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幹部との戦闘


「オマエ、やるな!」

「オマエこそ!」

 曹操親衛隊そうそうしんえいたいいさましく進撃しんげきする中。

 俺は強い男と戦っていた。

 この強敵は、恐らくウーツ軍団の隊長クラスだと思われる。


「数ばかりだと思ってたが。オマエみたいな歯応えのあるヤツもいたんだな」

「五千人の兵力がいるとうわさされる割には、二百人もいないようだが」

 などと、互いにけないながら剣をまじえる。


「フン! 元は五千人いたんだ。だが、新天地で、たった一人の男に五千人の兵の大部分を壊滅させられたんだ!」

「なにっ!?」

 俺はこの男の言ったことを一瞬疑った。

 だがこの男、ガタガタ震えてはいたが。嘘を言ってるようには見えなない。

 俺はこの男から、軍団に壊滅寸前かいめつすんぜんの痛手を与えたという男の情報を聞き出そうとするが。


「!!」

 突如、足軽風あしがるふうの恰好をしたマリー・アントワネット似の女 (ただし、声を男) が、背後から槍で、敵の隊長の背中をグサッと貫いてしまう。

 そして敵の隊長はすぐに倒れる。

 おまけに当たりどころが悪かったらしく。この一撃で体調は死んでしまった。


「ヤッターーーー! 敵将てきしょうったりぃ♪」

 打ち取った本人は喜んでいたが。

 コイツのせいで、俺は情報を聞き出す事ができなかった。


「ムッ!」

 俺は怒りから、このお調子者おちょうしものにらみ付けた。


「おわっ!? なんだよ。助けてあげたのに」

 俺の睨み付けに、この女は少し怯んだ。

 多分コイツは親切のつもりで助けたんだと思うが。

 俺にとってはありがた迷惑である。


 しかし、この女に悪気がある訳ではないので、めることもできない。


「チッ!」

 俺は腹いせに舌打したうちして、その場から走り去った。


「なんだったんだ、あの人?」

 なお、俺を救った (つもりでいる) 人は、俺が走り去る姿をなんだかよく分からないものを見るかのごとく。ポカーンと見ていた。

 一方、俺の方は少々やりきれない気持ちがあったが。「今は音尾おとおを救出するのがせんけつ決だ!」そう自分に言い聞かせ、説得させた。


「みんな、待たせたな!」

「「ルネ!」」 

「ルネ君、無事だったんだね。良かった」

 俺は戦いの中で分断ぶんだんされてた佳君よしくん、デューク、クラミーと再会。

 三人共俺との再会を喜んでくれた。


 しかし今は再会を喜んでいる場合ではない。

 一刻も早く音尾を救い出さなくてはいけないのだ。


「ここは四人でウーツを打ち取りにいくぞ!」

「それが良さそうだ」

「そうしよう」

「僕もその考えに賛成です」

 

 かくして俺達はウーツが待ち構える本陣ほんじんに向かうのだった……。


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