11-7 【劇的サイズダウン】『機甲戦士ドラグーン』を彷彿とさせるスタイリッシュな小型飛行ユニット!
11-7 【劇的サイズダウン】『機甲戦士ドラグーン』を彷彿とさせるスタイリッシュな小型飛行ユニット!
ぶつぶつと独り言をこぼしながら、クローディア(マリ)は端末のキーボードを激しく叩き、新たな飛行ユニットの設計を急ピッチで進めていた。
そのデザインは、どこか懐かしいロボットアニメ――『機甲戦士ドラグーン』に登場した主役機を彷彿とさせるものだった。
事故に巻き込まれた3人の青年が、ドックに駐機されていた新型試作ロボットに強制搭乗させられ、パイロット登録が解除できぬまま軍へ編入されていくという、あの泥臭くも熱い物語の機体である。
話を戻し、マリはサギシリーズ用の全く新しい小型飛行ユニットを組み上げていく。
バックパックの中心からは「X」の字を描くように後方へアームがクロス状に伸び、その先端にはフレキシブルに可動する姿勢制御用のスラスターが配置されていた。
さらに、バックパックの左右側面には約1mの主翼と、その下方に約50cmの小型副翼を配置。これらは後方に伸びるアームと干渉しない計算し尽くされた構造になっており、着陸時にはスムーズに折り畳める仕様だ。上部には2枚の垂直尾翼も取り付けられ、合わせると計6枚の翼で構成されるスタイリッシュなシルエットとなっている。
背面には、コンパクトにまとめ上げられた強力なスラスターが4基、重厚な排気口を覗かせていた。
「よし、出来たよ。ゆり、そちらにデータを転送するね」
そう言って、マリは軽快に端末を操作し、ゆりの手元へとデータを送り込んだ。
「へぇ、今度はなかなかスマートな形になったのね。分かったわ、プリンターへ回して仕上げてみるわね」
全長1m、翼展開時の全幅は3m未満、全高も1mほど。
最初の巨大な「リフト改」に比べれば、比べものにならないほどコンパクトで実用的なサイズダウンに成功している。
これが余計な暴走を起こさず、今度こそ無事に飛んでくれれば、製品版として文句なしの完成と言えるだろう。
果たして、今度の試作機は問題なく空を制することができるのか。
データの出力完了を告げる電子音を合図に、彼女たちはいよいよ次の試験飛行へと移るのだった。




