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私の執事の秘密のオシゴト。  作者: ruka
本編
26/135

24. 制服は男のロマン?の話。


学園の制服はいわゆるブレザータイプ。色は紺色だ。

膝丈のボックスプリーツのスカート、ジャケット、ワイシャツに赤いリボン。結構オーソドックスな感じ。

カスタムはあまり出来ないように校則で決まっているが過度なものでなければ構わないらしい。

日本の女子高生のみなさんも頑張って小物使いで個性を出していたのが懐かしい。

なので私はリボンをちょっといい布に変えて自分でイニシャルを刺繍してみた。これはシャロンもお揃いでかつ彼女はトラビスのクラバットにも刺繍をしてプレゼントしたらしい。

あとは、鏡を見ながらスカート丈を調整する。

服装検査はこちらでもあるらしく(兄様、義姉様談)裾を切るのは止めたほうがいいと判断、前世でもよくやったようにウエストを折り込んでちょっと膝上くらいに調整してみる。


「うん…こんなものかな」くるくると自分の姿を鏡で確認する。

「シャロンはどう?」「ん…(わたくし)、リボンが苦手で……」

と苦戦しているようなのでこっち向いて、とリボンを結んでやる。

「マリア、結ぶの上手いですわね…」「んふふ。地味だけどね」


「よし、出来た!」「ありがとう!」


「お母様にも見せてくれる?」と声がかかったので2人で手を繋いで衝立から出ていく。


「あらぁ、可愛いわあ。サラも良く似合っていて可愛かったけど貴方たちもいいわね!」仕立て屋のみなさんも満足そうにしている。

「シェリル(シャロンママ)より先に見ちゃってなんだか悪いわね。」

「今日はどうしても抜けられない商談があったんですの。でもおば様ならいいわ、と言ってました。」

「シェリルも頑張るわねえ。─アシュクロフはどう?2人の姿。」


……は?お母様今なんと…


「よく、お似合いですね。」とニコニコ笑顔のアシュクロフが目に入った。


!! き、気付かなかった…! あぁ、仕立て屋の皆さんにお茶を持ってきたのね…

「ありがとう、アシュクロフさん」「あ、ありがとう…」別にこれから毎日見られるわけなんだけど心構えがなかったから少し恥ずかしい。

「トラビスより先に見たことは内緒にしといてあげますわ。」

「ああ、シャロン様、大丈夫です。──ほら」

とアシュクロフが避けると「やあ。シャロン、マリアさん」とトラビスが片手を挙げながら現れた。

「トラビス?!やだなんで?連絡貰ってないわよ?!」と珍しく焦るシャロン。

「ふふ。驚かせたくて、ね」早く来ちゃった、といたずら顔のトラビス。

「お母様は知っていたの?」「少し前に手紙を頂いたのだけど内緒にして欲しいって書いてあったのよ。シェリルに聞いてもそれで構わないと返事貰っていたから」大成功ね、とトラビスと笑い合っている。

「もう…本当に驚きましたわ。」と口を尖らせているシャロンが可愛い。


──トラビス、本名(フルネーム)トラビス・グラント。隣国グランツィア国の第1王子で()王太子。

なんと彼、視察でギレスビアに訪れた際シャロンに一目惚れ。

嫁にと望んだのだけどシャロンはすでに次期当主となるのが決まっていたため断られたが諦めきれず国王夫妻(自分の両親)を説得、兄弟に王太子の座を渡しシャロンに婿入りを決めた、という強者だ。

私たちと一緒に学園への入学が決まっていて、卒業とともに結婚するらしい。今回の立太子の儀へはまだ王族なので来賓として来ているがそのままシャロンの家に引っ越すのだとか。

うーん、実にラブラブで羨ましい限りだ。私も彼ならシャロンを任せていいと思っている。


「ところでお嬢、それスカート短くないですか?」とアシュクロフが聞いてきた。

「え?この長さが可愛いからこれでいいのよ!」

「マリアにはそれくらいのほうがよろしいと(わたくし)も思いますわ。」とシャロンも同意してくれた。

アシュクロフからは「まあ、確かに似合ってますが…」と歯切れの悪い返事が返ってきたが「では制服はそのまま納品でよろしいでしょうか〜?」とミカエルの独特の口調でその話題は終わりになった。


「洗い替え用のはまたあとで届けさせます〜。それと型が合わなくなったり破損等しましたら無償で交換致しますのでお気軽にご用命下さい〜。」と契約書を出してきたのでお母様がサインをし、確認後「それでは(わたくし)どもはこれで失礼致します〜」とみな帰っていった。


「さて、それじゃあお昼しましょうか?」と言われ時計を見るとそろそろ正午を指すところだった。

お母様が「シャロンちゃんとトラビス君もね!」と楽しそうにしている。今日の昼食は大人数になりそうで私も楽しみだ。



「にしてもトラビス君来てるとは思わなかったわ」「本当、(わたくし)も驚きましたわ…」

食堂へと向かう道すがら3人並んでおしゃべりをする。

「ふふ。シャロンを驚かせたくてね!─ほら、シャロンあまり驚かないからさ。どうなるのかと思って。」なんて言ってるが、たぶん…

「どうせシャロンに早く会いたかっただけなんじゃないの?」とジト目を向けると「……バレバレかな?」とバツの悪そうな顔をするトラビス。

当のシャロンは顔を真っ赤にしてもうっ!とトラビスを叩いている。


今では見慣れた光景だが2人は最初からこうではなかった。


平民と近い貴族が多いので別に生足が見えても平気です。

だけど丈は気にする人がいる…ねっ

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