14-22 『革命の土木工事、道は開かれる』
14-22 『革命の土木工事、道は開かれる』
木の伐採班が撤去作業を進めるその後方では、道路敷設班が息の合った作業を行っている。
伐採済み区画へ進入した道路敷設班のCWは、巨大なシャベルを用いて次々と整地を行っていく。
道路の障害となる傾斜を削り落とし、手際よく排水溝を掘り進める。
ここで特筆すべきは、従来のショベルカーとの決定的な作業効率の違いである。
一般的なショベルカーの場合、キャタピラで移動しては停止し、アームを動かして掘り、また移動する……という動作を繰り返す必要があった。
しかし、人間とまったく同じ動きができるCWは違う。
意外に思われるかもしれないが、「連続して作業を行いながら移動できる」というその事実が、これほどまでに効率を跳ね上げるのである。
アームリンクシステムを起動したCWは、シャベルで排水溝を掘り進めながら、止まることなく前進していく。
圧倒的な速さで工程をこなしていくその傍らでは、掘り出した土砂を別のCWが専用の大型カートに積み込み、せっせと一時退避場へと運搬していた。
「これ、めっちゃ便利じゃないか。まるで自分の手で直接掘っている感じだぜ」
「だよな。ショベルカーとかブルでならすのとは、速さも手間も桁違いだよな」
隊員たちは、自らがもたらすその凄まじい作業成果に驚愕していた。
さらにその後方では、ライフライン設置班が道路予定地の下に共同溝を設置し、水道管、下水管、電力線、通信ケーブルを順次敷設していく。手早く上から蓋をし、土砂をかぶせて元の平坦な状態へと戻す。
美しく均された道路予定地に、今度はアスファルト合材が撒かれる。ダンプカーの荷台から下ろされた合材を、CW用に作られた巨大なスコップやレーキ(トンボ)を使って目標の厚さにムラなく均していく。
そして、CW専用の巨大な整地ローラーで力強く踏み固めるのである。
舗装が終わると、今度は背中に散水タンクを装備したCWが、必要に応じて舗装面へ散水を行い、アスファルトのシビアな温度管理まで実施するのだ。
山間部で障害物が多く、作業内容が頻繁に変わるような狭い場所での条件ならば、CWを用いた工事は圧倒的に有効であった。
こういう「臨機応変さが求められる現場」では、CWが無類の強さを発揮する。
逆に、大規模な平地造成や土砂の大量運搬といった単純作業であれば、従来の専用重機の方が速い。
「早すぎだろう……? え、伐採班ももうあんなに進んでるのか。これはもう、土木工事の革命じゃないか」
「そうだな。今までの重機はいったい何だったんだって気がしてくる。もうこれを知っちまったら、元の現場には戻れないかもな」
現場の誰もが、CWという存在の真の有用性を深く認識した瞬間であった。




