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9-7 【試作完了】見た目は重装甲騎士、中身は急停止&慣性キャンセル搭載の超機動兵器

状況9-7



「ふむ、ゆりの話の内容は理解した。よし、ちょっといじってみるよ」

クローディア(マリ)はそう言って自分の席に戻ると、再び端末へ向かって高速で指を動かし始めた。


「外観は、……ふむ。先程のナベさんの動画を参考にすれば良いか」

意外なことに、ナベさんの趣味丸出し動画は、クローディア(マリ)の追加装甲の設計には非常に役に立っていたようである。

そして暫くして、クローディア(マリ)は端末の操作を終えると、出来上がったデータをゆりの端末に転送し、話しかけるのである。


「ゆり、出来が上がったので転送してみたよ。まぁ、見てくれ」


「分かったわ。見てみるわね」


ゆりもマリに話しかけられたので、自分の作業を一度中断し、転送されてきたデータを開いて見てみる。

それはアオサギの上からさらに鎧を着せるような、全身を分厚い装甲で覆われ、左手には全身を隠しても有り余る巨大な盾も装備されていた。

タンクとしての外観なら、誰でも100%間違いなく『重装甲騎士』と答える。そう思える完璧なデザインであった。

あとは、ゆりの仕事になる。


「なるほど、外観はこうなったわけね。良いわ、ちょっと組んでみるわね」


そう言って、今度はゆりが端末で操作をし始める。

しばらくして、ゆりが端末の操作を辞めて、ソファで「ぐでー」とだらけているクローディア(マリ)に話しかける。


「出来たわよ。しかしこの全身のスラスターも再現したけど……。身体バラバラにならないかしら」

何気に恐ろしいことを言うゆりであり、やはりスラスターもきっちり組んでいたクローディア(マリ)であった。


「あー、その事なら、先程の地球攻撃軍のゲームを参考にしたよ。一定の距離で止まるようにしてあるし。

途中でキャンセルや方向転換も出来るようにしてあるよ。」


「いや、それが身体がバラバラになるのではないかしら」

これまでのアオサギの滑らかな挙動からは想像もつかないような超機動を前にして、一抹の不安を覚えるゆりであった。


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