この世界のいろいろな事と自宅事情
アバターの外見の事で少々話が脱線したものの。すぐに軌道修正。
俺達は委員長から、この世界のいろいろな事を教えてもらった。
それにより、様々な事が判明。
まず、この世界の地理の事だ。
俺達は、この世界は一つの大きな大陸があるだけだと思っていたが、それは間違っていた。
実際には、東西南北の四つの地方に分断されていて、俺達がいるこの地方は『西の大陸』だと言う。
なお、西の大陸は四つに分断された地方の中で最弱と言われており。強力なモンスターや凶悪な犯罪者は殆どいない。
だが、それ故に平和な地方とも言える。
なお、この世界は今『東の大陸』にいる亜人の王『亜王』の侵略行為によって、西の大陸を除く各地で抗争状態になってるらしい。
要するに、ロールプレイングゲーム特有の『魔王に支配されちゃった』系だな。
「でも、ゲームのパッケージに書いてあるストーリーを読んでたら、知ってるはずなんだけど」
「そりゃあそうだ。だって、んなもん読まないもん」
マサが委員長に行った様に。俺達は細かな説明書きを読む事は殆どない。
基本的に俺達は面倒くさがりだから、説明書きや説明書などは読まない派だ。
「そう言う事ですか……」
そんなんだから委員長は反応に困っていた。
さて、その後も俺達は委員長からアレコレ教えてもらったが。
その説明は、また別の機会で。
◇
「すっかり遅くなってしまったな」
空を見てみると、日が沈み始めていた。
つい調子に乗って話がすっかり長くなってしまった。
「それでは私は、そろそろ家に帰るとしようかな」
「家? 宿屋じゃないのか?」
「はい、そうですよ」
「家なんてあったのか……」
この世界で家持ちに会うなんて初めてだ。
どんな家か気になるな。
「……あの~。宜しければ見てみまさか?」
「いいんか?」
自覚はなかったが、俺は気になる素振りをしてしまったらしく。委員長は察してくれた。
さすが委員長。
んで、俺達は委員長のお宅にお邪魔する事に。
◇
「ここか……」
家とか言ってかが。連れてこられた場所は、団地だった。
「なんかカ〇フーハッスルに出てきた団地みたいだな」
「確かに」
まあ、アレも中国の映画だから、街のイメージと合っているな。
「しかし、街の端にこんな場所があったのか~」
駆け出し冒険者の街チャイニーをあれこれ調べたつもりだったが。
俺達がこの世界に来て高々数日。
まだ調べてない区域や、なんの建物か分からない建物も少なくなかった。
「それじゃあお宅訪問! お宅訪問っ!」
などと訳の分からないテンションで、マサは委員長の部屋に真っ先に入ろうとするが。
「おじゃまします~」
横から佳君が入ろうとする。
「南州〇郎さんか!」
「一番~」
「ぬおっ!? 先を越された!」
マサが佳君にツッコミを入れてる隙 (?) に、佳君が先に部屋に入った。
「へぇー。これが曹操君の部屋か~~」
佳君が委員長の部屋を見回す。
委員長の部屋は、俺達が泊まってる宿の部屋とさほど変わらない小さな部屋。
「狭いな」
「その事は私も、そう思う」
部屋の狭さには、委員長も狭いと感じたらしく、不満足そうだった。
「家賃いくら?」
さっきからマサはズカズカと委員長に質問しているが。
家賃を聞いてくれたのはナイス。
家賃が安ければ、宿屋暮らしから団地住まいに変更しようと考えてるからだ。
はたして、気になるお値段は?
「家賃は、月千五百マルクですよ」
団地の方が割安だった。
「そいつはいいな♪」
これにより、俺達は住まいを団地にする事を決定した。
「そう言えば委員長は、仲間とかいないのか?」
俺が考えてる間に、またもやマサが委員長に質問している。
「仲間? えぇ、いますよ」
「女か?」
マサの目がギラつく。
「はい、二人共女性ですよ」
「おぉ~! 二人もか!」
この事にマサのテンションが意味もなく上がる。
肉食系男子か! 己は!!
「紹介してくれ!」
両手を合わせ、拝むかの如くマサが委員長に頼む。
マサは女絡みだと本当にガツガツしているな。
「それはまたの機会で」
しかし委員長はマサを鼻であしらう。
やり手の営業マンか! お前は!?
「ねぇー、それはいつだ? いつなんだ!!」
鼻息荒く、マサが委員長の胸ぐらを掴む。
凄い迫力だ。
「マサ君、ちょっと落ち着きなよ」
「そうだぞ! マサ、がっつき過ぎだ!」
俺と佳君は興奮気味のマサを宥めようとした。
しかし、マサは委員長にしつこく聞いた。
「やばい。逆効果だった……」
これでは火に油である。
「とりあえず二人に聞いてみますので。今日はこの辺で勘弁を」
さすがの委員長も、マサの気迫に押されて、やむを得ず紹介する約束をさせられる。
ほんと、女絡みのマサは交渉事でも、勝負事でも強いな。
欲望を刺激すると、実力以上の力を発揮するタイプだと推測される。
◇
さて。
その後俺達は大家さんに入居希望を出しに行った。
すると案外簡単に団地に入居する事ができた。
なお、だいたい予想がつくと思うが。三人で一部屋の契約だ。
「それじゃあ必需品を揃えるか」
「「だな」」
んで、定住のための必需品を買い揃えるのであった。




