。
マーガレット修女の体が激しく震えた。彼女は激しく前屈みになり、「げほっ……げほっ!!」と口から墨のように真っ黒な血を大量に噴き出した。落ち葉と土の上に飛び散った血は腐食性の白い煙を上げ、吐き気を催す腐った臭いを放ち、月光の下で不気味に光った。
彼女の全身の皮膚の下に暗紅色のルーンが浮かび上がり、生きている寄生虫のように這い回り、首から腕、胸、頰へと広がっていった。魔力の反動で体が痙攣し、杖が手から滑り落ち、彼女は無力に前方へ倒れ込んだ。
私は恐怖に目を見開き、心臓が氷の爪に掴まれたように凍りつき、頭の中が真っ白になった。
「マーガレット!!」
私は倒れかけた彼女を抱き止め、腕を激しく震わせた。彼女の体は異様に冷たく、しかし千斤の重さで圧し掛かるようだった。黒い血が口の端から絶え間なく溢れ、私の袖を染めた。あの優しく私を見つめていた瞳は今、痛みと疲労に満ち、唇が微かに動くが、途切れ途切れの弱々しい息遣いしか出せなかった。
恐怖が津波のように私を飲み込んだ。私は彼女をこんな姿で見たことがなかった——ずっと私を守ってくれていた修女が、今、私のせいでこれほど重い代償を払っている。どうして……どうしてこうなってしまったのか。
その時、森の奥から極めて微かな足音が聞こえてきた。
その音は極めて軽く、夜風にかき消されそうになりながらも、背筋を凍らせるリズムを刻んでいた——一歩一歩が落ち着いていて緩やかで、まるで狩人が死にかけの獲物に悠然と近づいているようだった。木々の影が揺れ、濃い茂みの奥から一人の長身の黒い影がゆっくりと現れた。月光が枝葉の隙間から辛うじて差し込み、彼女の体に斑に砕けた光を落とした。
それは——ノラだった!
(第十三話 終)




