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幻魔の滅功  作者: 神代蒼龍
第一章 異界開門編

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第六話 座学はやっぱりつまらねぇ!

〜祓魔メモ〜

玲瓏座拳心

趣味:鍛錬、己の限界を超えること

武功:拳帝闘神功

学年:祓魔塾1年

容姿:金髪に金色のピアス、前が全開の半袖シャツに黒いズボン(祓魔塾制服をいじったもの)

こうして第15期生入塾式を終えた零夜たち4人のもとに虎徹がやってきた。


「よし!それじゃ教室に戻るか〜!」


「え?虎徹先生が俺らの担任?」

キョトンとした顔になる虎徹。


「え?そうだけど?なにか不安なことでも?」

「いや特には…あるわ!情報が少なすぎるって!」

「まー歩きながら話すわ。3人もついてきてね〜」


講堂を出て教室へと歩いていく。

ほんとにこの人ちゃんと説明する気あるのか…?まぁでも祓魔師最強って言うくらいだし…

少しばかりの不安を胸に教室へと向かう。


「えーとね〜、まずはクラスについてかな?零夜が所属するクラスは祓魔塾特別選抜組、通称特選組、ここにいる4人だけだ。さっき講堂にいた彼らとは違い、塾生のうちから積極的に実践演習を積むクラスさ。基本的には祓魔塾のスカウト専門部門が偵察に行って直接ヘッドハンティングしてくる形だ。それでもって、零夜たちが最初に集まった部屋が教室となる。」


「あれ?でもあの部屋何もなかったくね?」

「あー、それなら大丈夫!君たちが講堂に行っている間にうちの職員が新しく色々設置しておいたから。

ほらねー!」


教室へと到着した零夜たちがドアを開けると机と椅子が4人分備えてあった。

「じゃあ早速授業を始めよう!って危ない危ない!忘れるところだった〜」

虎徹がポケットから粘土に似た小さい玉のようなものを取り出し、席についた4人に手渡す。


「なんだこれ?」

「それは霊命玉って言ってこれからの探索で相棒にしたい生き物をイメージしながらこねるとその生き物になるんだ〜!まぁ霊力がある人にしかできない芸当なんだけどね〜!さ、こねてこねて〜」

んーと俺は何にしようかな〜鳥?犬?猿?んー⋯あ、そうだじいちゃん家に飾ってあった龍をイメージしてみるか!ぬぬぬぬ⋯龍⋯龍⋯じいちゃんの龍⋯じいちゃんの⋯あ⋯ククク

じいちゃんの変顔を思い出し笑ってしまった零夜。その瞬間霊命玉が光り始め⋯

うねうね動いたかと思うと、蒼い龍が形作られた。

うおおお!かっけえ!そう思ったのも束の間、

「ふわぁーぁ〜。眠いなぁ動きたくねぇな〜」

龍が喋った?!というかこいつなんか間抜けてるなー⋯


すると龍が零夜のもとへと飛んできて周りを飛び始めた。

「お前が俺のパートナーか〜。よろしくな〜」

そう言い零夜の首へと巻き付いてそのまま眠ってしまった。

な・ん・だ・こ・い・つ・は?思考が停止しまう零夜であった。

「そうだ?他のみんなは?」

3人ともパートナー作りに成功したようだ。


「ほぉ⋯鷹か⋯素晴らしいな」


「よろしくね猫ちゃん!」


「わーお!かっけえ虎だな〜!」

五右衛門は鷹、優莉香は猫、拳心は虎のようだ⋯


「よし!4人ともいい感じだね!霊命玉は作ったときの自分の気持ちによって性格が決まるからwww」


その後も色々あり、授業が始まった。

「⋯武功っていうのは祓魔師が先代から継承するものもしくは後天的に授かる、怪魔を倒すための武器のことを指す。前者を伝承武功、後者を創生武功って言うんだけどまぁそれは別にいっか。武功にはいろんな種類があって一般には攻撃系、防御系、回復系に分けられる。んー、ここの中だったら優莉香以外は全員攻撃系かなー。そしてそれと対を成すもの。それが術式さ。術式っていうのは怪魔が使う武功に近いもの。

下級怪魔は単純な術式しか使えないのに対し、上級怪魔は複雑かつたくさんの技を持っている。

あ!そうだ!忘れるところだった。祓魔師と怪魔の等級区分を教えとかないt…」


グーッ!スピー!グー!

机に突っ伏し爆睡をかます男がいる。当然のことながら神代零夜である。


「おーい零夜ぁ〜!こっちの世界に戻っておいで~」

起こそうと声をかける虎徹。しかし…

グーッ!スピー!グー!

「はぁ〜〜…ほんとはやりたくないんだけど…やるしかないか〜」

そう言い零夜の席へと行き零夜の方に手を置く。

「悪く思わないでね〜」

ビリビリビリッ!バチバチッ!

「あばばばばばばば!ほげげげげげ!どわわわわ!」


ーチーン☠ー

虎徹の手から電流が走り零夜が感電する。当然首に巻き付いて寝ていた蒼い龍も食らっていた。


「目醒めた?」笑いながら虎徹が教壇へと戻る。

零夜はなんとか親指を立てグッドのサインを送っていた。


「零夜も起きたことだし、授業に戻ろうか」

零夜は感電のせいで髪がチリチリになっている。


「祓魔師と怪魔にも強さ、つまり等級があるんだ。まずは祓魔師。下から順に3級、2級、1級、特級、極級、伝説級、そして現代には存在しないけど、かつて1人だけがたどり着いた未踏の領域、神覚級。次に怪魔。特級以下は一緒なんだけどそこから上がちょっと違うんだ〜。特級の上が災害級、鬼喰級、そして怪魔の頂点のみが君臨する圧倒的な等級、幻霊級。」

虎徹が2つのピラミッドを黒板に書く。


「まず拳心!今の等級は2級。下級怪魔を余裕を持って倒せるぐらいの実力かな〜。

次に優莉香!今の等級は2級。拳心と同じぐらい!

次に五右衛門!今の等級は1級。中級怪魔を2体同時に単独討伐できるぐらいの実力。この4人の中だったら一番強いね。

最後に零夜!今の等級は…」

ドキドキッ!ワクワクッ!


「3級でーす!」

「………は?」


「3級は下級怪魔にワンチャンやられるかもっ!ってぐらいの実力k…」

「なんで?!虎徹先生がわざわざ連れてくるくらいなんだから特級以上はあるんじゃないの?!ましてや最低等級の3級だなんて…」

元最強祓魔師の武功を継承したんだろ俺は?おかしいだろっ…

納得が行かず取り乱す零夜。

「まあまあ落ち着いて!なんで零夜が3級かって言うとね、零夜以外の3人はもう自分の武功をコントロールできるようになっているんだよ。だけど零夜はつい昨日武功を継承したばかりで、自分の武功の名前も、それぞれの技の特徴も知らないでしょ?」


あ…確かに!てことは俺が一番出遅れているのか…


「龍神先生はどの等級なんですか?」優莉香が虎徹に尋ねた。

「あぁ僕?確かにみんなの等級だけ言って僕のを言わないのはアンフェアだったね。僕はね〜…」

カンカンカン!チョークでピラミッドの一番上の段を叩く。

やっぱり伝説級なんだ⋯

全員が息を呑む。

「伝説級って先生以外にもいるんですか?」

今度は優莉香に代わって拳心が尋ねる。

「んーいるよ?僕以外に2人。でも一人は伝説級下位でもう一人は伝説級中位くらいだから伝説級上位は僕しかいないね〜。一応怪魔の方も補足しておこうか。初代幻魔は幻霊級、今の幻魔は鬼喰級上位。基本的には自分の等級と同じ等級の怪魔と互角だと思ってね。極級と災害級、伝説級と鬼喰級、そして神覚級と幻霊級」

幻魔⋯!あいつはやっぱり鬼喰級なのか⋯!

「幻魔って1体しかいないんじゃないんですか?」拳心が昨日の俺と似たようなことを聞く。

「初代幻魔は45年前、史上最強と言われた世代、神代龍玄率いる「栄光の世代」が数多くの犠牲者を出しながら倒した。だけどその魂の一部が別の強い怪魔に移ってね。それが今の幻魔なんだ。」

じいちゃん⋯やっぱり祓魔師最強だったんだ⋯てかそれ以外の情報昨日教えなかったよね?

「さてと今日の授業はこんなもんでいいか〜。じゃあみんな寮に戻ってね〜。零夜はわからないことがあったら同部屋の拳心に聞くといい。あ、あと明日は実践演習だけど僕は用事があっていないから代役の講師に任せるね!」

こうして零夜の祓魔塾初日は終わったのであった。




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