音尾の童貞は俺が守ってやる!!
戦いが始まってから既に一時間以上が経過したが。未だに決着はつかない。
それどころか戦いは激化するばかり。
この事態を重く見た警察も冒険者側についてくれたが。
この世界の警察の弱いこと弱いこと。
数人がかりで一人のウーツ兵に戦っても歯が立ちません。
「うわーーーーっ!?」
「でっへぇ!?」
さらに、街の外で待ち構えていたウーツ兵の何人かが爆発する武器を投石機で発射。
この武器で、ウーツ軍団は冒険者連合軍 (仮) を次々と倒していく。
なお、この爆発する武器は爆弾の一種。
その中には火薬と鉄のかけらが入っていました。
現実世界ではかなり古いタイプの爆弾。だが、この世界では最新鋭の武器らしい。
なので、この世界の住人にとっては未知の武器と呼べる代物。
そんなんだから経験したことのない武器に、警察は手も足も出ません。
その結果、警察の加勢も険者連合軍 (仮) にとってはあまりプラスにならなかった。
まあ、苦戦の原因の一つに、ウーツが戦いを見越して準備したというのもある。
っというよりも、険者連合軍 (仮) が行き当たりばったりなのが苦戦の最大の理由でしょう。
まあ、それはともかく。
ルネ、佳、クラミー、デュークは、曹操親衛隊の健闘のお陰で、ウーツの真ん前まで行くことに成功。
しかし、ルネ達と音尾まで数百ヤードも距離がある。
はたして、彼らはどうやって音尾を救出するのか?
戦いを見てみましょう。
「音尾君、助けにきましたよおおおおーっ!」
音尾に聞こえるように佳が助けに来たことを大声で叫ぶ。
「佳君ーーーー! 助けてーーーー!」
佳の声に気づき、音尾が泣きながら助けを求める。
「みんな、いくぞ!」
ルネも佳に続く。
「おう! 速攻で助けねぇと、音尾の童貞が奪われちまうからな!」
「クラミー、女 (の体) で、童貞ってのはおかしいんじゃないか?」
まあ、言いたいことは何となく分かるが。
「音尾、オマエの童貞は俺が守ってやるから安心しろ!」
俺の言ったことをクラミーはまったくわかってないな。
学習能力のないヤツめ!
「それじゃあ音尾の童貞を救うために出発!」
童貞、童貞、っとやたらとクラミーは連呼。
「クラミー……」
音尾を助けたいのは分かるが。
女 (の外見) のヤツが、童貞って連呼するのはよしたほうがいいと思った。
しかし、そんなこと考える俺をそっちのけ。クラミーは一人で突っ込んで行く。
「俺達もいくぞ!」
「はい、デューク君!」
「やるか!!」
クラミーの勇敢な姿に吊られて、俺達三人も続いた。




