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11-23 【命名】『メガブースター』! 原型を留めない大型機への直球すぎる命名

11-23 【命名】『メガブースター』! 原型を留めない大型機への直球すぎる命名



モニターの仮想空間上に表示された二つの「リフター改」のバリエーションモデルを、二人は腕を組んでじっと見比べている。


「このリフター改、もはや原型をとどめていないし、いっそのこと名前も新しく変えちゃおうか。そうだな……『メガブースター』なんてどうかな」

ゆりは小さくため息を吐き出し、あきれ果てたような目を向けながら問いかける。


「本当に名前の付け方が直球というか、単純よね……。そんなやっつけ仕事みたいな名前で、本当に現場が納得するかしら」


「ゆり、名前なんて単純明快なのが一番良いのだよ! 見たままの直感的な発想で、誰がどう見ても分かりやすいだろう?」


クローディアはどこ吹く風とばかりにニコニコと満面の笑みを浮かべ、ゆりのツッコミを明るく受け流す。


「はいはい、メガブースターね。……で、名前は決まったけれど、これだけ巨大でかさばる機体になると、専用の格納ハンガーなんかも新しく設計して作る必要があるのかしら」


ゆりは端末のキーボードを軽快に叩いて名称を「メガブースター」に変更しながら、ふと思い浮かんだ現実的な疑問を投げかける。


「いや、今からそんな専用ハンガーをイチから作ったりしたら、それだけで設備投資も工数もとんでもなく大変なことになりそうだな……。別のスマートな解決案を考えた方がよさそうだね」


ゆりの冷静な指摘に答えながら、クローディアは「たしかに」と頭をポリポリとかきむしり、そう言えばそうだとポンと自分の額を軽く叩く。


「そういえば、一番最初に遥がこの試作機でテスト飛行したときって、どうやって機体を用意して組み立てたんだっけ? テスト終わりの片付けやメンテナンスもどうしていたんだか。なんだか、気づいたら知らない間に全部綺麗に終わっていたような気がするんだけど……」


「んー、たしかあの時は、特に私たちが指示を出した覚えはないから、おそらく遥たちが自発的にテキパキと全部片づけてくれていたんだと思うわよ」


二人はふと顔を見合わせ、自分たちのずぼらさと、割とそのあたりの現場作業の記憶が曖昧であったことに今さらながら気づくのだった。


「そうなのかい! てっきり、裏でゆりが緻密なスケジュールを組んで指示を出していたんだとばかり思っていたよ。さすがは遥だね、感心したよ」

何でも完璧にこなしてしまう、あまりにも優秀すぎる専属助手・遥ならではのエピソードだった。


「いずれにせよ、これだけの大きさの重機を人間が手押しで運搬するのはどう考えても大変だし、本物の戦闘機みたいに底面に収納式の車輪(ランディングギア)でもつけて、自走して滑走路を移動できるようにするべきだね。

あと、実際に装着するときのギミックとして、バイザーからの音声命令や無線信号で遠隔起動させて空中に浮遊させ、無人でドッキングポイントまで飛んできて自動でガチャンと合体する機能でも盛り込んでおくか。

これなら、わざわざその都度ハンドルを握る遥を呼び出して、重い装備の着脱を手伝ってもらう必要もなくなって一石二鳥だろうしね」


クローディアが自分自身の面倒くさがりな性格をそのまま反映させて、自力で装備の着脱を自動化しようと企んでいるあたり、いかにも彼女らしいと言える。


また、どこか少年ロボットアニメの醍醐味である「胸が熱くなる空中合体システム」を、技術者のノリと勢いで本気で再現しようとしているのも、エンジニアとしてのロマンが暴走していて見逃せないポイントだった。


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