やっぱりウーツは強かった
「グッ!」
「フググッ!」
ならはしとゆかりが活躍する一方。
苦戦を続ける佳君とクラミー。
ウーツのパワーはそれ程強いのだ。
ウーツの強さの最大の理由は、武器の使い方である。
この世界では、武器は武器スロットにしまっておけば重くないし、荷物にもならない。
だが、武器スロットに入れておける武器の数には限りがあり。三つまでしかぶきを入れておけない。
そのため武器を全て破壊されてしまえば素手で戦うしかない訳ですが。
しかしウーツは自らの体に武器を括り付けるという荒技で。
その武器スロットの数を無視した大量の武器を使用していた。
そうすることで様々な武器で多彩な戦いができる訳だ。
『んだけど。武器を出しっぱなしにして重くない?』っと思った読者のあなた。
ズバリその通りなのです。
しかしウーツはそれを軽々と操る怪力を持っていた。
だからウーツは強いのだ。
佳君とクラミーが、まるで歯が立たないのも納得である。
「ギョワッ!?」
クラミーがまたウーツに投げ飛ばされる。
「ヌゥゴツレァ!?」
クラミーすってんころりん。
意味不明な言葉を叫びながらのたうち回って痛がる。
「……トドメだ」
クラミーがすっ転んだのをチャンスとばかりに、ウーツは巨大な薙刀で仕留めようとするが……。
「クッ!」
ウーツはクラミーにトドメを刺せるチャンスに、なぜか攻撃しないでバックステップ。
距離を取る。
「じーーーーっ……」
そして、どういう訳かクラミーを真剣に見詰める。
なお、ウーツの目線の先にあるのは、クラミーのスカートだった。
「まさか!」
そう。
佳君の気づいた通り。ウーツはクラミーの捲れたスカートからチラリと見えるパンツを見ていたのです。
所詮ウーツも男の本能には逆らえなかったらしく。
戦闘そっちのけでクラミーのパンチラをガン見してて隙だらけ。
「今だ!」
その隙を佳君は見逃さなかった。
「あいやああああああああ!」
佳君はジャンプして戦斧をウーツに斬りつける。
「ヌゥッ!?」
佳君の戦斧がウーツの右胸にグサッと直撃。
ダラダラと赤い血が流れ落ちる。
だが……。
「浅い!」
ウーツの傷は浅く、致命傷にはならなかった。
「テメェ!」
鋭い眼光で佳君を睨み付けると。
「ウラァ!」
佳君に拳銃を乱射。
「なんのっ!」
ウーツは六発撃ったが。
佳君に当たりそうになったのは一発だけ。
射撃ヘタクソだ!?
しかも、その1発も戦斧で防がれて、弾は真っ二つに割られてしまう。
すげぇ!? 斬〇剣みたいだ!
「この女!」
攻撃を防がれたことにウーツは怒りと悔しさのこもった強い眼差しを向ける。
「きゃあ!?」
これに佳君ビビって怯む。
「フッ」
ウーツは弾切れの拳銃を捨てて、体にくくりつけてある火縄銃を出す。
「着火!」
そして火種を手で押し入れて佳君に銃口を向ける。
「!?」
佳君は蛇に睨まれた蛙のごとく身動きが取れない。
「死ね!」
まさに一巻の終わりかと思われた、その時である!
「曹操親衛隊、突撃!」
「「「「オーーーーーーッ!!」」」」
ピンチのヒロインを救うヒーローのごとく。
曹操親衛隊が大人数で現れて、攻め込んでくる。
「なにっ!?」
これに驚いてウーツは振り返ってしまう。
「あっ!?」
そのせいで火縄銃の向きが変わり、発射された弾は佳君を外れた。
佳君は死亡フラグを回避したのだ。
と言うよりウーツがミスっただけか。
で、戦いは仕切り直しとなる。




