やったか?
「ヴォウォァァァァッ!!」
佳の必殺の一撃を食らったウーツ大絶叫。
攻撃した部分からバーンと爆発する。
特撮みたいだ。
恐らく彼の持ってた爆弾 (もしくは火薬) が爆発したと思われる。
「!」
爆発前に佳は後ろに下がり、ウーツから距離をとっていたが。
爆発後にウーツからは凄い煙がモクモクと上がっている。
その煙を見た佳は。
「やったか?」
なんて言ってしまう。
◇
「自分でそのフラグ立てるなああああああああああっ!!」
「ルネ、さっきからどうしたんだ!?」
またしても無意識のうちに、俺はツッコミを入れてしまった。
「ルネよ。お前、マジでだいじょうぶか?」
「だいじょうぶ…………だと思う」
とは言ったが。
自分でも、この症状に少し異常なものを感じた。
俺はお笑い芸人なのか?
◇
「テメェ!」
「ウーツ!?」
爆煙が消えると。ウーツが仁王立ちして敵意を持った視線を佳に向けていた。
「やったか?」なんて言ってしまったので。案の定、ウーツは爆煙の中から倒れてない状態で現れた。
「た、倒せてない!?」
ウーツが倒れていると思ってた佳は隙だらけ。
こういう場合は次のシーンで強烈な反撃を受けるのが王道パターンである。
「ヤバい!? 殺られる!」
なので、佳もそう思ったが……。
「ヌァァァァァァッ!!」
「!?」
ウーツは悲鳴にも似た叫び声を上げると。バタンと倒れる。
毒イノシシを倒した時も似た様なことを言われてたが。
佳は有名かつ、最も回収率の高いフラグを回避してしまったのだ。
一応ウーツは倒れただけで死んでないようだが。
善玉の重要キャラクターを苦しめたラスボスにしては、余りにもあっけない最後であった。
「本当に勝ったのか?」
なお、このことに関してはトドメを刺した当人である佳も、目の前の現実が信じられない様だった。
◇
「ラスボスにしては、呆気なさすぎだろ!!」
また、その衝撃はルネの脳内にも響き渡る。
そんなんだから、またしてもツッコミを入れてたのでした。
◇
「みんなぁ! ウーツを倒したよ~~~~!」
ウーツに勝利したことを喜ぶと、両手を振りながら大きな声を出して皆に伝える。
勝敗は決したのだ。
「「「「オォオオオオッ!!」」」」
そのことを聞くと、冒険者連合軍 (仮) の皆さん喜びの声を上げるのでした。




