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27,朝食

決戦です

 ハニワが細い人型をとり、それに黒い宝石を押さえつけながらしなだれかかります。

 まるで恋人かペットのように。


 「その大事な人形、壊させてもらうよ」

 タクミさんが例の筒を振りながら言い放ちます。

 「それはできないわ、この子と私でこの国を楽園に変えるんだから」


 「その宝石は俺が砕く」

 「それをさせないために俺もここにいる。倒させてもらうぞ、魔女」

 ショウさんとレンさんが枝刺しハニワへ迫ります。


 「こっちも実験といこうか」

 筒の凸に触れることで白い霧を発生させます。

 「これでもう逃げられないはずだ。王子、カイト君、この子の拘束を」


 「わかった」

 「はい」

 「邪魔しないで!」


 3人の戦いも始まったようです。


 「みう、私たちもやるよ!」

 手を握りなおしながら声を掛けます。

 「はい、ひな様」

 この扉の向こうを照らしきる光を!


 「「輝くエトワル・ブリアント!!」」


 「くっ、ほんとに卑しいメス達ね。私の彼になにしようとしてんの?」

 とても怖い声が聞こえます。まあでも仕方ないですね、消滅させようとしていますし。


 「ひな、みう、ナイスアシストだ。次で決める、ショウ!」

 「……こちらもOKだ。いくぞレン!」

 ショウさんが手袋をはめているようです。移動中にタクミさんが渡したのかな?


 「彼にはあれがあってるんじゃないかってね。私もここを守るよ」

 タクミさんが扉の前まで戻ってきます。相変わらず速いですね。

 「さあ、両方とも決着だ」



 「はっ!」

 「はあっ!」

 レンさんの扇とショウさんの拳が黒い宝石を砕きます。


 「「彩り」っ!カスケードさんあとは頼みます!」

 「ああ、火山拘束」

 魔女さんがカスケードさんの魔法で手足に岩みたいなものがつけられます。


 「ぐっ、こんなことになるなんて。私の彼がぁ」

 最後のハニワが黒い霧や宝石ごと消えていきます。


 ――あなたたち、覚えておきなさい。私の寵愛を受けたものが必ずあなたたちを――


 「今回は完全に消えたか。ショウ、何か異常はあるか?」

 「いや、まったく。これで本当に自由だな」

 ショウさん、本当に良かった。これで一件落着です!


 ~・~・~・~・~


 「おなかすきましたね」

 今の正直な気持ち。兵士以外の人がどこか別の場所にいればいいのですが。

 「俺も朝食が食べたいな。料理人を探すか」

 

 地上に8人で戻って何とも平和な会話。まだ娘魔女さんがいるんですけどね。

 「この子の処遇もまずは食事をしてからだね、レン君捜索お願いできるかな」

 「……どうやら王の間にいるようだな。ちょっといってくる」


 レンさんが[移動]で王の間にいったようです。まだ移動先となるものが残っていたんですね。

 

 「一度に送るなら私の方が適任かな。人が大勢いたら話してみよう」

 タクミさんが例の筒振りながら提案します。

 何気にそれも何でもありなものでしたね。


 「戦闘要員以外の者はほとんどが無事だそうだ。とりあえず全員食堂に送りたいのだが」

 「私が送ろう。向こうに連れて行ってくれ」

 「ああ、助かる」


 「本当に終わったんですね。僕たち国を守れたんですよね」

 「ああ、ありがとう。君もなかなかの強さだったよ」

 タクミさんとレンさんが[移動]した後カイト君に言葉にカスケードさんが感謝を返します。


 「君たちもありがとう、ひなさん、みうさん」

 「いえいえ、私は何も」

 「ひな様の貢献度を上げられたので良かったです」

 「みうったら、もう」


 「ショウ君、君もだ。君がいなければああも素早く皆無事に解決とはいかなかっただろう」

 「俺は自分の自由のためにやったことだ」

 「それでもだ、敵でないだけでなく味方だったんだからね」

 

 ショウさんがこちらを見ます。

 「それはこの娘たちのおかげだ。本当にありがとう」

 「いえいえ、そんな」

 「ひな様の貢献度を上げられたので良かったです。それに」


 ん?なんですか?

 「自分の名前があるのはとてもうれしいことですから」

 私を見ながらそう話すみう。


 そうでしたね。もうずっと前からみうだった、そんな感じ。

 これからショウさんもそうなっていくといいですね。


 「俺たちも向かうぞ」

 レンさんが戻ってきました。ちょっと急ぎ気味かな?

 「下ごしらえなんかは済んでいるようだからじきにできるだろう。食堂にも[痕跡]してきたから[移動]するぞ」

 「そんなに急いでもまだ出てこないのでは?」

 冷静な返しをしたのですが、

 「すぐ出せるものもあると言っていたのでな。いくぞ」

 そう返されてしまいまして。かわいい感じのレンさんが戻ってきましたね。


 表情に出たのか、レンさんに指摘されます。

 「いいだろ、皆で食事をすれば分かり合えるということだ」


 ふふっ、そういうことにしておきますか。

 

 ~・~・~・~・~


 「では、新しい王になられるカスケードさんからの一言を」

 タクミさんの声で皆の視線が一人に集まります。


 「ここにいる皆、よく無事だった。まずそのことに礼を言う。父や戦える者たちは残念だったが、彼らの命を無駄にせぬように私は頑張っていくつもりだ。これからまたよろしく頼む」


 パチパチパチ…………

 

 拍手が鳴りやんだ後、

 「では朝食をいただこうか。この国の英雄も待ちきれないでいるしね」


 少しの苦笑が聞こえましたが、皆さん食事を始められたようです。


 魔女の娘さんにカスケードさんが何か話しかけています。食事できる程度の拘束しか残していないのですが、手にはピンク色の宝石が。

 大切なものなのでしょうか。

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