第4章『父娘、救出・前編』第15話~特攻人間砲弾リンネ・ミサイル!~
お待たせしました!2週間…いえ、15日ぶりの本作投稿となります!
【リンネ視点】
「あああああ!?」
(飛んでる!!私は今…地面に向かって飛んでいる!!正確には飛ばされているんですけどね!!)
問答無用で敵陣、真っ只中に向かって投げ込まれたリンネだが…ただ、それだけなら事態は問題ないのだが…
ヴォン!!
「ヴェ、ヴェル殿ぉぉぉぉぉぉ!!!?私にも当たりそうなんですけどぉぉぉぉ!!?」
彼女が思わず叫んだのは、盟友ヴィーチェ=エルトリンデが特攻人間砲弾を投げ込んだ後に続けて放った攻撃魔法がスレスレで横切ったからである。
「危なかった……ていうか、身体が…う、動かないんですけど…?」
(…もしかしなくても拘束魔法ですよね!?
浮遊に強制移動魔法…そしてついでのように拘束魔法まで…なんて、不必要な凶悪コンボ!
この速度で頭から地面に突っ込んだら間違いなく天に召されますよ!?)
「……まぁ、普通なら…なす術も無いのですが、ね!」
(気集中……身体強化開始……割り振りは防御を重点的に…更に身体強化系戦技『剛雷』を発動!)
リンネを包むように、身体から浮かび上がる気…更にその上から紅い雷の気がリンネを覆うと同時にヴィーチェが施した簡易術式による拘束魔法を弾き飛ばしリンネを自由の身とする
(あれ?…ヴェル殿の拘束術式が『剛雷』で弾けた?となると、やはり先程のはヴェル殿の照れ隠しですか……?何と、はた迷惑な…)
視界には刻一刻と迫りくる地面と周囲にいる慌ただしくしているガルディアの傭兵騎士達…この慌てぶりからして、どうやら身を呈した奇襲は成功しているのは幸いなのだが…
問題なのは当初の作戦が奇襲実行以外作戦通りにいってないところである。
「しかし!ギリギリでしたが間に合いました!!」
(まさか頭から着地という情けない所をこれから裏切ってしまう元仲間達に見せてしまったら……恥ずかしすぎて思わず手加減を忘れてしまいそうですし………)
風の流れに身を任せつつ、両足で着地する為に空中で態勢を整えて初撃を放つべく手を刀の柄に手を添え、気を高めていく…無論、手加減は忘れず威力よりもより多くの敵を一度で巻き込む為に単純な範囲攻撃である『衝撃波』を選択しているのは流石のリンネである。
ただの『衝撃波』もリンネが放てば威力は一般的なモノより数段上になるし、何より着地の反動を相殺する事で即座に行動可能とし当初の予定である《転移門》の制圧に向かえるのだ。
(これこそ亡き母より教わった…そう!災い転じて福と成す!ではないだろうか!?まぁ…本当はトウマ殿と行く予定でしたが、多少先行しても問題は無いでしょう)
などと、考えている間にリンネにとって本当の作戦開始となる火蓋を切る一撃を放つ!!
「っ…参ります!『衝破・七つ風』!!」
リンネの斬撃から生じる気の塊が着弾と同時に七つの衝撃波へと姿を変えて周囲の騎士達を次々と蹴散らしていく!
「…っ!」
(よし…!このまま騒ぎに乗じて《転移門》を制圧します!)
解放した気を着地した両足に更に込めて衝撃緩和と次の行動に繋ぐ為の硬直時間を極力ゼロに押さえ込むことに成功。と認識すると同時に次に向かうべき方向へ顔を向け、両足に溜めた力をまるで決まった方向に進む為の推進力のように…爆発させる想像力を構成し、愚直にただ真っ直ぐ…ひたすら真っ直ぐ飛ぶ弾丸のように飛び出す!!
「おぉぉぉぉ!!!どぉけぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
(トウマ殿!ヴェル殿!先に《転移門》にて待ちます!)
…体調は緩やかに回復中…。軌道に乗るまで今暫くの猶予を下さい(汗)




