肉体が美少女になると男はよくない行動をとってしまうもの
「ふーん。それでこんな姿になった訳か」
なんやかんやで説明に納得すると、マサは右手で自分の胸を揉みつつ、左手でスカートを捲って下着の色を確認している。
なお、マサの下着の色は桜色。クラスの女子が見たらドン引きしそうな光景だな。
「やっぱしタマがねぇな」
「マサ君、僕の股間をパンパンしないでくれよ」
更にマサは佳君の股間をパンパンと軽く叩いて、性別を判別。お前は孫〇空か!
「俺達、女になっちまったんだな♪」
「嬉しそうに言うな!」
「だって、美少女なんだぜ! 嬉しくもなるさ」
「……確かに」
言い方は少々アレだったが、マサの言う様に俺もボディが美少女になって、気分が少しハイになっていた。
「なぁ、功。チューしないか?」
「え? ……えぇー!」
真剣な眼差しで、マサが突拍子もない事を言い出す。
当然、俺は断ろうとするが。
「今後、美少女とチューする機会なんて一生ないかもしれねぇ」
「うっ!」
マサの言う様に、このまま生きていても美少女とキスする確率なんて限りなく低いだろう。心が揺らぐ。
「なあ、しようぜ!」
「……やってみるか」
結局俺はマサとキスする事に。
「それじゃあいくぞ」
互いに面と向かい、見つめ合う。
「おう!」
そして覚悟を決める。それというのも緊張しているからだ。
なにせ声はマサのものだが、姿が美少女なので、いざ面と向かうと緊張する。
況してや女の子とキスするなんて生まれて初めてなので、俺の心臓はバックンバックン。まったく落ち着かない。
「「ドキドキ、ドキドキ」」
結果、少しの間互いを見つめ合う沈黙の時間を過ごす。
「そろそろいくぞ!」
「おう!」
だが、いつまでもこうしてる訳にもいかず、俺とマサは覚悟を決めてキスする事に。
「「チュッ」」
そしてキスした。互いの唇が触れ合う感触は、なんともいえない気持ちの良い感じだった。
それはとても心地好いもの。俺とマサは長々とキスを楽しむが……。
「でも、これって男同士でキスしてる事になるんじゃないかな?」
キスする俺とマサに、佳君が横から口をはさんだ。
「「ヴゥ!?」」
佳君の言葉を聞いた瞬間、マサの顔が、美少女の顔から元の顔に見えてしまった。
「オェェェェェェ!!」
気持ち悪くなって吐いた。
「テメェ、何てこと言いやがる!!」
気持ち悪くなったのはマサも同じ。
怒れるマサは、佳君の胸ぐらを掴み、怒鳴り散らした。
「悪気はなかったんだ」
佳君は両手を上げて、争う意思がない事を示す。
「そうだぞ、落ち着けよマサ!」
このままでは佳君とマサが喧嘩になってしまいそうなので、俺は二人に割って入る。
「チッ!! 分かったよ!」
俺が割って入ると、マサは胸ぐらを掴んでた佳君を突き飛ばす様に放した。
「おわ!?」
突き飛ばされた佳君はすってんころりん。
だけどもマサは、まだ不機嫌そうにプリプリと怒っていたが……。




