46/50
【先走る感情】
【先走る激情】
ある日、若者は激怒した。
なんと、隣国と戦があると言う。
若者は怒りに任せて剣を持ち、
友たちと共に戦地へ赴こうとした。
町は、沸いた。
正義の行いだと武器を用意し。
頑張ってくれと酒をふるまい。
喝采の声で若者たちを送り出した。
若者たちは、気付いていなかった。
その武器が、どこから入ってきたのか。
その酒を、どこが作ったのか。
喝采を送っているのが、いったい誰なのか。
町を出る若者たちを見送りながら、
老人たちは静かに溜息を溢した。
ああ、可哀そうに。
生きて戻ったら、あいつらも俺たち同じだなと。
感情とは、常に行動の先を走る。
理屈が感情に追いつく時、幸せになっているとは限らない。
~~~~~~~~~~~~~~~
来歴の伝わらぬ魔剣。
ただ、この魔剣は国を守る志だったという。
盾ではなく剣の形をしているのだが、
持ち主は国を守りたかったのだろうか。
~~~~~~~~~~~~~~~




