探索開始早々に仲間の一人を発見
見知らぬ場所に転送されてから数分。
俺は他の仲間の行方を考えてみる。
「駄目だ! 分んねー!」
けれども心当たりがある訳もなく、考えるだけ時間の無駄だった。
「取り敢えず周囲を探してみよう」
ヤケクソ気味な俺と違い、佳君は案を思い付く。
「それがよさそうだ」
佳君の案は的を射たもの。俺は佳君の案に乗る。
かくして俺と佳君は他の仲間の捜索を開始。
「見つかったぞ!」
「本当か!?」
探索開始早々に、仲間の一人と思われる人物を発見。
その場所は、俺と佳君が遭遇した場所から僅か50メートル離れただけ。
そいつは大の字になって眠っていた。
「なんて色気のない寝姿なんだ……」
「功君、これは誰でしょうか?」
「こいつは……」
俺達がアバターの姿になったということは、他の仲間達もアバターの姿になっていると思ったが、その考えは正しかった。
発見した仲間は、ショートシャギーの淡い青髪が似合う、魔法少女風美少女。
少女は、高町な〇はのバリア〇ャケットと、プリ〇マ☆イリヤのコスチュームをごちゃ混ぜにした様な格好をしていた。
「こいつは、きっとマサだな」
こんなデザインを考えるのは、俺達の中ではマサ意外あり得ない。
この魔法少女風の美少女がマサだと確信した。
「おーい! マサ、起きろー!」
俺は、この魔法少女を起こそうと揺さぶる。
「うーん……。朝か?」
少女は目覚めると、今の時間が朝だと勘違いした。
「あっ! 目が覚めたんだね」
佳君が少女の顔を覗き込む。
「おわああああああ!? 美少女ぉ!」
そして少女は驚く。
しかし、なんちゅう驚き方だろうか。これでは化物と遭遇でもしたかの様である。
「初めまして、美しいお嬢さん。僕、桟橋マサって言います」
マサは目覚めて早々に佳君をナンパしようとする。
マサは俺達五人の中で最も女好き。こいつはマサに間違いない。
俺の予想は当たっていた訳だ。
「マサ君落ち着いて! 僕だよ」
「なんだその声!? お前、男なのか?」
佳君の声を聞いてマサは混乱。
「マサ、落ち着け! 俺だ! 功だ」
混乱するマサを宥めるべく、俺は自らの素性を明かす。
「えぇぇぇぇ!? どうしたんだその体?」
当然マサは驚く。
マサの女好きに呆れつつも、俺は現在の状況を掻い摘んで教える。
なお、この時の解説の流れは俺の時と殆ど同じなので省略。




