表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最臭屁器聖女は勇者パーティーを離脱しました  作者: 凜古風
筋肉令嬢と贅肉王女です

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/58

ゴブリン♂・スタンピード

「おはよーさん」

 朝、俺はセィソにゆすって起こされた。

「こ、腰が……」

 悲しいかな、もう中年おっさんなんですよ俺。

「昨日もハッスルしたもんなぁ。ベッド壊れたし。ドラゴン肉ってスンごいわ」

「ああ、そうだな」

 一人用の簡易ベッドのフレームでは、大人の男女二人の夜の営みの揺れに耐えられなかったらしい。『〇頭放出樹脂カメスプラッシュ・レジン』で修復したからいいんだけど。


「衣食住と性欲が満たされて、清々しい朝やぁああああ」

「そうだね。ィテっ腰が」

 飛竜ワイバーン戦よりも消耗したかもしれません。もう歳ですハイ。

「ん~、しゃあないなぁ。今夜は、ウチがいっぱい動くわな」

「……よろしく」

 俺達は朝食を終え、野営の片付けをして、歩きはじめる。


「せやせや、リヴァケープまで、あとどれくらいなん?」

「ああ、遅くても今日の夕方には着く予定だ。今夜は宿に泊まるぞ」

「そうなんや。まぁ野営も楽しいけどなぁ快適やし」

「とりあえず、飛竜ワイバーン素材の換金とかもしたいしな」

「せやな」


 セィソは盗賊スカウト職だけあって、よく歩いてくれる。

 放屁聖女や追放王女と歩くのは時間がかかった。悪役令嬢は、ムッキムキの筋肉で健脚だったが……

 そんなことを思い出しながら、良いペースで歩き進めていると。


「なんやアレ?ゴブリンちゃうか?ちょ……えらい数やで」

「なんだと?大量のゴブリン?俺に乗って確認してくれ」

 セィソは飛び上がって、俺の両肩に足を乗せ立ち上がる。高さを稼ぐためだ。

「コレ、あかんヤツや。地面が見えへんぐらい大量におるで」

大量発生スタンピードか。やばいな」


 そして、ヒョイっと、セィソは俺の前に着地した。

「しかもなぁ、進んでる方向が、コッチやねんけど……」

 彼女が指さした方向は、リヴァケープの街だった。

「マズイな……放置するとリヴァケープが滅ぶぞ。ゴブリン・スタンピードが発生し、街が襲撃されると、男は殺され女は犯される。兵士や冒険者が応戦したとしても、数にモノをいわせて、ゴブリンに押し切られるのがほとんどと聞いている」


 すると、セィソが俺の発言に反応した。


「ん?なんやて?女は犯される?ほんなら大量発生スタンピードのゴブリンって♂(オス)なんか?タマタマついてるんか?」

「……そうだな、攻めて来るのはタマのついたオスだろうな」


  ニヤソ……


 ちょっと?すんごい悪い笑顔してますよ。セィソさん?

「よっしゃ、いっちょ皆殺しにしたろか」

「そ、そうか。できなくないか」

「タマタマのついてるゴブリンが、ナンボおっても数に入らへんわ。どうせやから、千個以上タマ補給したる」

「……あの?MP限界みたいなのは?」

「ないで。アンタのハゲスキル?カメスキル?と一緒や」


 そうして、俺達は走る。ゴブリンの集団移動よりも先回りをして迎え撃つために。

「よっしぁ、ええ位置取りやでぇ」

 平原の小高い丘に俺達は陣取った。

「遅いのに土煙を上げて走ってくるなぁ、ゴブリン」


「ほな……いくでぇ~」

 セィソは、スキルを使いまくる。

金玉ボール瞬間移動テレポート

金玉ボール大爆発エクスプロージョン

  ・

  ・

  ・

金玉ボール瞬間移動テレポート

金玉ボール大爆発エクスプロージョン


 気づくことなく片タマを抜かれ、もう片方は大爆発。しかも複数体同時。

 激痛でショック死するゴブリン、意識が残ってても股間からの流血で失血死するゴブリン。

 その戦場に、男の尊厳はなく、ひたすらゴブリン♂の死体が積みあがっていく。


金玉ボール瞬間移動テレポート

金玉ボール大爆発エクスプロージョン

  ・

  ・

  ・

金玉ボール瞬間移動テレポート

金玉ボール大爆発エクスプロージョン


 まるで、緩衝材のプチプチを潰すように、セィソはゴブリンの片タマを抜き、片タマを大爆発させていた。

 そうして俺はというと、

「八百二十五、八百二十六……」

 テレポートしてきた、ゴブリンの片玉を、自分の玉袋アイテムボックスに収納していく。大きさは問題ないんだけど、ゴブリンのタマを自分のタマ袋に入れるって、微妙な気分になりながら、せっせと回収するのだった。


 そして、半時間くらい経過しただろうか?


「二千百八十一、二千百八十二……」

「これで、ラストやぁあああああ」

金玉ボール瞬間移動テレポート

金玉ボール大爆発エクスプロージョン

 ゴブリン最後の一体の片タマが抜かれ、もう片方が大爆発した。

「二千百八十三。お、終わった」


 見回すと、苦悶の表情をしたゴブリンの死体の山があった。なんという大量虐殺ジェノサイド

「二千百八十三 倒したのか……すごいな」

「ちゃうで、片タマのんもおったさかいに、もうちょいってるで。タマ抜いたら爆発せぇへんから、二個あるヤツから、一個移してなぁ」

 ああなるほど、股間から血を流して動き回ってた少数はソレか。のたうち回って失血死してたけど。

「爆発で竿も吹き飛ぶさかいな・・・」

「それはオスとして悲惨だ」

 俺は、縮みあがった自分の股間を揉みほぐした。


「よっしゃあ~、タマタマも十分すぎるくらい補給できたし。リヴァケープへGOGOや」

「そうするか」


 そうして、ゴブリン退治で時間を浪費したため、予定より少し遅い日没後に俺達はリヴァケープの街に到着した。


 ゴブリン・スレイヤー、新たなる伝説。ですね。

 なんか、書いてて、気の毒になる殺され方のゴブリン達。

 二人が歩いた距離は、山越えなしで直線的に四国の北側(瀬戸内海側)から南側(太平洋側)くらいの距離です。

 ちょい速歩き(約時速6キロ)で、一日(約8時間)かけてフルマラソン+αの距離を2日間。100㎞弱……結構な距離ですねぇ。頑張れ中年ハゲ勇者、足腰は強いぞ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] し、死屍累々(;゜Д゜) いやぁ恐ろしいスキルよなぁ(;゜Д゜)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ