聖女の行方
ゴブリン♀・スタンピードを片付けてから1週間が過ぎた。
そろそろ、聖女探しの旅を再開しようと俺は考えていると。
「「ゴルァ、このエロハゲっ!毎日毎日、シーツと布団をベッタベタにしやがって、洗って干してもカピカピじゃねぇか。この種馬」」
また、ダブルメイドに虐待された。ひどいよ、御奉仕メイドの夢を返せ。セィソにメイド服きてもらおうかしら。
それと、毎晩毎晩が大変なんですよ。スキル使いまくられて3人から絞り取られて。乳牛の気分?ミルクの意味がアレだけど。ハーレムってこんなんだっけ?
そして、コンコンコン♪とドアがノックされる。
「ウチやぁ、入るでぇ~」
「どうぞ」
セィソが入ってきた。
「金玉駆動車の屋根工事とかが完了したんやて。見に行かへん?」
「おっ、いいね」
一緒に歩きながら俺から話を進める。
「そろそろ旅に戻ろうと思ってるんだ」
「……ん~、ここの生活、快適やけどなぁ。そもそも聖女探しの旅やったし、ウチもついて行くで。南国諸島、リア充ライフ♪」
探す気は無さそうだが、ついてくる気はあるようだ。
「そっか~、まぁ屋根工事した駆動車は2人で寝れるように設計頼んだんだよな」
ちょっとしたミニバンみたいなイメージを伝えておいた。
「そうなんや、お嬢と姫さんは?」
「二人には昨日相談したんだが、育児があるからついて行けないって、返事をもらってる。で、セィソも居候続けたければ、それもオッケーだってよ」
「そっかぁ。ウチが居候続けたら、アンタどうするん?」
「歩いて聖女探しを続けるさ。俺は金玉駆動車動かせないし」
「……ウチを置いて」
「仕方ないだろ、聖女を一人でほっとくワケにはいかねーんだ」
「世界が滅びるから?それとも、それほどまでに聖女が好きなんか?」
「わかんねぇ。とにかく会ってみないとな」
「まぁええわ、ウチはアンタと行くで」
「ありがとう。助かる」
そうして、俺達は金玉駆動車の停車場所に到着した。
「勇者様、奥様……このような仕上がりですがいかがでしょう?」
執事に案内されて俺達は中を確認する。
「なんやコレ。コンパクトやけど、バッチリ寝れるやん」
「もう移動する屋根付きベッドだな」
「はっはっは、そうしてこの板を動かすと、このように背もたれになります」
ベッドの板の一部を立てると座席になった。
「そうして、足置きとならない板の下には収納を、それと、上側にも軽いモノ用の収納を、さらにこちらは戦闘時に使うハッチでございます」
「これなら、玉袋に入らない大物が入れられるし、前に打ち合わせしたような高機動射撃戦も可能だな」
「ようこんなん考えるわ、すっご」
「設計のアイデアは勇者様にいただきました」
「アイデアというか俺の住んでた世界に存在するキャンピングカーを参考にしただけだ」
「へぇええ。コレなら長距離でもいけるわなぁ」
「運転は頼むぞ」
「ほいほいっと」
「それでは、いつ頃、ご出発されますか?」
「そうだな、準備を整えて、昼ご飯をみんなで食べてから、出発かな」
「承知しました。メイド達が怖いから、一刻でも早くということですな」
そんなことは、言っていない。
「アンタ、またメイドにイジメられてたんか?」
「ほら、布団とシーツがさ」
「ああ、毎晩、毎晩、体液まみれやもんなぁ。終わった後、中からチョット出て来るし」
「……メイド達は、勇者様が子種を外にまき散らしていると考えているようですな。二人目が欲しい、お嬢様と姫様の思惑から外れて」
「別に、まき散らしてないんだよなぁ」
「ほほう、ではあの量は?」
「あぁ、ウチのスキルや『金玉活性』」
「ぬおっ。なんという、コレは……」
執事が前かがみになった。
「もう、あきらめていたのに、こんなにも力強く脈うつ感覚が」
「あ、無理しないで、処理してきてくださいね」
「し、辛抱たまりません。失礼します」
60歳前後の執事さんは、トイレに駆け込んでいった。
「じゃぁ、少し試運転しよっか」
「よっしゃ、やったるでぇ」
そうして、お城の庭で金玉駆動車を動かす。
「すごいわぁ。振動も少ないし、操縦しやすくなってるわぁ」
「やっぱプロは違うなぁ」
少し走らせた後、元の位置に戻って来ると。
「す、すごい量が出ました。このトシで、アレには、驚きました」
「せやろ♪」
「メイド二人に、フォロー入れておいてくださいよ執事さん」
「いえ、トイレでナニして検証したと言えば、私がしばかれます」
「……なるほど。もういいか、出て行くし」
「次にお越しの時までに徐々に誤解を解いておく程度で、御容赦を」
「よろしく頼むよ」
「承知しました」
執事さんは深々と礼をした。
「さて、そろそろ、御昼食のお時間ですよ」
そうして、俺達は、昼食の準備がされ、ベアトリスとタプンツェルの座るテーブルに腰かけたんだ。
「先程受けた報告を、勇者様にお伝えしますわぁ」
「ん?」
「新魔王が就任したという報告でござる」
「そりゃ、前の魔王は、ウチが殺したもんなぁ」
「その新魔王の名は、ヘシア・オーケツカラ ですわぁあああああ」
なぜだ、なぜその名が魔王になっている。
「え~と、血相かえて、みんなどなえしたん?」
「それは放屁聖女の名でござる」
「へ?なんやそれれぇええ」
「どういうことだ、一体何が起こっている?」
「かつて、わたくしたちは、随分と魔王軍の戦力を削りましたわぁ。でも、温存されていた魔王軍戦力にスケルトン部隊がありますわぁ。聖女が、そのスケルトン達を率いて、魔王軍スケルトン部隊の根城、ベルウッド城へ入城したと報告を受けましたわぁあああああ」
「スケルトンには鼻がないでござる」
「聖女が悪臭を散布して、生きてる兵は呼吸ができなくなる中、臭いを感じないスケルトン兵でベルウッド城を乗っ取ったと考えるのが妥当か」
「おそらく、そうですわぁ」
そうか、聖女はベルウッド城にいるのか。よし。
ようやく、異世界ファンタジーぽっくなりましたかね?
聖女さん、なにやってんすか?
ということで、
第二章「筋肉令嬢と贅肉王女です」は完結しました。
新しい悪役令嬢と婚約破棄を提案したつもりです。
そして
第三章「放屁聖女さん降臨です」
も読んでくださいね。お・ね・が・い(はぁと)




