↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
161/378

10-16 【大歓喜】「なぜ最初からこれを作らなかったのだ、私は!」マリ念願の自動装着!

10-16 【大歓喜】「なぜ最初からこれを作らなかったのだ、私は!」マリ念願の自動装着!



「いやいや、そこで終わりじゃないでしょう。私も試させてもらうのだよ!」


堂々と姿を現したのは、この物語のキーパーソン──クローディア・マリ・天野であった。


待ってましたとばかりに、彼女は既にいつもの服を脱ぎ捨て、ぴっちりとしたカーボンファイバースーツへの着替えを完璧に済ませている。


「ちょっと、マリ……あなたねぇ。……はぁ、もういいわ。好きにしなさい」


こうなった彼女を誰も止められないことは、ゆりも重々承知していた。半ば諦め顔で深い溜息をつくと、ゆりは通信を開く。


「遥、申し訳ないけれどお仕事よ。マリの監視をお願い」


「はい、ゆり。マリの監視を行います」


「いやいや、監視とは心外だな! 私は装備が自動で着脱できるか確認するだけじゃないか」


クローディアは口では不満を漏らしつつも、隠しきれないうきうきとした足取りでハンガーへと入っていく。


「おぉ、すごいぞ……いやー、これは実に楽ちんだね! 今までの苦労は何だったのだ、という感じだよ」


しばらくして重厚なシャッターが開き、満足げにニコニコと『アオサギ』の装甲を纏って出てくるクローディア。そのすぐ後ろには、万が一の事態に備えて『シラユキ』の姿となった遥がぴったりと追従していた。


続いてドローン用ハンガーへ向かい、ドッキングシーケンスを開始する。


「うわぁ、こっちもすごく楽だ! なぜ最初からこれを作らなかったのだ、私は!」


合体が完了するやいなや、テンションが最高潮に達したクローディアはそのまま勢いよく大空へと飛び立ってしまう。遥もシラユキの姿でその横にサッと並び、ぴったりと伴走した。


一通り快適な空の旅を満喫して地上へと降り立つと、今度はドローン側ハンガーの前で背を向ける。滑らかにアームが伸び、吸い込まれるようにドローンが回収されていった。


「おぉ、回収まで自動なのは本当にありがたい。以前は自分で外せなくて心底困ったからね……」


しみじみと噛みしめるように深く頷くクローディアであった。


そして仕上げとばかりに、再び本体用ハンガーへと入り込む。


「あぁ、これは快適だ。……ねえゆり、ついでに中でシャワーが浴びられる機能をつけてくれないか?」


「何バカなこと言っているの。用が済んだなら早く出てきなさい!」


呆れ果てたゆりの怒気を含んだツッコミが、マイク越しに響き渡る。


やがてハンガーの扉が開き、元のカーボンファイバースーツ姿に戻ったクローディアが清々しい表情で姿を現した。その目の前では、シラユキ姿の遥が静かに彼女の退出を待っていたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。