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The Sealed Saviour ~シズカミとカイメツザのハイブリッド後継者、ただの平穏な日常を守るために全世界を相手に戦争を始める~  作者: The Sealed Saviour


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第五章:救済の日の祝祭

第五章へようこそ。


長く暗い夜が明け、ついに王都は熱狂と祝祭の朝を迎えます。

「救済の日」——生き残った世界が新たな希望に沸き立つ中、ハヤトは恐るべき嘘を世界に宣言します。


シズカミとカイメツザの同盟、そしてタカシの偽りの誕生。

しかし、大広間の影では早くも「呪われた赤子」に対する危険な疑念が囁かれ始めていました。


平和の裏で静かに進む、息が詰まるような政治的対立をお楽しみください。

長く、息が詰まるような夜が、深い沈黙の中で過ぎ去った。


誰一人として女王の奥の間に足を踏み入れる勇気のある召使いはおらず、強化された壁から囁き声一つ漏れることはなかった。


その子供は確かに存在していた。

だが、それは西の地の最高指導者であるシン・ゼンシュたるハヤト・シズカミと、西の地の女王であるシン・ヒたるエマ・シズカミの二人にとってのみだった。


他の誰も真実を知らない。

王宮の石造りの広間でさえ、その中心に隠された終末的な力に気づいてはいなかった。


ついに朝が訪れた。

目が眩むような光が王都全体に降り注ぎ、それとともに声、動き、そして生命が一斉に活力を取り戻す暴力的な轟音が響き渡る。


ガァァァンッ!


巨大な宮殿の門が、重い金属の軋み声を上げて大きく開かれた。


異国の旗印が次々と入ってくる中、エリートであるシン・ジンの部隊が完璧な軍事陣形へと移行する。


中央の地全土から、使節、貴族、そして最高指導者たちが到着した。

なぜなら、今日は普通の日ではない。世界の絶望的な生存を記念する日だったからだ。


「救済の日……」


その言葉は、巨大な群衆の中を野火のように燃え広がった。


「昨日……条件結界にヒビが入った……」


「シン・ノアが覚醒した……」


「世界が、変わろうとしている……」


興奮、麻痺するような恐怖、そして絶望的な希望が入り混じり、街は電撃的な期待感とともに活気づいた。

大広間の中では、押し潰すような存在感で空気が分厚くなっていた。


数百、いや、数千の品定めするような瞳が見つめ、そして待っている。

最上段の演壇には、引き裂かれた世界の支配者たちが立っており、そのシルエットが光の中に鋭く浮かび上がっていた。


ハヤト・シズカミは中央に立ち、鞘に収められた致死の鋭さを持つ刃のように、静止して微動だにしなかった。


彼の隣にはエマ・シズカミが立っており、外見上は完璧な落ち着きを保っているように見えた。

しかし、絹の袖の中に隠された彼女の青白い指は、血の気が失せるほど固く握りしめられていたのだ。


彼女の耳には、昨夜の恐ろしい沈黙、子供の不自然な静けさ、そして誰かが彼の二つの血脈に気づくかもしれないという麻痺するような恐怖が未だに響いていた。


大舞台の右側には、東の地の最高指導者であり、エマの兄でもあるシン・ゼンシュたるカズミ・カイメツザが立っていた。


彼の存在そのものが暴力的に鋭く抑制されており、今にも爆発しかねない火薬のようだった。

彼の瞳は、チシオガンの微かで捕食者のような輝きを宿している。


彼の隣にはツグミ・カイメツザが立ち、片手を優しく腹部に添えていた。

彼女は身重であり、静かに、そして鷹のような集中力であらゆる詳細を観察していた。


二つのアルファ血脈。シズカミとカイメツザ。


かつては何世紀にもわたって血みどろの争いを繰り広げた、古くからの宿敵。

今、彼らは共に立っていた。


平和のために。均衡のために。壊れかけた種族の生存のために。

巨大な広間はゆっくりと、重々しく敬意に満ちた静寂へと落ち着いていく。


ゴォォォンッ!


儀式の鐘が深く振動するような響きとともに鳴り渡り、瞬時に沈黙が落ちた。

シン・タイショウたるカズキ・ミズシが前へと進み出る。その鎧はきらびやかに輝いていた。


「今日……我々は新たな始まりのために集まった」

彼の声は権威の重みを持って広間に響き渡る。


「昨日……世界は生まれ変わったのだ」

群衆の間に畏敬の念の波が走る。


「救世主はその目的を果たした。世界の古代の毒が、ついに浄化され始めたのだ」


「クウ・シャの中に、シン・ノアが覚醒したのだ!」

広間に、一斉に深く息を呑む音が走る。


「人々のほぼ九十パーセントが、たとえDランクであろうとも、シリツの能力を取り戻した。

我々は今、再び互いの内にあるシン・ノアを感じ取ることができるようになったのだ」


彼は言葉を切り、その瞬間の重みを彼らの魂に沈み込ませた。


「そして今日……我々はこの日をこう呼ぶ……」

彼は天に向けて手を掲げた。「救済の日、と!」


一拍の間、そこにはただ呆然とした沈黙だけがあった。

その後、大広間は耳をつんざくような賛同の歓声に包まれて爆発した。


ドワァァァッ!


その音は、純粋な安堵、喜び、そして希望が入り混じったものだった。

だが、ハヤト・シズカミはその祝祭に加わらなかった。


セイレイガンの証である彼のエメラルドの瞳は、完全に静止して冷え切ったまま、捕食者のような集中力で群衆を見つめていた。


将軍が再び手を上げると、喧騒はゆっくりと消え去った。

あらゆる品定めするような視線が舞台へと向けられる。西の最高指導者へと。


「そして……この地にもう一つの祝福がもたらされた」

カズキ・ミズシの声が深くなる。


「今朝……西の地に後継者が誕生したのだ」

巨大な信じられないという衝撃波が広間を駆け巡る。


「なんだと……?」「子供が?」「今日?」「あり得ない……」


カツッ!


ハヤト・シズカミが重々しく一歩前へと踏み出した。

沈黙が、物理的なハンマーのように部屋に叩きつけられる。


「俺の息子だ」彼は言った。躊躇いはない。弱さもない。支配者の押し潰すような確信だけがある。

「今朝、生まれた」


その嘘は、完璧で触れることのできない真実として広間に広まった。

エマの息が一マイクロ秒だけ詰まったが、彼女の威厳ある顔は石の仮面のままだった。


「彼の名は……」将軍が轟くような声で続ける。「……タカシ・シズカミ!」


その名は何度も響き渡り、中央の地の歴史に自らを刻み込んだ。

ある者の顔は希望に輝いた。ある者の顔は疑念にこわばった。


だがその後、再び囁きが始まった。今度はより静かで、遥かに危険で毒に満ちていた。


「奇妙な噂を聞いたぞ……」「彼の外見が……違うと……」


「彼の目……彼の髪……彼から何の圧力も感じなかったか?」「あぁ……何も感じなかった」


「それは異常だ」


影の中から、より冷たい声が上がった。

「二つのアルファ一族……シズカミとカイメツザ……その子供なら、シン・ノアで溢れかえっているはずだ」


「彼の両親はどちらもSランクだ。だがこの赤子は……空っぽに感じる」


その言葉の後に、恐ろしい沈黙が続いた。


「そんなことは起きたことがない。何世代にもわたってシリツを放棄した者だけがクウ・シャになるんだ。彼は救世主の祝福を受け取れなかったのだ」


毒に満ちた言葉が漏れ出す。「不運な」


別の声が続く。「あるいは、呪われている……」

三つ目の声が蛇のように囁く。「……悪魔だ」


エマはそれを聞いた。彼女の青白い指が、絹のローブをわずかに強く握りしめる。

カズミ・カイメツザもそれを聞いた。


彼の瞳が瞬時に暗く沈み、生々しく暴力的な怒りの揺らめきが彼の中を通り抜けた。

彼の上昇する圧力によって空間が歪み、周囲の空気が物理的に変化する。


ツグミ・カイメツザの手が、彼の緊張した腕に優しく添えられた。


「ここでは駄目よ……」

彼女の声は柔らかいが断固としており、必要な錨となった。


カズミはゆっくりと息を吐き、殺意を抑え込んで強引に封じ込めた。

ここで一歩でも間違えれば、平和が崩壊することになると彼は分かっていたのだ。


ハヤト・シズカミは完全に静止して立っていた。だが、彼の周囲の空気は暴力的に変化していた。

重く。圧迫感を持ち。そして致命的だ。


囁きが減ったのは、人々がそう考えるのをやめたからではなく、呼吸をすることさえ物理的に恐ろしくなったからだ。


彼の視線がゆっくりと広間を見渡し、一人一人に死刑宣告の重みを刻み込んでいく。


「俺の息子は……」

彼の声は信じられないほど静かだったが、どんな咆哮よりも深く突き刺さった。

「……シズカミの血脈の後継者だ」


沈黙。穏やかで、そして完全な沈黙。


「もし貴様らの中に、何か言いたいことがある者がいるなら……」

部屋にいる全員の心音が縮み上がるほどに、長い間が引き伸ばされる。


「……もっと大きな声で言え」


誰も口を開かなかった。誰一人としてそのエメラルドの眼光を直視する勇気はなく。誰も、死を望みはしなかった。


カズミ・カイメツザの唇がわずかに歪んだ。笑顔ではなく、もっと鋭い何か。承認だ。


広間は静まったが、囁きが消えたわけではない。

ただ影の奥深くへと、思考の中へと、恐怖の中へと沈み込んだだけだった。


表面上は、壮大な祝祭の日だった。救済の日。タカシ・シズカミの誕生。


栄光に満ちた新時代の幕開け。だが、旗印と歓声の下では、すでに暗い疑念が生まれていたのだ。

そして疑念は、目に見えるどんな敵よりも遥かに危険だった。


宮殿の奥底のどこか、何層もの沈黙の裏に隠されて、子供は眠っていた。


自分の周りで嵐が渦巻いていることなど知らずに。

時間はすでに動き始めていた。速く。容赦なく。


黒箱の静牢のタイムリミットは、残りたった五年間。

彼の死……あるいは、恐るべき復活の時まで。

第五章をお読みいただき、ありがとうございました。


表向きは平和と希望に満ちた「救済の日」。しかし、その水面下ではタカシに向けられた冷たい疑惑と殺意が蠢き始めています。


ハヤトの圧倒的な威圧感によってその場は静まりましたが、シズカミとカイメツザを疎ましく思う者たちの疑念は消えていません。


五年という短い時間の中で、タカシはどのように成長していくのか。

次回も重厚な展開が続きます。ぜひ評価やブックマークで応援をよろしくお願いします!

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