013 冒険者との出会い3
中学生らしき年齢の女子二人が俺に攻撃を仕掛けてくる。スローモー発動…。
対人魔法は確か…。
・(緑)能力永久無効化…対人用魔法、対モンスター用魔法 相手の能力を全て無効化する
・(黄)肉体奴隷化魔法…対人用魔法 肉体的隷属化
・(赤)精神奴隷化魔法…対人用魔法 精神的隷属化
・(赤)強制レベルダウン…対人用魔法、対モンスター用魔法 相手を強制的にレベル1にしてしまう
飛龍族の方から行くか。まずはロングソードを万能バットで弾き、腕に一撃、墜落する背中に一撃いれてHPバーを黄色まで落とす。仕上げに首にチョップを入れて、黄色ゲージをギリギリ残して、肉体奴隷化魔法を実行。
はい、かかりました。
分析能力で名前を確認。
「マリー、動くな!」
「なにこれ…」
もう一度スローモー発動し、地上の突っ込んでくる猫娘の腕に一撃、腹に一撃入れ、脚を蹴倒した。
勢いがあったので豪快に転ぶ。
万能バットの一撃は、別に力強く攻撃を入れる必要はなく、当てる感じでいいみたいだ。
肉体奴隷化魔法実行。こちらも1回でかかった。
分析能力で名前を確認。
「桜、マリーは羊戦士ところへいけ」
戦闘中にもかかわらず、とぼとぼと羊戦士四体の所へ歩き出す。二人の女子を支配下に置くことができたが、二人ともぎゃあぎゃあわめいている。
「何よこんなの、反則よ」
「助けてラムさん…」
桜の声に反応したラムさんと呼ばれている彼女たちのパーティの羊戦士が、野太く大きな声でいななき始めた。
「メ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オオオオオン。メ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オオオオオン」
腹に響くほど大きな声で何やら術が発動したようだ。赤い魔法陣が目の前に展開されている。
何が始まるんだ?
その時、俺の支配下にある四体の羊戦士の所へたどり着いた女の子二人が、羊戦士に脚や腕を切り付けられている。
「きゃああああ」
「怖い…止めてぇ」
あの馬鹿羊め、命令に忠実すぎんだよ。”近づくものを排除せよ”を守ったため、二人が攻撃されている。狼の時は若干距離があったため攻撃されなかったのだろうが、二人の場合、何かよからぬ作戦でも立てて近づいていったんだろう。
「攻撃止め!」
「「「「メェ!」」」」
売り物に傷をつけやがって、足や手から血を流しているが、大丈夫そうだな。
そんなことをしている間にも術は進行していて、遠くからズドドドドドドドォと言う音が近づいてきて、俺は魔法陣から距離を取った。
「くらえ!ラムさんの究極奥義!”羊の血祭”」
マリーが傷を負いながらも、得意げに技名を教えてくれた。
この地響きと技の名前から多くの羊が来ることが予想できたが、”究極奥義”とか言ってて恥ずかしくないのか?
中二病だな……。
かかってこい、全ての卵を奪ってやるぜ!!




