012 冒険者との出会い2
冒険者パーティとの戦闘開始だ。相手はパーティは中学生らしき女子が二名、大人の女性が一名、羊戦士と狼のような動物が一匹ずつだ。
戦闘力は未知数だが、クエストののんびりした感じから、俺はあまり危機感を持っていない。
羊戦士は例にもれず二頭身で、武器は不釣り合いな長い薙刀を持っている。頭の上にはでかいリボンがついている。ほんとにペットだな…。
狼が突っ込んでくるが、さらりとかわす。スローモーも使わなくても充分目で追えるレベルだ。よけざまに万能バットで一撃入れる。
「ギャウン…」
「ああ、パキラ!下がって。楓姉ぇ」
「任せて…ヒール!」
狼のHPバーはヒールのおかげで青の三分の一くらいまで戻る、
「こいつ結構動きが速いよ。みんな気を付けて!」
何だこの会話。戦っている間、ずっとこんなことを聞かされるのか?
狼から処理するか。スローモー発動。パーティ後方に下がった狼のところまで移動するが、俺の速度には誰もついてこれてないようだ。
万能バットで狼の背中に一撃入れて、チョップを首元に入れる。HPバーがいい具合に緑のギリギリまで下がる。
「クゥ~ン」
目の前から俺が消えたのと同時に狼が攻撃を受けたことに焦っているようだ。テイミング…発動すると一回でかかった。
はい、いっちょ上がり。
「パキラ、四体の羊戦士のところで待機」
「ウォッフ!」
トットットッと羊戦士の所へ走っていった。
「「「えええ!」」」
三人の冒険者は目を丸くして驚いている。
「パキラ、ほらおいで、こっちだよ~」
「好きな骨、ほら…」
手を振ったり、好物の骨を見せたりして、狼を呼び寄せるが無駄だ。狼の方は寂しそうに
「クゥ~ン」
と、ないているが、俺は命じる。
「パキラ、お座り!」
「ウォッフ」
「…そんな強制テイムなんて聞いたことないよ」
と、楓が呟く。
俺は四体の羊戦士の足元に武器を投げる。
「装備、近づくものを排除せよ」
「「「「メェ!」」」」
次はやっぱり羊戦士だな…。
そう考えていると、飛龍族の女の子が空からと猫の女の子が地上から、それぞれロングソードを持ち、同時に攻撃を仕掛けてくる。売り物には傷をつけたくないがやるしかないな。




