正規の冒険者に
「……ここか」
迷う事もなく、すんなりギルドに辿り着く。
ギルドは酒場風の建物で、酒場としても機能しているらしく、酒を飲んでる奴も結構いる。
しかし、真っ昼間から仕事もせずに鮭飲んでいるとは、ここはグータラの集まりの場か?
まあ、それはさておき。
俺達はそんな酔っ払い共には目もくれず受付に向かった。
「どうなされました?」
受付カウンターに出向くと、受付嬢が愛想よく微笑む。
受付嬢は笑顔が素敵な美人。女の人と話し慣れてない俺はただでさえ緊張していたのに、受付嬢が思いのほか美人で緊張していた。
「はい、冒険者証明書が欲しいのですが」
緊張して畏まっている俺の心境を察してくれたのか、佳君が用件を伝えてくれる。
佳君、ありがとう。
「そうですか。では、登録料が百マルクとなります」
「やれやれ……また金か」
登録料を払わねばならない事に、マサが愚痴をこぼす。
「そう言わないで。そんなに高い訳じゃないからさ」
「まあそうだけどさ」
佳君の言う様に、登録料は割と良心的。出し渋る程の事ではない。
「三人分の手数料だ」
俺達は登録料を受付のお姉さんに支払った。
「はい、登録完了です」
登録は3分程で終わった。
「案外呆気なかったな」
「ああ」
思ったよか早くて少々拍子抜け。
それは三人同じであった。
「これが冒険者証明書か……」
冒険者証明書なんて言うから巻物みたいな物を想像したが、渡された物はポイントカード風の物だった。
「ちょっとしょぼくねぇか?」
マサが思った様に、俺も冒険者証明書の見てくれをしょぼいと感じた。
まあ、それはさておいて。
これで俺達も正規の冒険者になれた。




