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私の執事の秘密のオシゴト。  作者: ruka
本編
4/135

4. よろしく

2日に1度2話なら毎日と変わらないことにようやく気付きました…

もう馬鹿です阿呆です…お恥ずかしい。。

ひっそりと変更しております…


──エドガー・ギレスビア第2王子殿下。確かヴィンセント殿下の1つ下の17歳。

陛下譲りのサラサラの金髪に王妃様譲りの菫色の瞳。

これまたヴィンセントと並んでも謙遜ないほどの美丈夫(イケメン)だ。

(学園ではヴィンセント派としばしば戦争が起きているとかいないとか/シャロン情報)


「セリス嬢、私では兄の代わりなど務まらないと重々承知なのですがどうか、貴女のダンスのパートナーという名誉を私に下さいませんか?」

人懐っこそうな、けれど決していやらしくない笑顔を見せる。

「……っ、(わたくし)は…」

「…こんなにも美しい貴女、兄上は何が気に入らないんだか…」肩を竦めてみせる。

「その燃えるような美しい赤髪がダンスで揺れる様を間近で見てみたいのです。」

眩しそうに目を細めながら流れるような手付きで彼女の手を取り、ちらりとヴィンセントを見るエドガー。

「…エドガー、あとは頼んだ。」

「………。 さあ、次の曲が始まります。」

「……あっ…」すがるようにヴィンセントを見やる聖女様。

しかしもうすでにヴィンセントは歩みを進めている。

そっと聖女ちゃんの様子を見るとこれまたすごい形相でこちらを見ている。

ひっ!と慌てて前を見る。

「? どうした?」

「いっ、いえ…なんでもないです……」


割れてゆく人垣を進むとシャロンが見えてきた。『頑張って!』と口パクで伝えてくる。

なにが『頑張って』よ!!なにを頑張るっていうのよ……


…無言で休憩室までの廊下を歩かされているが、あれで良かったのだろうかとぐるぐる考えてしまい、いたたまれなくなってきてしまったので意を決して口を開く。無言もなんか辛いしね!


「あ、あの……よろしかったのですか?彼女、聖女様でいらっしゃいますよね…?」

「ん? …ああ…彼女ね…」はぁ、とため息を漏らす。

「…私は、ああいった女性が苦手なのだ。それに彼女は、たぶん──……」そのまま口を噤む。

(…なにかしら?もしかして実は彼女、エドガー殿下の方がお好き、とか?いやでもあの様子はヴィンセント殿下一直線だったわ。…あっ、逆にエドガー殿下が彼女をお好きでいらっしゃるとか!かなり口説いていらっしゃったようだし。)


「く…っ ふふふ……」

えっ?と思うとヴィンセントが口を押さえて笑っている。

「……っ ごめん、君が百面相しているからつい。気分を悪くさせたならすまない。──エドガーは私を助けてくれたんだよ。」

なんで考えてることわかったし!

「エドガーは私の好みをよくわかっているからね。」

……なんだか解せない気分に苛まれながら休憩室へと向かう。



──王族専用の休憩室だという部屋に案内される。

……私の部屋の2倍はあるかしら…というかこの部屋でいいの?!

専属の侍女さんが室内に2人待機している。(扉の外にはちゃんと近衛兵もいる)

…未婚で婚約者でも、ましてや恋人でもない2人だがこれだけ人がいれば間違いは起きないだろう。

そっ…とソファへと座らされる。…殿下が当たり前のように隣に座るのは意味がわからないけど。

侍女さんに何か飲み物を、と指示をし準備がされていくのを横目に無礼にならない程度に室内を観察する。

(実は私、家具を観察したりするのが大好きなのよね!

もう二度と王宮の、王族専用のお部屋なんて入れないだろうからこの際じっくり観察させて貰おう!)


──さすが王族の部屋、濃紺(ロイヤルブルー)で色調が整えられている。

青色はすごく好きだ。

お父様の瞳が空色だからかしら、小さい頃から青色が好き。

(だけど女の子なのに、とは家族の誰からも言われた事はないわね…他所の人はよく言ってきてたけれど。)

だからか濃紺でまとめられたこの部屋はとても落ち着くし好きだ。

マホガニー色の木枠に濃紺の座面やクッションで出来たソファ。

同じマホガニー色の、脚に丁寧な彫刻の施されているローテーブル。

床に敷かれた絨毯はよく見ると織りで模様が描いてあるようだ。

…具合が悪くなった時用?なのか端にはローテーブルと同じ風合いのベッドもある。天蓋は濃紺の布に銀糸で星座が刺繍されているようだ。

窓にかかるカーテン、こちらは金糸で刺繍が施されているみたい。とても綺麗……


「なにか珍しいものでもあったかな?」

「ひゃっ!」肩がびくりと跳ねる。

…どうやら自分で思っていた以上にきょろきょろしてしまっていたようだ。

「もっ、申し訳ありません!!このようなお部屋にご案内して戴けるとは思っておらず、家具など眺めるのが好きなものでつい……」

「なら良かった。好きなだけ見ていいよ? …ただし壊さないでね?」

少し意地悪そうな顔でくすりと笑われる。

そっ、その小悪魔顔は反則だと思うの…ちょっときゅーんてしちゃった…


「ああ、でもその前に。」

「…? はい?」

なぜか両手を握られる。


「時間もあまりないし単刀直入に言うね。


──私と結婚していただけませんか。」


エドガーはヴィンセントのためなら生贄になれる。

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