9-17 【祝・完全完成】見た目も性能もまさに『サギ(詐欺)』な重装甲型アカサギ!
9-17 【祝・完全完成】見た目も性能もまさに『サギ(詐欺)』な重装甲型アカサギ!
アカサギの試作機試験であるが、前回の事故もあったためクローディア(マリ)にいきなりテストをさせる気にはならず遥頼みになった。
遥達に製品版アカサギの運用の試験をしてもらう事にした。
試験場にはアカサギを纏った遥達が評価試験を行っており二人がそれを見ていた。
「ふむ。まぁ、問題はなさそうだね。オプション兵装とは違い最初からあの姿だからアオサギの上からさらに着こむ必要も無いしね」
「ええ、ベースはクロサギだけど全身の装甲は見ての通り防御特化。しかし実際はスラスター移動するので本当に見た目サギの機体よね。」
ゆりが上手いことを言っていた。
「さて私も試しに着てみるかな。」
そう言って服を脱ぎだすクローディア(マリ)を冷ややかな目で見るゆりがいた。
「マリ、あれだけの大事故を起こしておいてまた性懲りもせずに。」
両手を腰にあてて憤慨するゆりであるがクローディア(マリ)はそんな事をお構いなしにインナースーツに着替えて出ていくのであった。
遥達が評価試験をしている横を通り試験場の中央まできたクローディア(マリ)は遥を一人呼んで装着するのを手伝ってもらう。
「はい。マリ、ヘルメットです。」
そう言って遥からクローディア(マリ)はヘルメットを受け取り被るのであった。
視界が密閉され、次の瞬間、彼女の瞳の前に広がる暗黒のバイザーへと、鮮烈な光の文字がホログラムとして一斉に表示された。
H : Hyper-evolutionary
I : Integrated
M : Molecular
A : Autonomous
T : Technologies――
Initializing…(システム初期化中)分子自律技術『HIMAT(統合分子自律技術)』の基幹OSが瞬時に覚醒し、
マリのバイザーの奥を無数の起動ログが滝のように流れ落ちていく。
そして一秒後、中央に緑色の輝きを放つ【 READY 】の文字が点灯した。
パワーアシストの油圧とナノマシンの駆動トルクが完全に噛み合い、先ほどまでマリの肩に圧し掛かっていた数十キロの重量負荷が、
嘘のように一瞬でゼロへと消失する。起動は完了である。
「ふむ。起動は問題なしっと。」
以前の試験とは違い軽快に動き回るクローディアであった。
クローディア(マリ)一通り動きを確認した後は遥に手伝ってもらい武器の試験も自ら行った。
そして装備を遥に片付けさせゆりの所に帰ってきたのである。
「まぁ。特に問題は無かったよ。装甲も武器も問題なく動いたし。これで完了で良いのではないかな。」
「ええ、こちらでも確認していたけれど異常動作は見受けられなかったわ。完成と言う判断で良いわね。」
こうしてナベさんの依頼であるもう一つの姿のアカサギが完成したのである。




