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バスタイムの始まり
「今夜は何を入れよう?」買いだめしていた数種類の入浴剤から柑橘系を選ぶ。「やっぱりこの香り、好きだなぁ」体を洗い流し、湯船に浸かる。香りに癒されながら目をつむっていると、ふとさっき買ったアヒルを思い出した。
1羽手に取り浮かべてみる。ただ、プカプカと浮いている。かわいいとは思うも、20代の私。それほど感動はない。何故か冷静に見つめてしまってた。
救い取り、並べる。
小さいからだに赤い嘴。黒い丸い目。よく見ると、目の大きさが違うことに気づく。
「不良品?手で書いてるのかな?」遠近法で、前後に置いてみる。あまり変わらない。
ふと、思いたった。危ない人と思われてもストレスは誰でもある。この時間アヒルに置き換えて見ることにした。勿論お風呂場は響くので小さな声でしてみることにした。
勝手に小ちゃん、大ちゃんと名付けた。




