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028 情報収集

 まずは情報収集だよな……。この世界のことを何にも知らない。羊戦士いたぶって、女性三人を拉致し、金を巻き上げただけだもんな……。まだまだ小悪党だよな……。


そう思いながら道具屋の扉を開ける。

「おばちゃん……地図ある?」


「あるよ!千G」

 はい。と金を渡す。地図を受け取り店の隅っこで新聞のように広げ眺める。

 レイトットがここで、となりがガミンだな。大きな街道が繋がって大陸の中央部に延びている。海の隣の大陸にでていく航路、少し離れた同じ大陸を結ぶ航路と複数あって、どこにいっていいのやら途方に暮れながら店を出た。


 俺の理想とする物語と照らし合わせながら考えると、事態は思った以上に難しいことに気がついた。


 闇主様の目的とするチート持ちを倒すとその場所は悪に支配される。適度に搾取するだけならいいのだが、絶滅させてしまうほどのガチ支配では、俺の考えている主人公も一応正義側にあり、その活躍の場所もなくなってしまう。


 とはいえ幼女やかわいいモンスターがきゃっきゃうふふと騒ぎながら、チート持ち主人公をサポートしつつ、悪を倒してしまうほど俺の気持ちを逆なでするものはない。


 そうなると、どこに落としどころを見つければいいのだろうか……。


 闇主軍は間違いなく悪側だ。闇主様の望みと俺の考えているところの合致点はあるのだろうか?


 それにこの広い世界でどうやってチート持ちを見つければいいのだろう……。


とぼとぼと歩いていると町の大通りまで戻ってきていた。とりあえずフードで顔を隠し、もう少し頭の中を整理するために、オープンカフェで苦いコーヒーを買って、ぼんやりと通りを行き交う人々を観察する。


 商人、獣人、エルフ、ダークエルフ、魔法使い、ドワーフ、戦士……。馬車で荷を運んだり、1人で歩いている者、パーティで歩いている者、本当にいろんな種族がいるなぁと思いながらコーヒーをすする。


 ふと二足歩行の猫と牛の二匹と女性四人と戦士職らしき男に目が留まる。あの団体の中心はあの男だ。そしてあれはハーレムだ。あいつは怪しい……。


 紙のコップを持ち、跡をつけながら分析能力を発動させる。


 冒険者(魔法剣士:転生人)…トオル(勇者、女神の祝福を受けし者、ドラゴン・スレイヤー)(ステータス……etc)


 っしゃあビンゴ!

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