018 お初にお目にかかります
羊戦士たちを解放するべく……。
と、書くと字面はなんだかかっこいいが、テイミングした羊戦士たちを弱体化と野生化させて放しているだけで、数が多く、だんだんと面倒になってきた。
空が暗くなってきて一雨が降りそうだな…。と思っていたら、不意に出現した魔法陣から見たことのある燕尾服が姿を現した。
「お久しぶりです」
「あー!あんたはあの時の!」
「はい、色々とご不便をおかけして申し訳ありませんでした。心よりお詫び申し上げます」
嘘だ!絶対にそんなことを思っていないはずだ。
「金がなくて本当に――」
俺が言いかけたのを燕尾服は遮る。
「本日は闇主様にお越しいただきました。さあ闇主様の登場です、頭が高いですぞ」
よくわからない展開だが、おとなしく頭を下げてしまうのはなぜなのだろうか。まわりを見ると、何も動いていない。羊も狼も冒険者の彼女たちも…。すべてが止まっている。時が止まっている。
「はぁあろぉお~~~!まい☆だぁあり~~~ん」
と、魔法陣の中から力いっぱいぶつかってきた闇主様だった。
ふくよかな胸のふくらみが俺の顔を圧迫している。ああ、俺このまま死んでもいいな…。
「いや~、死なないで~」
俺の思考を読めるのか…恥ずかしいからやめてくれ。
「うん、やめる」
少し離れた闇主様をまじまじと見つめる。どこぞのキャバ嬢かというような、もりもりヘアー。肩ひもの白のロングワンピースには大胆なスリットが両足に入り、ウェストからヒップにかけてぴったりとくっついてみごとなボディラインを描いている。
そ・し・て!ぽっちりが見える、ノーブラなのか!なのに重力に負けていない!まさにパーフェクトボディ!!
はっ!俺のキャラが崩れつつあるがしょうがない。この二十五年間DT生活は長すぎた…。
「やあやあ、この世界で頑張ってくれているようで安心したわ。わらわはダーリンをこの召喚した者だが、どう、この世界は?」
「どうと言われても、まだ羊を大量に処理しただけなので、よくわかってないです」
「それじゃあ、この世界でやりたいことはあるかな?」
「DT…卒業…かな」
「ぶっわははははは!いいねぇ、それならわらわがダーリンを男にしてあ・げ・る☆」
「え!マジで!?」
「うん、マジで!…でもねぇ、その前にお願いがあるんだけど?」
そういうと正面から俺の腰に手を回して胸を押し当てた。
い、意識が飛びそうだ。
「ふぁ、ふぁい。なんれしょう」
力も入らない。首筋をぺろりと舐められた。全身にぞくぞくっとした快感がはしる。




