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12-18 ケルベロス、大型武装適合試験!

12-18 ケルベロス、大型武装適合試験!



翌日――広大なテストコースには、すでに武骨な人型形態(戦闘形態)へと完全変形を完了させた「ケルベロス」が堂々と佇んでいた。


「じゃあ遥、今日もよろしく頼むよ。今日は『手持ち武器』の適合試験を行うつもりだ。そこにケルベロス用の試作装備を一通り並べてある。まずは確認してみておくれ」


用意されていたのは、強化スーツ「サギシリーズ」用に開発された各種武装を、ケルベロスの巨大な機体サイズに合わせてそのままスケールアップさせた代物であった。

遥はまず、超大型の実体長剣をケルベロスのマニピュレーターでぎこちなく握りしめる。


そして試験場の中央に設置された重装甲ターゲットドミーへ向き直ると、威風堂々と大剣をフルスイングで振り下ろした。

ガキィン! ガキィン!!

重厚な金属の打撃音が試験場内にけたたましく響き渡る。ひとしきり剣を振り抜いた遥は、指示通り淡々と次の武器へと持ち替えた。


次に手にしたのは長槍である。

ケルベロスは的に向かって一直線に踏み込み、巨躯を活かした重い槍撃を突き出していく。

ズシャァッ! ズシャァッ!!

鋭く重い打撃音が再び場内に響き渡る。


……斧、槌、両手剣。

一通り順番に振り回すものの、絵面と検証内容が完全に同じ展開になってきたため、以降の各種近接武器テストは割愛とする。


続く「大型盾」の試験では、固定射出装置から放たれる模擬弾を構えた盾で直接受け止める防御テストと、そのまま盾を前面に押し立ててターゲットへ豪快に体当たりをかます突進テストが行われた。

ちなみに、これらの試作武器にはサギシリーズのような追従・推進用ナノスラスターは一切搭載されておらず、単なる「超重量級の巨大な実体金属塊」である。


標的も固定された動かないターゲットであるため、今回のテストはあくまで「打撃衝撃時における腕部関節やマニピュレーターへの物理的負荷」を測定・確認することだけが目的であった。

そもそもケルベロスの両腕は、複雑な車体変形機構を組み込むことを最優先にして開発されており、最初から激しい格闘戦など一切想定していない構造だ。実際、こんな超重量の打撃武器を持たせて殴りつけること自体、かなり無茶で暴力的すぎる運用であった。


「ふむ……やっぱり打撃時の強烈な衝撃が、ダイレクトに腕部メインフレームへ逃げちゃってるね。というか……指の関節パーツがいくつか過荷重で破断して壊れちゃっているよ」

ログ画面に次々と点滅するエラー警告を見ながら、クローディア(マリ)は苦々しい顔で眉間を寄せる。


「そこはサギシリーズとは根本的に骨格構造が違うんだから仕方ないわよ。元々格闘を主体に設計された腕じゃないんだから」

マリの身勝手なぼやきに対し、ゆりは呆れつつも苦笑いを浮かべながら宥めるように答えた。


「……強化だ。……フレームと駆動構造を、根底から強化する……ふっふっふっ……」

独り言なのか、ゆりへの返答なのかも判別できない地獄のような低音で呟くマリ。

その瞳からは普段の陽気さが完全に消え失せ、怪しい光がギロリと宿っていた。

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