回収できる物は回収しとくか
さて、プリプリ怒ってたマサであったが。マサの怒りはそう長続きするものではなく、今は落ち着きを取り戻す。
で、どうするか仕切り直し。
「荷物をまとめて、他の仲間を探しに行こうよ」
「そうだな」
「うむ!」
佳君の提案で、俺達はマサが眠っていた周囲に落ちていた物を拾い集める。
「なんやかんやで、結構あるな」
「だな」
俺と佳君がいた場所には手鏡1つしか落ちてなかったが、マサが眠っていた場所には荷物が散乱していた。
と言っても、あるのは学校鞄や教科書にノート、ゲームのコントローラーに筆記用具やジャージなどと、使い道のなさそうな物ばかり。
それでも俺達はこの道具を持って行く事にした。
その後、俺達三人は他の二人の捜索を開始したが……。
「見つかったか?」
「駄目だ、どこにもいない」
「僕の方もダメでした」
森中隈なく探したが、どういう訳か二人を発見できない。
「どうなっているんだ?」
分んなくなったので、その場に座り込んでシンキングタイム。
「はい」
「佳君どーぞ」
考える事3分。佳君が挙手する。
「僕が思うに、信君と音尾君は別の場所に飛ばされたんじゃないかな?」
佳君の考えは、実に的を射た考えだった。
「佳君、それで俺達はどうしたらいいのだろう?」
「まずは情報を集めましょう」
「うん。いいアイデアだ」
「だが、どこで情報収集するんだ?」
「マサ君、ここはロールプレイングゲームの世界だよ」
「それがどうした?」
「ロールプレイングゲームで情報収集と言ったら、街と相場が決まっている」
「おー! 佳君頭良いな」
「エッヘン!」
マサに誉められて、佳君は鼻高々。
佳君は昔から調子に乗りやすい奴なのだ。
「よし! そうと決まれば街に向かって出発だ」
「おう!」
「分かった」
かくして信君と音尾を発見できなかった俺達は情報収集のために、街に向かう事になったのだった。




