思ってたんと違う
さて、ようやく俺達は街に入る事ができたが、
「なんじゃこりゃ!?」
門をくぐり抜けてビックリ。その訳は。
「ファンタジー異世界の街って言ったら、お約束の中世風と決まってなくないか?」
「ああ」
「でもこの街、昔の中国っぽいですよね……」
街のイメージが予想とかなり違っていたのだ。
ロールプレイングゲームの街と言ったら、中世風の街と相場が決まっているが、なぜかこの街は中華風の街だった。
「僕達の服装かなり浮いてますね」
「だな」
佳君の言う様に、俺達の格好は場違い。
だけど街のイメージと合わない格好の奴は俺達だけではない。
周囲を見てみると、ヨーロッパの騎士風の奴もいれば、グラディエーター風に、侍風のコスチュームの奴もいる。
この様にゲロの様な無秩序な連中ばかりが街に集まっていた。
まあ理由は大体想像が付く。
【ザ・クリエイション】は、インターネットに接続すれば協力プレイする事ができるゲーム。
そのため日本中から【ザ・クリエイション】をプレイした人がゲームの世界に召喚されたのだろう。
だからプレイヤーと思われる何名かはノンプレイヤーキャラの商人に「早く家に帰せ!」とか「責任者を出せ!」、などと怒鳴りつけていた。
絵に描いた様なクレーマーだな。
当然商人が解決方法を知ってる訳もなく、彼らは対応に困っている。
そんなこんなで街は混乱していた。
「さて、これからどうすんの?」
「取り敢えずギルドに行こう」
多くの者がどうしてよいか分からずにパニック状態であったが、俺達は打開策の当てがあった。
実は俺達、番兵に冒険者証明書の発行方法を教えてもらっていたのだ。
そしてその方法は「ギルドに行って、ギルド加入の受付に登録して発行してもらえる」との事。
かくして俺達はギルドへ。




